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カテゴリ:その他
テレビに犬が出ると、ひやひやする。
安易に犬の可愛らしさ・優秀さだけをアピールしていれば、きっとどこかで悲しい運命をたどってしまう犬がいるから。 ボーダーコリーのレオンは、一歳になるのを待たずに飼い主によって安楽死させられました。 安楽死を絶対に許さないというのでは、ありません。 レオンは、なぜ安楽死をさせられなければならなかったのか。 ボーダーコリーは、牧羊犬です。 果てしなく広い牧場で、しっかりとリーダーシップを取れる飼い主のもとで、恵まれた運動能力を生かして、思う存分自分の能力を発揮し、幸せを感じる犬です。 そんな犬種を飼うには、飼い主の資質が問われて当たり前です。 環境はもちろん、飼い主が犬の行動学を理解しており、ボーダーのコントロールをしっかりと行えなければ、飼えないのです。 満足や幸福感を持てない犬はどうなるのか。 噛むこと、吠えること、逃げることを覚えるのではないでしょうか。 レオンは噛むようになりました。 噛むことで、飼い主との関係を結んだレオン。 噛むことでしか飼い主との関係を結べなかったレオン。 いつも部屋でのんびりと過ごし、おっとりとした生活を好むレオンの飼い主は、レオンをどう育てたかったのでしょう?自分達の生活スタイルにレオンを合わせようと思った?そのために、もともとの資質を抑えるような努力をしたの? 資質を抑えるには、飼い主の努力が必要です。 飼い主の判断の間違いは、尊い命を奪ってしまいました。 すぐにレオンを販売した大手ペットショップに行きました。 この事実を伝え、安易に命の売買をしないでほしいことをお願いしましたが、案の定美しい言い訳をすらすらと並べる店長。 「夢や希望を持って、この犬を飼いたいというお客様をサポートしたい」というもっともらしい美しい言い訳。 店長の脇で、5人もの若い今流行の若者の店員が、私を怪訝そうに見ている。 「この人何言ってんの?」冷たい視線が突き刺さるようだけど、負けてはいられない。 若い店員さんは、現実を知らないのだろうな。 コントロールの力を飼い主が持っていれば、これほど素晴らしいパートナーはいないだろうと思われるラブラドールが、どれだけいわゆる保健所に持ち込まれて殺処分になっているのか。 悲しいな・・・。 ペットショップのいい加減さを何とかしないと・・・・。 どんな犬種もどんどん販売するペットショップは、その子犬をどうやって入手しているの? 母犬や父犬の幸せは、考えてくれている?繁殖だけを考えて、母犬や父犬を飼ってはいないよね? まさか、そんなことはどうでもよいなんていう姿勢じゃないよね! 母犬にも愛情を注いでくれているの? お散歩もしっかりとやってくれているよね? 現実は、想像以上に厳しいものであるとわかっている・・・。 はやく多くの人が実態に気づき、変えていこうと力を合わせて動けるといいな。 ずらりと並ぶペットショップの子犬たち・・・。 はやく多くの人が、その影に潜んでいる大きな問題に気づき、力を合わせる日が来るといいな。 レオン、君の事は忘れないよ。 いつかこんなつらい現実が変わる日が来るよ。 それまで、どうかお空で見守っていてね。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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