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テーマ:バイク・スクーター(225)
カテゴリ:鉄道・飛行機他乗り物
国会議員が「高速道路バイク料金の新設」を明言! ついに二輪料金がフルタイムで安くなる!?
軽自動車と同額という割高な設定だった高速道路の二輪料金が、ついに「分離されることが実質決定した」と国会議員がアナウンス! 二輪料金の値下げは多くのライダーの悲願だけに本当ならビッグニュースだが!?実際どうなのか探ってみた。 ライダーは長年、軽自動車と同額の割高な高速料金を支払ってきた。路面にかける負担や、占有スペースが明らかに小さいにも関わらず、である。 現在の料金区分は次のとおり5車種で設定されている。 軽自動車、二輪車/普通車/中型車/大型車/特大車 そもそもバイクと軽自動車が同じ料金区分なのがおかしいが、日本では高速道路で二輪料金の設定が一度もなく、現在の5車種区分になってからも36年が経過。長年にわたって、ライダーと二輪関連団体はバイク料金の独立化を主張してきた。その結果、ETC搭載バイクを対象にエリアや曜日を限定し、事前申し込みが必要な「ツーリングプラン」や「二輪車定率割引」がようやく導入された経緯がある。 そんな中、なんと国会議員が「軽自動車とバイクの料金が分離されることが実質決定した」と3月19日付のブログで書いている。 国交省は「高速道路料金の車種区分について」という素案を発表済み。これによると、現在の5車種区分に対して13車種にまで区分を細分化し、高速道路料金に反映すべきとしている。 まだ検討段階で実際に決定したわけではないが、二輪料金の分離が検討されているのは間違いない。ただし二輪料金が実現したとしても、導入時期などは不明で、少なくとも数年かかる見通しだ。(抜粋・以下略) --- 3年前まで3X年ペーパードライバーだった私ですが、一念発起して小型二輪の免許を取って二輪は運転するようになったことは、何度も記事を書いているところです。 ただし、小型二輪(125cc以下)では高速道路を走ることはできません。従って、それ以降も高速道路を走った経験はまだありません。普通二輪に限定解除し、PCX160に乗り換えて、高速道路を走れる状態にはなりましたが、まだ走っていません。 まだ、乗換えてからすごく遠方には出かけたことがない、というのが理由ですが、遠方に出かけるとしても、まずETCカードを持っていません。そして、ETC車載器も持っていません。料金所で現金で払うのは結構面倒そうだなって思います。それに、以前乗っていたDIO110に比べるとPCX160は格段に横風に強い印象はありますが、それでも強風時に高速道路は怖いなあ、と思います。一般道ならなりふり構わず低速走行で路肩で後続車をやり過ごすことができても、高速ではそんなわけにいかないだろうし。 そして高速料金は高いです。駐車料金なら、たいていの場合四輪車より二輪車の方がかなり安いのですが、引用記事にあるとおり、高速料金は何故か二輪と軽自動車が同額です。とんでもない金額だなと思います。 現状二輪車の高速料金が軽乗用車と同額である理由をNEXCOが書いていますが、到底納得できるものではありません。 Q:なぜ二輪車と軽自動車の高速道路料金は同等なのですか? A:二輪自動車と軽自動車(二輪自動車を除く)では、車両の大きさ・重量・乗車可能人員にある程度の違いはありますが、どちらも走行に1車線を必要とし、法定の最高速度は100kmであるなど、(1)「原因者負担の考え方」(2)「占有者負担の考え方」(3)「受益者負担の考え方」の考え方を総合的に勘案すると、両者が高速道路を利用することによる負担の割合は、他の車両との比較上では同程度と考えられることから、同一の車種区分としております。 ・・・・失笑です。もうょっとマシな理屈を考えろやって思いますね。 どちらも走行に一車線を必要とし、法定最高速度は100kmだ、というなら、そもそも普通車と軽乗用車だってどちらも走行に一車線を必要とし、法定最高速度は100kmです。中型車、大型車、特大車だって、別に走行に二車線を必要とするわけではないし(そんな車は公道を走れませんし、そもそも物理的に料金所を通過できませんね)、法定最高速度が150kmになるわけでもありません。それどころか、大型トラックに至っては法定最高速度は80kmです。 ならぱ「走行に一車線を必要とし、法定最高速度は100km(か、それ以下)」なら、軽自動車から特大まですべて高速料金は同額でなければ筋が通りません。重くて大きい車両に対しては重量によって料金を上げておきながら、軽くて小さい二輪車には「どちらも走行に一車線を必要とし、法定最高速度は100km」だからって、そういうのを「ダブルスタンダード」というのです。 なお、二輪車は、走ろうと思えば同一車線を2台で走ることはできます。同一車線で真横に並んでの2台並走はやや厳しいかもしれませんが、斜め後ろであれば十分可能です。なので、実質的に四輪車1台分のスペースで二輪車が2台走ることは可能でしょう。 高速料金が(車体規模に比べて)異常に高価であることに加えて、ETC車載器って、四輪車用は数千円程度なのに、二輪車用は2~3万円もして、とんでもなく高価なのです。設置をバイク店で頼むと、工賃含めれば4万円前後もします。よほど頻繁に高速道路を使うのでなければ、取り付けようとは思いません。 バイク用の車載器は防水性能や振動対策が求められるから、というのですが、実際にはスクーターならメットインスペース、ミッションバイクでもシート下など雨が入らない場所に設置されることが多いようなので、どこまでその防水が必要かは謎です。 そのため、軽乗用車用にセットアップされた車載器を入手して二輪車に流用する、というより安上がりな裏技もあるそうです。というのは、軽乗用車と二輪は高速料金が同額だからです。金額的には不正にならないからです。 ところが、NEXCOは、公式には「二輪車に四輪車(軽自動車)でセットアップした車載器を取り付けて、ETCを利用してもよいですか。」という質問に対して、「使っちゃダメ」と回答しています。 実際には、前述のとおり軽乗用車も二輪車も高速料金は同額なので、捕まったりすることはないものの、別の車名義で登録された車載器は、ETCシステム利用規程違反だからETCの利用を制限したり、「高速道路営業規則」に基づき各種割引を行わないこともあり得るぞとNEXCOは脅しているわけです。 軽自動車と同額の高速料金と言い、軽自動車用の車載器は二輪に使っちゃダメという公式見解と言い、露骨な二輪車冷遇だなと思います。さすがにその理不尽に気が付いていないわけではないから、土日限定、ETC車載器搭載限定、事前申し込み限定という、超不便金縛りをかけた割引制度「ツーリングプラン」なる目くらましでごまかしている、というのが現状です。 結局、NEXCOは、というか国交省もでしょうけど、バイクが高速道路を走る利便性を上げる意識はないのでしょう。 端的に言って、二輪車は趣味性の高い乗り物です。もちろん、通勤や配送でなどの仕事で使う人も大勢いますが、それで高速道路を走る人は、おそらく皆無に近いでしょう。 従って、利用者の業界団体(圧力団体)というものもありません。二輪車を製造する会社(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)の業界団体はあるでしょうけど。 だから、どんな理不尽な理屈でも、「そんな理屈で二輪車と軽自動車の高速料金が同額なんておかしいじゃないか」と主張する組織がないから、こんな金額がこれまで平然とまかり通っていたのでしょう。 あまりにバカバカしい話です。だから、やはり今後もETC車載器を買うことはないでしょう。現金払いで試しに乗ることくらいは、一度はやってみたいなとは思っていますけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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