5673562 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

inti-solのブログ

inti-solのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

日記/記事の投稿

コメント新着

nordhausen@ Re:新聞は必要だと思うが(02/13) 先日、川崎市で20歳女性が遺棄されて元交…
inti-sol@ Re[1]:女性ゲリラ・ファナの闘い-ボリビア独立秘史-(05/11) マルダリッグさん メキシコが、本当の意…
マルダリッグ@ Re:女性ゲリラ・ファナの闘い-ボリビア独立秘史-(05/11) 考えてみればメキシコでは社会主義の系統…
inti-sol@ Re[1]:公然たるデタラメ(05/08) nordhausenさん いや、そもそも最初から…
nordhausen@ Re:公然たるデタラメ(05/08) 本記事とは趣旨がずれますが、西田氏は北…

カテゴリ

2025.04.18
XML
カテゴリ:政治
<主張>自民党の公認騒動 劣化の度合いが甚だしい
自民党都連は夏の参院選の東京選挙区に難民申請者を支援するNPO法人前代表理事、渡部カンコロンゴ清花氏を擁立することを検討したが、最終選考の段階で断念した。
渡部氏が自民の政策や政権運営に批判的な言動をしていたことが明らかになり、党内で反発が相次いでいた。SNSでも話題を呼び、批判の声が出ていた。
都連幹部は「自民批判をしていたことは知らなかった」と釈明している。党の政治理念や政策に合致する候補者になり得るかを十分調べずに選考作業を進めていたことになる。政党として劣化していないか。自民は綱領で「日本らしい日本の確立」を掲げている。都連は保守の理念を蔑ろにしたともいえる。
木原誠二党選対委員長、井上信治都連会長らは猛省しなければならない。
渡部氏はかつて自身のSNSに「『バカに権力を与えるとどうなるか』という見本が今の安倍政権」と投稿したとされる。
山田宏参院議員は「ボロカスに貶していた自民党から立候補する訳を、まずご本人に聞きたいものだ」と問題視し、松山政司参院幹事長も擁立の動きを批判した。
有村治子参院議員が「正統な選挙を経て選出された総理大臣を、小馬鹿にし、民意を軽んじ、捨て台詞を吐くような人が、意見の異なる相手にも敬意を払って粘り強く合意形成を図らねばならない国政の場で信頼され、活躍できるとは思えない」と指摘したのも、もっともである。
渡部氏は約10年前、SNSで「戦争法案反対抗議運動に足を運んできた」と書き込んでいたという。戦争法案とは集団的自衛権の行使を一部容認した安全保障関連法のことだろう。
渡部氏は最近のSNSで「今思えばかなり偏っていた。自分の視野の狭さに気づけていなかった」と説明し、「声をかけていただいたのが自民党だった」と明かしたが、都連が選考過程に乗せたこと自体、疑問だ。左派政党ならともかく自民が声をかける相手ではない。

---

自民党が参院選東京選挙区に擁立しようとした候補者が、少し前まで自民党批判を繰り広げていたというので、吹き上がっている人たちがいるわけです。
しかし、そんなのは昔から吐いて捨てるほど例のある話です。
とおい昔を顧みれば、「尊王攘夷派」は一夜にして「開国派」に転向したわけだし、日本共産党結党直後の委員長だった佐野学や同時期の幹部鍋山貞親はそろって転向して、戦後は旧民社党・同盟系の中道右派になりました。
昨年死去した読売新聞の渡邉恒雄もかつて共産党員から保守派に転向しているし、安保反対から「日本よ国家たれ」と核武装を説くまで変節した西田幾太郎、全学連委員長から保守派になった西部邁、共産党員から「自由主義史観」と称する極右思想に転じた藤岡信勝・・・・・・。
いくらでも例が挙げられます。
政治家に限っても、共産党員から自民党の中でも最右派に転じた板垣正とか、社会党で何期も衆院議員を務めた山口シズエ議員がその後自民党に転じた、という例もありました。
現役の議員で言えば、鹿児島県知事に当選するときは「原発のない社会を作ろう」と自民党推薦の現職知事を破って当選したのに、しばらくするとその公約を引っ込め、最後には自民党から衆議院議員に当選した三反園訓、そして、引用記事でもっともらしく「ボロカスに貶していた自民党から立候補する訳を、まずご本人に聞きたいものだ」などと言っている山田宏は、新自由クラブ→自民党→日本新党→新進党→日本創新党→日本維新の会→次世代の党→自民党という、あまりに華麗すぎてとても覚えられない政党遍歴をお持ちで、選挙で自民党と全面対決したこともあったように記憶しています。
逆に、今の立憲民主党にいる政治家にも、もとは自民党を飛び出した人は大勢いるわけです。例えば米山隆一氏がそうですし、もちろん小沢一郎なんか自民党の幹事長だったわけです。

で、この渡部カンコロンゴ清花氏も、これら数多の先例と同様に、時流に乗ってそれまでの主張を捨て去り、自民党に転向したわけです(今のタイミングで自民党にすり寄るのが、どこまで時流に乗っているかは定かではありませんけど)。
何をいまさら驚いたり怒ったりする必要があるんですか。今まで自民党が散々やってきたことを、今回もやろうとした、それだけのことでしょう。「政党として劣化」も何も、自民党は昔からそういう党です。それを劣化というなら「昔から劣化していた」としか言いようがありません。

それを良いとは私も思いませんが、良し悪しを言っても仕方がない、とも思います。人間の主義主張は永久不変ではないんだから(他ならぬ私自身も、日本共産党のある部分に失望したことを公言したら、ごく一部の方からは怒りを買ったみたいですが)。
それにしても、この種の思想的転向は、元の仲間からは非難される一方、転向先の新しい仲間には迎え入れられるものです。ところが、今回はなんと、新しい仲間(になるはずだった人たち)から総スカンをくって立往生、というわけです。でも、その種の政治的純血主義はだいたい上手く作用しないものです。
「それを劣化と呼ぶなら」と先に書きましたが、「敵」の牙を抜いて、味方に(あるいは権力の甘い汁に)引き入れていくのは、自民党の恐るべき威力だったわけです。その威力を党内も含む保守派が自ら削ごうとしているんだから、なかなか笑える事態です。一番劣化しているのは極右思考と政治的純血主義に凝り固まっている人たちの思考回路、じゃないでしょうかね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.04.19 14:18:38
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X