冬山シーズン最後の谷川岳 その2
前回の続きです。下山にかかります。目の前に肩の小屋が見えます。万太郎山から平標山への稜線、左側に分岐しているのは爼倉山稜。いつかはこっちにも行ってみたいですが。ところで、万太郎山は谷川岳の隣にあるますが、万太郎渓谷ってのもありまして、これはペルーにあります(笑)いや、本当はマンタロ渓谷ですけどね。肩の小屋の直下が全行程中最大の斜度(多分)です。ここを、ピッケルを持たずにストックだけで(当然アイゼンは装着しているでしょうが)下っている登山者がかなり多く、私はびっくりでした。もう4月なので、気温も高め、厳冬期と違い雪はザラザラであまり滑りやすくはないので、問題はないのだと思いますが、私はどうも、ここをピッケルを持たずに下るのは嫌です。全面の雪原は気持ちいいです。盛大にクラックが口を開けています。転落すると奈落の底へ・・・・・・と言っても、のぞき込んだらすぐ下に笹原の地面が見えました。深さ1.5mくらいでしょうかね。どんどん下って行きます。踏み跡のない雪面を下ると、結構歩きやすくて、歩速もかなり上がり、気持ちが良いのです。左奥に天神平のスキー場が見えます。この辺りも、多少斜度があります。下るにつれて、明らかに気温が上がってきます。ここは、雪面の状況によっては急斜面のトラバースになるときがありますが、今はたいしたことはありません。ただ、全行程中ここだけ、土の地表が露出していました。西黒尾根。積雪期にここを登るのは、私には無理です。天神平スキー場の直上で二度目の笛吹きタイム。どなたか動画を撮影していたみたいです。谷川岳を振り返って。朝より陰影があって印象深いです。あとはロープウェイの山頂駅までほんのちょっと下るだけ。天神平より谷川岳を振り返ります。谷川岳を少しアップで。東京から、朝発の日帰りで登れる本格的な雪山って、数少なく、その中でも谷川岳はもっとも本格的な山の一つなので、冬でも登山者はかなり多いです。今回も行列かと思ったら、幸いロープアウェイは行列がほとんどなくて、スムーズに登れたので、余裕でオキの耳まで往復できました。天神平では雪山フェスというのをやっていました。というわけで、ロープウェイに到着しました。