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カテゴリ:政治
立花孝志氏、襲われた傷痕公開「僕はこの先、街頭に立つことすらできない」、「民主主義の根幹を揺るがす事件」
東京・霞が関で今月14日に男にナタで切りつけられて大けがをした政治団体「NHKから国民を守る党」の立花党首は自身のYouTubeチャンネルを更新し、襲われた左頭部付近などの傷痕を公開した。 患部を撮影しながらけがの詳細を報告。全治3週間で~傷は左耳上部にも及んでおり、執刀した医師からは「耳切り取られなくてよかったね」と言われたという。 立候補していた16日投開票の千葉県知事選中に起きた事件だっただけに「選挙演説における妨害なわけですよね。言論の自由というか民主主義の根幹を揺るがす事件なわけですよ」と主張。「僕はこの先、ファンの方々と握手できないですよ。街頭に立つことすらできないですよ」と訴えた。 17日に新たに更新した別の動画では「支援者の方やスタッフの方に被害が及ばないようにしないといけないということで、しばらく街頭での活動は中止して、けがの回復に努めていく」と話した。 --- もちろん、いかなる理由があろうとも、暴力はいけません。鉈で他人を切りつけるなどということが、免罪されたり容認されてよいはずがないことは、言うまでもありません。この犯人の行いは、避難されて当然です。 が、しかし、襲われた立花の方はどうか。「襲われた」というその一点に関しては、彼は被害者であり、悲しむべきこと、怒るべきことです。あくまでも「その一点に関してだけ」は。 それ以外の点では、残念ながら立花に賛同したり同情する余地は、一転もありません。確かに選挙活動中の候補者を襲うことは、選挙制度の根幹を揺るがすことではあるでしょう。しかし、「当選を目指さない」と公言して他の候補者の応援をしたり、他人の尊厳を貶めるデマをまき散らす、それによって人を自殺に追い込む(兵庫県知事選)、選挙区以外の場所で選挙運動を展開する、などの行為は、選挙制度の根幹を揺るがさないのでしょうか? あえて言います。 議員当選歴はあるものの、今回の選挙で当選の可能性がゼロであった候補者が、公職選挙法の穴をついて、選挙区域外で選挙運動と称するもの(実際には立候補した千葉県知事選の当選を目指す行動をとっていたわけではない)を行っていた最中に暴漢に襲われたのが、今回の事件です。 一方、公選法の抜け穴を突いて、誰も考えつかないようなトンデモ選挙運動を展開する立花。確かに公選法違反ではない※としても、選挙制度の趣旨を踏みにじる行為であると私は思います。 ※立花はともかく、一緒に立候補した黒川は、選挙妨害で逮捕されていますけど。 どちらも、もちろん容認しがたい行為ですし、罪の重さ自体は殺人の方が立花の行為より罪状は重いでしょう。しかし、どちらがより「民主主義の根幹を揺るがした」かという基準で判定するなら、より深刻に民主主義の根幹を揺るがせているのは、間違いなく立花の方であると私は思います。立花の行為は、物理的な暴力、殺傷力のある武器を使用こそしていないものの、選挙制度の破壊を企図しているという意味で、テロの一種でしょう。 しかも、ここまでのところ立花の行為は罰せられていません。仮に逮捕されたとしても、昨年5月に逮捕された黒川が12月には保釈されて、今回の選挙にはのうのうと出馬していることを考えると(殺人未遂の現行犯で逮捕された人間が保釈される可能性などない)、どうもたいして重い罪にはならないようです。少なくとも、殺人未遂に比べれば、蛮行に手を染めることへのリスクが、格段に小さい。 今後目立つことだけが目的の迷惑系ユーチューバーが続々と同じビジネスモデルに参入して選挙を悪用し始めるたら、選挙制度は本当に破綻しかねないと危惧するものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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