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テーマ:政治について(21616)
カテゴリ:音楽
「反体制こそロック」は時代遅れ?「ロックの本質」大論争
コロナ禍で音楽会場・ライブハウス支援を行うなどした業界団体の阿部健太郎氏が自身のXで巻き起こしたロック談議が注目を集めている。きっかけはミュージシャンらの政治批判に対する異議申し立てだ。 10月29日、ジャーナリスト・志葉玲氏が「ロックは反権力なんだよ」と投稿した内容を引用し、特区ミュージシャン・うじきつよしの投稿を紹介した流れに反応した。 うじきは自身のXで、米空母艦内で、ドナルド・トランプ米大統領の隣の高市早苗首相が腕を突き上げる写真を添付した上で、次のように投稿した。 権力とみれば高揚し 卑屈に媚びへつらい 弱きとみれば蔑み罵り吊し上げる醜悪 ニュース新聞いよいよ見れなくなった ひとたび見てしまうと精神のバランスが取れなくなる 僕らの国はそんなに愚かなのか(引用注・改行を改変) シンガー・ソングライターの柴田淳は自身のXで「こうやって男に散々媚びてきたんだろうな。使えるものはなんでも使ってね」(以下略) 阿部氏は「先日の柴田淳さんに続き、またしても音楽業界からトンチンカンな誹謗がありました」と切り出し、業界人として謝罪の意を表明。「未だ『反体制こそロック!!』という太古の美学があるならダサいです」と指摘した。 この発言は瞬く間に広がり、ロックの本質をめぐる議論を呼び起こした。(以下略) --- 正直なところ、ロックが反体制かどうかは、私はそこまで興味はありません。 ことの本質は、この阿部氏という人物が、自分の愛する高市首相をけなされたことが気に入らなくて、反論した、という話です。 もちろん、ある主張に対して反対すること自体は自由です。しかし、「業界人として謝罪の意を表明。」ここが問題です。該当部分を正確に記すと、 先日の柴田淳さんに続き、またしても音楽業界からトンチンカンな誹謗がありました。 重ね重ね、誠に申し訳ございません。 音楽業界に表現の自由の意味を履き違える者が多いことを心から恥ずかしく思っています。 あ、そうそう。未だ「反体制こそロック!!」という太古の美学があるならダサいです と書いています。 そもそも、問題の発言は誹謗中傷ではないと私は思います。より正確に言うなら、これを誹謗中傷と言うなら、立憲民主や社民、共産、あるいは自民党でも石破などは同レベル以上の誹謗中傷を恒常的に受け続けています。 というか、「リベラル的」な政治家に対してあらん限りの罵倒を浴びせてきた人が、高市や安倍に対しては「罵倒するな」と叫んでいるだけなので、説得力がないことおびただしいです。 例えば、民主党政権時代の菅直人元首相は、X上での発言どころか、れっきとした商業紙である産経新聞から、記者の署名入りで --- 完全に乾ききっても雨が降れば蘇生するネムリユスリカの幼虫、セ氏150度でも零下150度でも生き延びるクマムシ、切り刻んだ分だけ個体数を増やして再生するプラナリア…。そんな驚異の生き物たちと比べても、生命力で負けてはいない。そう、民主党の菅直人元首相のことである。 --- などという記事を書かれています。今も産経のホームページに記事は残っているので紹介していますが、これに類する罵倒記事は当時山ほどありました。 もちろん、産経とは政治的に意見を異にする他のマスコミが、この記事を「産経に代わって謝罪」などという事態は起こったことがありません。 みんな、似たような言葉でも「敵」に対するものは「正当な批判」で「味方」に対するものは「誹謗中傷」と言っているだけです。 そして、政治家というものは、根拠があろうがなかろうが批判を浴びるものです。高市だけがその例外でいられるはずがないのです。もちろん、批判に対しては反論すればいいのですが、政治家への批判自体を許さないようでは独裁への道まっしぐらです。先の菅直人に対する産経の暴言も、失礼の極みとは思いますが、菅直人が当時政治家であった以上、この種の批判を浴びることは甘受するしかありません(批判を浴びること自体は、ということであって、反論するな、という意味ではないので念のため)。 で、阿部氏と、うじき氏や柴田氏は、主義主張も違えば同じ会社でもない、業務提携もなさそうです。単に「音楽業界」の一員ってだけで、それもライブハウスの経営者とアーティストでは、立場も何もまったく違います。言ってみれば、「運輸業界」「TI業界」「流通業界」という程度の緩い括りでしかありません。例えば、タクシー運転手が不祥事を起こしたとして、他のタクシー会社の会計係社員か「あの運転手に代わり~」と言っているようなもの。不自然きわまりありません。 「2人に代わって謝罪」って、ならば名誉棄損で訴えられたら連帯責任を負うんですか?そんな気もないのに、適当ことを言うなよ、と。 その意見にはこれこれの理由で反対だって書けばいいたけのことです。それならば、その主張への賛否はともかく、そこまで違和感、不快感は感じません。それなのに、まるで自分は音楽業界の代表者、みたいな顔で音楽業界の「不祥事」は自分の不祥事みたいに語られると、「あんた何様?」としか思えません。 ただ、それはそれとして、もちろん高市や安倍が嫌いであることは私も同じなのてすが、引用の批判は、いささかド直球に過ぎる感は抱きます。 もちろん、この程度の批判が許されないような世の中であってはならないと思う一方、より多くの賛同を得るという観点では、もうちょっとひねりがないとね、とも思います。ど真ん中のド直球を投げれば多くの賛同が得られる、というものでもありません。160km/hの剛球だって、それをど真ん中に投げ続けたらボコボコに打たれちゃうのですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.03 09:56:06
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