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カテゴリ:犬飼いの部屋
11/22/63 スティーヴン・キング
★★☆☆☆ 凝りもせずにまたキングです。 様々な賞をとった最高傑作、だそうです。 文庫版で読んだので、上・中・下3冊です。 まず上です。昔のキングが帰ってきました。 登場人物、特にアルとハリーが個性豊かで深みがあります。 話の流れにも無理がなく「そんなことあるかな?」など全然思わせない展開にぞくぞくしました。どうやらSFのようです。 中です。SF色が消えて、恋愛と政治の話に終始します。 キングの恋愛観は「リーシーの物語」「ペットセマタリー」で泣かされているので、合わない事もないのですが、今回は全く共感できる部分がありませんでした。 ヒロインが、ブロンド・超長身・どんくさい・でもダンスは得意・モラ夫付きです。妄想好き + ヒーロー思考な男性が夢に見そうな女性です。 そして自分の長身と学歴を鼻にかける主人公がヒロインを性的に成熟させてゆく過程が詳しく書かれ、おまけに教職員同士の不倫なのに純愛を気取っていて、私は何の本を読んでいるんだろうという気になってくる訳です。 下です。主人公とヒロインが別人のように変化しています。 臨機応変で勇敢になった主人公と、ドジっぽさが突然消失して意志の強い素敵な女性にキャラ変したヒロインが協力して「24」ばりの活躍をします。 その後、また突然昔のキングが戻ってきていい感じのSFっぽいモダンホラーになったと思ったら、最終的にお涙頂戴の恋愛話で終わってしまいました。 途中で著者がコロコロ変わっているかのような統一感のない小説でした。 昔の毒々しさがすっかり消えて、もうキングは終わったのかな?もう読むのやめようかな?と言いながら、たぶんまた買ってしまうと思います。 むかしの栄光が忘れられないのです。 忘れられた花園/ケイト・モートン ★★★☆☆ 出生の秘密を探る物語です。 1910年前後、1975年、2005年の三代にわたる女性の境遇から、謎をじわじわと解いていくお話です。 いわくつきのお屋敷 病弱なお嬢様 自由奔放な赤毛 遺産が転がり込む 女流作家と絵描き アンティークショップ 貧乏な男性と駆け落ち 順不同 どこかで聞いたような話の寄せ集めだな~、と感じながら読んでいたら、作者もそのつもりだったそうです。あとがきでそう書かれていました。 似たようなタイプの人物が登場して、こんがらがります。 既視感のある話とキャラクターばかりで、驚くような展開はありませんでした。 お話のパッチワークです。 ただ、とても雰囲気があり、間で挿入されるお伽噺の毒っ気が気に入りました。 風の谷のナウシカ/宮崎駿 全7巻 ★★★★☆ いいねをくれた方のブログを見に行き、原作があることを初めて知りました。 ありがたいことです。 まず絵が独特です。 絵コンテとエドワード・ゴーリーの間、という感じでフリーハンドの線がぎっしりと描き込まれています。 映画のラストが2巻目の途中でやってくるので、おやっ?と思います。 細部にかなり違いはありますが、この辺りまでは私が知ってるお話です。 映画のナウシカと同じく、優しく正しく爽やかで賢く身体能力に優れているのですが、強化され過ぎていて、ここまで来ると怖いです。 カリスマ性がありすぎて、おまけに念力まであって、眩しすぎて圧倒されます。 クロトワとクシャナ殿下くらいが丁度いいです。ほっとします。 最終巻はいきなりナウシカの口調が変化します。 禅問答や聖書のような会話が始まるので、途方にくれます。 昔からメッセージ性の強い作品の圧が苦手なのですが、大人になってからは作者の意図を無視して自分なりの解釈をすることで楽しめるようになりました。 説明過剰な作品ではないので、百人いれば百通りの取り方ができそうです。 とにかく、苦悩と葛藤と死の連続で読むのに気力と体力が要ります。 進撃の巨人(これも重い)とかぶる設定が多々ありましたが、根本のテーマが違うので大丈夫でした(何が?)。 ☟ 楽天市場へ飛びます
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最終更新日
2025.05.06 15:33:58
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