|
テーマ:ニュース(97274)
カテゴリ:政治
国民民主党、4人の公認に非難の声。なぜこの人選だったのか
「(山尾志桜里氏、須藤元気氏、足立康史氏、薬師寺道代氏の公認を受け)世論調査でも国民民主が支持率を落としているということです。背景は?」 「なんでこの4人なのか、と皆さん、感じるでしょう。衆議院選挙でことのほか当選者が増えたけど1年生議員の活躍がなかなかうまくいっていないからなんです。玉木さんと榛葉さんで支えている党だけど、玉木さんが女性問題で何かあったり休んだりすると、顔がいなくなってしまう。みんなの党や日本維新の会も初期はそうでしたけど、個人商店のような政党はトップが少しグラつくと党勢が一気にしぼんでしまうと」 「そう考えると、もう少し幅広に論客がいないと、と。すると即戦力になる元議員の人たちを(呼ぶ)。どこかの党で『もうダメだ』と言われ、『うちが拾いますよ』というようなことをしているんですね。立憲民主党で事務方をしていて、定年で辞めた人も国民民主が『うちは関係ないから、来て』と言って、受け入れて」(以下略) --- 元々国民民主党をまったく支持しない私ですが、それでもこの4人の取り合わせにはめまいがしました。元々持っている政策が、明らかに正反対と思われる人たちを寄せ集めていることが歴然としているからです。山尾、須藤両氏は元立憲民主であり、須藤氏はその後は「れいわ」寄りの無所属でした。 一方山尾氏は前回議員在職中に立憲を離党して旧国民民主に入党しているし、一般的イメージとは裏腹に主張を急激に右旋回させているので、今回も国民民主から出馬というのは不思議ではありません。ただ、昨今の国民民主党支持率急上昇の中核と思われるネトウヨ層との相性は最悪なのと、いかに主張を右旋回させたとはいえ、足立康史との取り合わせは、やはり到底一緒の党にいられるようには思えないわけです。 旧民主党が、右と左の寄り合い所帯で基本政策がバラバラだと散々非難されてきました。立憲民主党が旧国民民主党の一部と合併した際も、やはりそのように批判を受けました。ところが、その際に国民民主党に残留した連中も、突然支持率が上がり始めると、誰彼構わず候補者をかき集めて寄り合い所帯化している、というのが現状です。 お互いに、政策はどうでもいいのか、と思わざるを得ません。 玉木個人も国民民主党も、前回衆院選では「選択的夫婦別姓制に賛成」と明言していたはずですが、ネトウヨ層への迎合か、立憲民主党との対立のせいか、今は選択的夫婦別姓制を潰しにかかっています。 そんな国民民主党から出馬するという山尾は、右旋回した今も一応選択的夫婦別姓制には賛成としていますが、その賛成の本気度も、逆に国民民主党側のこの問題に対する真剣度も、どちらも疑念を抱かざるを得ません。 さて、さすがにこのような無節操な候補者選び、そして玉木自身や他の議員の不倫騒動が相次いだことなどによって、爆上げした国民民主党の支持率が減少していると報じられています。 が、それでも7月の参院選、あるいは6月の都議選でも国民民主党は議席を大幅増するでしょう。 何しろ、支持率が減ったと言っても7.2%(NHK調査による5月9日調査)もあります。今後さらに多少支持率は下がるかもしれませんが、前回衆院選の際は同じNHKの調査で昨年10月12日時点で1.6%しかなかったのですから、それに比べれば、多少下がっても充分に支持率爆上がりなのです。 でもね、次の参院選で大勝して、そこから瓦解が始まるでしょうね。今維新がその過程にあるように。どんな主張の誰でもいいから勝てればいい、という路線の先には、そういう未来しか待っていないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[政治] カテゴリの最新記事
|