犬とのせいかつ

日曜日のことです。


だっくんと一緒にドッグラン行ったり車でお出掛け中


「韓国から一週間の予定で短期留学生を受け入れているんだけど、言葉が全く通じなくて困ってるんだよ、ちょっと来てくれないかな？」

とお義父さんからだんなの携帯に電話が入りました。


そういうことでまなちことだんな、だっくん連れてだんなの実家に行って来ました。



留学生の李君は英語なら少々理解できるものの日本がほとんどわからず、

お義母さんとお義父さんは英語が全くできないので（もちろんハングルも）

留学生とうまくコミュニケーションが取れなくて困っているとのことでした。

（ならなんで留学生の受け入れを承諾したのかと思いますが、当初はボディランゲージでなんとかいけると思ったらしい。同じアジアの人間だし）




だっくん、こんなにまる一日車でお出掛けするのは初めてです。

しかも、留学生とレストラン行ったり、デパート寄ったりしたので、だっくんは車の中で一人お留守番をたくさんしなくてはなりませんでした。

でもだっくんはおりこうに静かに車でお留守番ができたんです。

トイレも我慢してます。


お義母さんは正直、ワンコがあんまり好きじゃないです。

かわいいとは思うそうですが、臭いとか、毛が抜けたりとか、粗相されたりとかがイヤなようです。

だんなの実家にお邪魔したとき、だんなは

「だっくんも家にあげてもいいよ」

と言ったのですが、

お義母さんが犬があまり好きではないと知っているのにだっくんを家にあげるわけにはいきません。


かわいそうだけどだっくんは玄関のたたきにいさせました。


「だっくん、ここで待っててね。」

というと、だっくん理解してくれたようです。

「わかったし！オレ様ここから一歩たりとも動かないし！おりこうにしているし！」

とビシっとおすわりをしています。

「だっくん、もしや名犬？」

と思いながら留学生の李君と、お義母さん、お義父さんと、だんなのお兄ちゃんとおこたに入っておしゃべりをしました。

なんとかかたことの日本語、ハングル語、英語を駆使して李君とうちとけることができました。

李君はお国ではサッカーの地区代表選手だそうで、元サッカー部のだんなとサッカーについて熱く語ってました。

スポーツは国境を超えるようです。



結局２時間ほど李君とみかん食べながらおしゃべりをしたのですが、
その間だっくん、一度も吠えたり暴れたりしません。

気になってちょくちょく玄関にだっくんの様子を見に行くのですが
だっくんはビシっとおすわりをして

「オレ様よそのおうちではおりこうにしているし！」
とお行儀良くしています。

まなちこ感動です。

「よ～し、おりこうだね、もうちょっと待っててね。」

となでてやると

「まかせろだし！オレ様まだまだおりこうにできるし！」

としっぽプリプリしているだっくん。

まなちこの愛情、暴発しそうです。

今はお義母さんの手前あんまり誉めてあげられないけど、あとでおもいっきりぐちょぐちょに誉めてやろうと思いました。


しかし、ずっとおとなしくおすわりをして待っていただっくんに
お義母さんもかなりグっときたようです。


帰る時

「ずっとおとなしくしてたの！おもらしもしなかったの！ずっとおすわりしてたの！なんておりこうなんでしょう、この子は！なんてけなげなんでしょう！」

とものすごく誉めてだっくんをギュっとなでなでしてくれました。

だっくん大喜びしっぽをちぎれんばかりにプリンプリン振ってます。

犬を自分からなでるお義母さん、初めて見ました。

まなちこ、かなり鼻が高かったです。


まなちこももうぐっちょぐちょにだっくんを褒めちぎりましたよ。


いつもは厳しいまなちこおかんですが、こんなだっくん見たら骨抜きになってしまうわけです。

帰りの車の中では

「ちゃんとおすわりして静かにしててえらかったね！えらかったね！」

とムギュ～っと抱きしめました。

だっくん、そこはかとなくウザそうでした。


そして一日おりこうだっただっくん、車に揺られて気持ちよかったらしく

自宅に着くまですやすや眠ってました。


おつかれ、だっくん。



「鮮やかに駆け抜けるオレ様だし！」




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