ゾンビに噛まれた!
近頃年配のタクシードライバーの挙動が何だか目につく。自分もあっち側の領域に近づいているからなのかな?信号待ちでルームミラーで見るとはなしに見ていると、フロントガラスの向こうで、ひたすら「バカヤロー」を繰り返していたり……客には禁煙を強いていながら、窓の外に身を乗り出してドライバー自身が吸っていたり……路駐のクルマの後ろで、対向車が通り過ぎるのを待っていると、追い越して行ったり……タクシードライバーじゃないけど、独善的な正義感を自信満々に振りかざして、攻撃的な発言を耳にすることも多く、「ああはなりたくないよなぁ!」って思うような言動にちょくちょく出会う。けど、もしかたらその領域に入るまでは、彼らもそう思っていたのかも?と思うと……ゾンビになる前は「ああはなりたくない!」って思っていても、いざゾンビになってしまったら、その思いを失い、嬉々として人喰いライフを満喫するのに似ている!ってことは、今、ボクの立ち位置は、ゾンビに噛まれて、「ああはなりたくない!」って恐怖に怯えている、プレゾンビ期間といったところかもしれないなぁ。