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テーマ:ニュース(96266)
カテゴリ:ラテンアメリカ・スペイン・スペイン語
前回の投稿で、「マドゥロ政権に多くの問題があることは事実ですが」と書きました。
マドゥーロ大統領が、失政を重ね続けてきたうえに、民主的な選挙を踏みにじった最悪の政治家であった、という事実は直視せざるを得ないところです。 私は、故ウーゴ・チャベスは、今も非常に尊敬しています(当ブログの初期の投稿に、ャべ巣に関する記事をいくつもアップしているはずです)。後継者のマドゥーロがどんな末路を迎えたにせよ、その尊敬の念に変わりはありません。 ただ、当然ながらチャベスのやったことすべてが正しかったと思っているわけではありません。その中ても、マドゥーロを後継者に据えてしまったことは失敗だったと思っています。 マドゥロが副大統領になったのは、チャベス政権の末期で、それまで副大統領は別の人物であり、チャベスの後継者と目されていたのもマドゥーロではありませんでした。 マドゥーロが副大統領に任命されたとき、チャベスは既にガンを発症していましたが、キューバで手術を受けて、それがいったん成功したため、自分が近く死ぬとは考えていなかったのだと思います。そのためか、能力の高い政治家ではなく、自分への忠誠心が高い政治家を後継者に選んだように思います。それがマドゥーロだったのです。 残念ながらマドゥーロはその名に反し、成熟した政治家ではなかった(maduroはスペイン語で成熟の意味です)というしかありません。 私はチャベスを尊敬していますが、前述のとおり、ミス、問題点がなかったなどというつもりはまったくありません。それでも、チャベスの在任中、ベネズエラが滅茶苦茶な桂座゛゛位破綻に至ることはありませんでした。それに比べると、マドゥーロの政権運営は、どう見ても失敗であったことは明らかです。 完全無欠の人間などおらず、失敗のない政権もありません。経済破綻を招いた政権は、過去の中南米で数多くありました。だから、失敗したら選挙に負けて、下野するしかありません。 ところが、彼はあからさまな不正によって選挙結果を書き換えて、経済破綻にもかかわらず政権に居座ってしまった。これは、「失敗」というよりは意図した不当行為とも言えます。 権力の座は人間の感覚を摩滅させるのでしょうか。 外国に攻め込んで拉致する米国のやり方は暴挙です。また、麻薬密輸に関与していたという話は、多分デマです。 しかし、彼が失政で支持を失ってもなお政権に居座る独裁者でなければ、いかにトランプでも、あれほどの暴挙を冒せたか、とも思います。その意味では、トランプという巨悪に付け入るスキを与えてしまった、と言わざるを得ないものがあります。 とはいえ、マドゥーロがとんでもない独裁者であることは、米国のあのような暴挙を正当化しないし、逆に米国の暴挙はマドゥーロの失政を正当化しない、ということに尽きます。 付言すると、前述のとおり、マドゥーロの失政は明らかですが、米側が言っている罪状のうち、麻薬(特にフェンタニル)密輸に関与しているというのは、濡れ衣と思われます。そもそも、言っているトランプ政権自身、具体的根拠を何ら示せていません。 何よりも、米国に密輸される麻薬の大半はコロンビア、メキシコを経由で、ベネズエラを経由するものはごく少ないので(他ならぬ米国麻薬取締局の25年3月の年次報告書がそのように指摘しています)、ベネズエラが関与できる余地(したがって経済的利益も)ほとんどありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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