inti-solのブログ

2022/12/12(月)19:00

125ccが普通免許で乗れるようになっても、良いことはなさそうだ

鉄道・飛行機他乗り物(85)

普通免許で125ccに!? 原付免許の定義が変わるかもしれないぞ 原付一種は、2025年の次期排ガス規制強化を控え、存続の危機を迎えている。そこで従来の「排気量」で区分されていた枠組みを「最高出力」に変更し、現行125ccクラスの出力を下げて「50ccクラス扱い」とする案が検討され始めた。 50ccの原付一種バイクは、免許取得が簡単で、四輪普通免許でも運転可能。しかし最盛期の約200万台から、近頃は約12万台にまで販売台数が落ち込んでいる。 これに追い打ちをかけているのが次期排ガス規制の令和2年排出ガス規制だ。 新たな動きとは「排気量50cc=原付一種の枠組み自体を見直す」というもの。110~125ccモデルの最高出力を抑え、原付一種として扱う案が現実のものとなりそうなのだ。 全国オートバイ協同組合連合会(AJ)は、自民党オートバイ議員連盟に3つの案を提言したが、そのうち125ccクラスのモデルを最高出力を4kW(5.4ps)以下に制御する案が、排ガス対応、商品性、いずれの面も問題なく、議連と経産省、国交省、総務省、警察庁間の調整が進められている模様だ。 この案が実現すれば、排気量125ccバイクの排気量はそのまま、出力のみ5.4ps以下にデチューンした車両が新「原付一種」クラスととしてラインナップされることになる。 ただしレジャーバイクや高級コミューターに出力制御をかけるのではなく、低コストで軽量な110~125ccスクーターが出力制御され、"原付化"される模様。あくまで現行50ccモデルと同等の商品性とするのが狙いだ。 原付免許制度のほか、原付一種ならではの30km/h上限、二段階右折といった独特なルールは継続。警察庁は免許制度の改正に消極的のようだ。 --- 以前から125cc以下が普通免許(または原付免許)で乗れるようになる、といううわさはありましたが、いつになるのか分からない話を待つ気もなく、私はAT限定小型二輪の免許を取りました。それも教習所が混みあっていて、申し込みから教習開始までかなり待ったのは以前に記事を書いたとおりです。 さて、「125ccに普通免許で乗れるようになる」というのは、既存の125ccに乗れるようになるという意味だとばかり思っていたのですが、そういうことだったのですか! 現行の50ccに毛が生えた程度の低出力化した125ccを開発して、それに普通免許で乗れるようになる、という意味だったのですね。 この案が実現しても、既存の原付二種ライダー、あるいはこれから原付二種に乗りたい人にとっても、メリットは何もないように思います。 既存の小型二輪免許の扱いはどうなるのでしょうか。まさか、原付免許に格下げされることは、さすがにないでしょうけれど、どうなのでしょう。 また、既存の110~125ccスクーターの一定の車種が原付化されると、逆に原付二種の選択肢が減りそうです。 引用記事には、「レジャーバイクや高級コミューターに出力制御をかけるのではなく、低コストで軽量な110~125ccスクーターが出力制御され」とあります。私が乗っているDIO110なんて、まさに「低コストで軽量」の代表格であり、実際に引用記事には、DIO110が名指しで「こうした現行国内モデルの出力を制限して新原付化もありえる」とあります。 私は別にDIO110が安いから選んだわけではなく、第1希望も第2希望も手に入らず第3希望のDIO110しか手に入らなかっただけです。(第3希望とはいえDIO110を選択肢に入れたのは、タイヤサイズがスクーターの中では大きいからです。タイヤサイズが小さいスクーターは、見た目がどうしても好みではありません) 現状、二輪の新車は入手難であり、それも高価な車種ほどそれが著しい傾向があります。だから、結果として比較的安価なDIO110が入手できたのです。そのDIO110が「新原付」化されたら、原付二種で購入可能な車種がなくなってしまうではないですか。 「レジャーバイクや高級コミューターに出力制御をかけるのではなく、低コストで軽量な110~125ccスクーターが出力制御され」というのは、言い換えると、高価で入手難の車種は原付二種のままで、安価で(相対的に)入手しやすい車種は「新原付」化される、ということになります。それは、原付二種が手に入りにくくなる、ということではないですか。 DIO110は、安価ですかが、乗っていて大きな不満はありません。機能面では値段なりのところはありますが、「走る乗り物」としての基本的な性能に問題はないし、燃費もかなり良いからです。 DIO110は原付二種の中で非力な部類とされます。しかし、私は幸か不幸か他の二輪に乗ったことがないので、比較の対象がなく、「非力」と感じることはありません。基本的に急加速はしませんが、アクセルを大きめに捻れば自動車より発進加速はずっと速いし、60km/hで走るのに(実際は70km/hくらいで走っても)特に問題はありません。 その「非力」なDIO110のスペックは、最高出力6.4KW(8.7PS)となっています。5.4psという「新原付」の制限出力はそれよりはるかに非力です。そもそも、出力以前の話で、「新原付」になっても「30km/h上限、二段階右折といった独特なルールは継続」ということです。だから、50ccに「毛が生えた」ような性能すらも、実際には生かすことはできません。現行の50ccでも、物理的な性能としては50km/h以上出せますが、出せば道交法違反ということになってしまいますから。(実際には50cc原付が30km/hで走っているのはあまり見ませんけどね) 今更30km/h制限や二段階右折なんて、不便としか思えず、そのような制限付きの二輪に魅力は感じません。そのような「新原付」に既存の原付二種の一部が移行することで、原付二種の入手難に拍車がかかるとすれば、原付二種ライダーにとっては、「デメリット」としか思えません。 二輪の供給不足が解消して、欲しい車種がすぐに手に入るようになれば、話は変わりますが、どうも二輪の(自動車も)の供給不足解消がいつになるかは、さっぱり見通せません。

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