本日の偶然『鮭』
日経新聞夕刊「プロムナード」欄のエッセイ「鮭の皮の彼女」を読んだ時、鮭を食べていた。 (川上未映子女史によるエッセイ。少し奇妙な話。筆者の姉の中学卒業時のクラスメイトの寄せ書きに、単に同じクラスというだけの女の子が、鮭の絵と共に「鮭は身よりも皮が好きです」と書いていた。それから数年後、その女性が自殺したという話を聞く。その女性と筆者とは、何の接点もない。彼女は筆者の存在すら知らなかった筈。そうでありながら、筆者は鮭を見るたびに、その女性の事を思い出す。「それ以来、何年経っても、私は鮭を目の前にすると反射的にその女の子を思い出す。身よりも皮のほうが好きだった、顔も見たことない女の子。書き置きも残さずひとりでこの世を去った女の子。何を思い出しているのかわからないけど、それでもやはりわたしは彼女のことを思い出しているのだ。」) 私も思い出す事になるのでしょうね。