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2026.02.09
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カテゴリ:政治
考える気力もないくらいがっかりしていますが、とりとめもなく書いていきたいと思います。

・日本未来の党の再来
当時リアルタイムでは書きませんでしたが、立憲民主党と公明党が合併して中道改革連合を結党という経緯を見て、私はどうしても小沢一郎が作った日本未来の党を想起してしまいました。政策という意味ではなく、あまりに「にわか作り」だった経緯が、です。日本未来の党は旧民主党からの分裂、中道改革連合は立憲民主党と公明党の合併という違いはあれど、選挙の直前に大慌てで整えた政党、という点は同じです。
もちろん、「新党」が大きな支持を集める、というのはよくあることです。しかし、さすがに投票日まで1か月もない時期の新党結成は、無理があり過ぎました。例えば参政党は2020年に結党していますか、2021年の衆院選への候補者擁立は見送っています。党名や政策を浸透させるには、どうしたって一定の時間は必要です。日本未来の党は当時惨敗しました。中道改革連合にも、私は嫌な予感しかしませんでした。

・立憲民主党支持者の半分を置き去り
立憲民主党と公明党が大規模に選挙協力を行うこと、それ自体は否定はしません。何度も書くように、私は公明党は嫌いですが、それでも単独では勝てない可能性が高いから選挙協力をする、作戦としてありだと思います。ただ、選挙協力を飛び越えて一挙に合併して新党というやり方に無理がありました。
にわか作りに過ぎた点は上記に書いたとおりですが、新党の政策の中身も、簡単に従来の政策を捨てて公明党に寄せ過ぎました。
安保法は合憲、原発再稼働賛成、辺野古への基地移転も賛成、これには私もがっくり来ました。

自公連立時代、公明党は護憲、自民党は改憲と、憲法に対する態度という基本政策にも差がありましたが、それをお互いに変えず変えさせずに、26年間選挙協力を続けていました。立憲と公明だって、党として合併せず選挙協力にとどめていれば、そういうことができたはずです。しかしそうしなかった。
野田代表が、本音において「安保法は合憲、原発再稼働賛成、辺野古への基地移転も賛成」なので、公明党との合併を奇貨としてそのような政策変更を行ったのでしょうか。でも、支持層はそれに付いてきませんでした。

「安保法は違憲、原発再稼働反対、辺野古への米軍基地移転反対」という意見が今の日本国内でどこまで賛同を得られるかは、正直なところ私にも確たる自信はありません。でも、立憲民主党の支持者の少なくない部分は、そういう意見に一定以上のシンパシーを感じている人たちです。
にもかかわらず、公明党(創価学会)の組織票と引き換えに、立憲民主党結党以来のコアな支持層の思いが、いとも簡単に切り捨てられました。
では、昨日今日に突然「安保法は合憲、原発再稼働賛成、辺野古への基地移転も賛成」に転じた政党に、元々「安保法は合憲、原発再稼働賛成、辺野古への基地移転も賛成」と考えている有権者がこぞって票を投じてくれるんでしょうか?
そんなはずがないのです。そういう人は自民党や維新、参政党などに投票するに決まっており、今更立憲が右寄りになったからと言って立憲に投票なんかしません。だいたい、個別の政策への賛否以前に、結党時の理念ともいえる主張をそんなにあっさり放擲できる政党の掲げる政策を、どれだけの人が信用するでしょうか。

立憲民主党が共産党と共闘していた時期、右側からは立憲共産党などと散々揶揄、批判されましたが、両者の選挙協力は、立憲民主党側が統一候補となった場合は、おおむね1+1=2の効果を生みました。共産党と組んだら立憲の支持層が逃げる、とも言われましたが、実際には共闘候補は両党の持ち票の合計の得票を得ていたのです。1+1が3や4にまではなりませんでしたが(共闘が最大限の効果を発揮すると、そういうことも起こります)、1+1=2の結果にはなりました。
逆に共産党側が統一候補になった場合は、立憲民主党からは逃げる票が多くて、1+1=1.2くらいにしかならないこともありましたが、共産党側が統一候補になった選挙区はわずしかありません。

しかし、今回立憲と公明の合併の効果は、1+1=0.9です。
2024年衆院選比例区で立憲民主党の得票1156万票、公明党596万票、合計1700万票以上でしたが、今回の中道改革連合は比例区1043万票しか取れず、前回立憲が単独で取った得票数より少ないのです。投票率が上がり、投票総数も増えたのに(2021年衆院選投票総数5400万票台、今回は5700万票台)、です。つまり、どちら側からも大量の票が逃げた、ということです。
そりゃあ、勝てるはずもありません。

