2005/01/17(月)12:01
感情の90%は過去のもの
先日、こんなことがありました。
妻のチエコが忙しくてご飯を作ってくれなかったんです。
そのとき僕は「なんで作ってくれないんだよう」と怒りとともに猛烈に悲しくなりました。たった「忙しくてご飯を作ってくれなった」というちょっとした体験だけでです。
ボクは妻がご飯を作るべきだというあらゆる理由を考えました。
そしてもう少しでそれをぶつけて責めてしまうところでした。
なぜこんなちょっとのことでマイナス感情が湧き上がったのかと言うと、実は、そのときは「ご飯を作ってもらえないボクは愛されていないんだシリーズ」のフォルダがばっかーんと開いたからなんですね。
誰かが自分のために「ご飯を作ってくれる」というのと、「ボクは愛されている」がくっついていたんです。小さいときに母親の愛情とご飯をくっつけていたというわけです。
僕達は目の前の誰かや出来事に怒ったり、恐れたり、悲しんだりしますが、
実は、現在での原因は10%しかなくて、90%は過去の怒りや恐れや悲しみなのです。
90%があまりに強烈なので感情に押し流されて、ほとんど冷静な対応ができなくなります。ほとんどの場合それが過去に原因があると気づかないので、僕達はまんまと過去のパターンに従った反応をするのです。ボクが妻を責めようとしたように。
左脳の後ろ側にはマイナス感情を伴った体験がファイルごとに蓄えられています
例えば、「男性から怒られて自分が無能だと感じたシリーズ」
「女の人に思ったことを言えなかったシリーズ」
「上手にできない自分に怒って罰したシリーズ」
「新しいことに挑戦して失敗したシリーズ」
「自分と相手はひとつではなくて分離しているシリーズ」
こんなフォルダたちがたくさんあります。
なんであるのかというと、もう二度とそういう苦しい体験を繰り返さないためです。
もう二度と熱いストーブを触ってヤケドをしないためだとか、見捨てられる苦痛を味合わないためとか、それらは僕達の生き残るための貴重な学びなのです。もし無ければ、何度も怪我をしてします。
僕達の脳は痛かったことはもう経験しない主義です。しかし、意識しない間に脳は痛かったパターンと対処方法を自動的に学んでしまうので、それらが新しい成功や幸せを邪魔することがあります。
感情的な痛みがあったとき、90%はフォルダに入っていた過去の痛みです。
現在の痛みは10%でしかないんです。
それを思い出すと自分を取り戻して、本当に幸せや成功につながる新しい行動が選べますね。
<今日できるハピサク道>
今のマイナス感情の90%は過去のものであることを思い出す。