・立憲民主党の変質
立憲民主党は、元々2017年に希望の党が作られた際、そこから排除されても節を曲げなかった人たちが作った党です。そしてその姿が意外に多くの支持を集めて、前述の共産党との(社民党とも)選挙協力の威力もあって、希望の党、その後継である国民民主党より多くの議席を維持してきました。
ところが、両党の支持母体である連合(の中央執行部)が、共産党を毛嫌いする一方、両党の統一を強く要求し、結局国民民主党の大部分の議員が立憲民主党に移りました。
国民民主党出身の議員がみんな右翼だ、あるいは風見鶏だ、などと言うつもりはありませんけど、この時以来、立憲民主党結党以来の愚直な主張がブレ始めました。逆に、このとき立憲民主党への合流を拒絶して国民民主党に残った議員の方が(私はその主張には欠片ほども賛同せず、票を入れる気もありませんが)、政治的に節を曲げずに筋を通しているかのような状態になってしまいました。
野田党首も、国民民主党から来たわけではありませんが、そのように立憲民主党の主張をふらつかせることになった元凶の一人である、と言わざるを得ません。

・戦う姿勢
菅野完氏が動画で「高市早苗からは(主張への賛否は別にして)野党と戦う姿勢が感じられた。しかし中道改革連合からは自民党と戦う姿勢が感じられなかった」と指摘をしていました。菅野氏の主張には賛同できない時も多々ある(というか、ものの言い方が、私にはちょっと感覚的に苦手)のですが、ことこの指摘については正しいと思います。公明党は「高市首相でなければいつか自民党とよりを戻したい」が見え見えだし、野田だってそうでした。そういうのは、やっぱり有権者は敏感に感づくんじゃないでしょうか。

・今後公明党はどこからも相手にされなくなるのでは?
中道改革連合の記録的大敗の中で、旧公明党は比例区で名簿上位を独占したために、落選者を出さず、何と議席数を増やしています。作戦勝ちで甘い汁を吸い放題の結果になりました。公明党の狡猾さと、そんな結果を招いた旧立憲指導部の間抜けさ加減にもびっくりです。
でも、こんなやり方が二度通用するはずがありません。この結果を招きながら、次の選挙で、まだ中道改革連合が続いているとは、私には思えません。遠からず中道改革連合は分裂するんじゃないでしょうか。その後、公明党と共闘しようという政党は、果たして現れるでしょうか?比例区では一定の票が見込まれるので、公明党単独に戻ってもある程度の議席数は今後も見込まれるものの、もう二度と他党から連携の声はかからないんじゃないでしょうか。

・とはいえ、あまりに非対称戦争
今回の選挙は、「高市首相は他人の批判しないけど、野党(中道や共産党、れいわなど)は高市批判ばっかりで建設的じゃない」というのが野党大敗の理由、らしいです。
いや、私は唖然とします。高市は自分のミスはいつも「他人のせい」ばっかりじゃないです。確かに、選挙戦に入ってからは高市本人が直接他人を攻撃するのは控えめですが、それは、彼女自身に代わって取り巻きが他人を攻撃しまくっているから、本人自らがやる必要がないだけです。
端的に言って、「左翼は他人の批判ばかり」と叫んでいるアカウントがやっていることは「左翼に対する批判ばかり」だったりするわけです。
高市応援団による左派への攻撃はやりたい放題だけど、左派による高市首相への批判はダメだ、左派に対してはいくらでも発言の一部を切り取って批判するけど、左派から高市首相への、発言の一部を切り取って批判は許さない、というSNSの発信やショート動画が垂れ流され、それを真に受けた有権者が盲目的に自民党に票を投じる-あまりにも対等ではなさ過ぎる「非対称戦争※」がまかり通っている現状では、あまりに不公平すぎて、もはや「公正な選挙」など期待できないのかもしれません。

※念のため、非対称戦争という言葉の本来の定義はそういうことではありませんが、語感がこの状況にあまりにマッチするので使っています。

・ともかく高市の自民党は勝った、けど日本の将来は破滅かもね
以前にも書いたとおりです。立憲民主党が今回選挙で取った行動は自滅としか言いようがありませんが、同時に高市政権に圧倒的な支持を与えてしまった日本人の選択もまた、自滅としか言いようがない、という状況に、数年後には陥ることになる可能性が高いのではないでしょうか。有権者がそれを望む判断をしたんだから、それで破滅しても仕方のないことかもしれませんが。





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最終更新日  2026.02.11 08:02:15
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