2008/02/29(金)12:12
ゆで蛙
損切りって、難しいですよね。
適正株価を算出し、現在の株価が適正株価よりも低い銘柄を購入するタイプの、いわゆるバリュー投資家にとっては、損切りは特に難しいと思います。
なぜならば、株価が安くなればなるほど、より割安で魅力的となるため、売却という発想は出てこないからです。
私も、認めてもらえないかもしれませんが、バリュー投資家のはしくれだと思います。
需給論者ですし株式投資をゲームととらえていますので、マインド的にはかなりバリュー投資家とはずれていると思いますが、手法的にはバリュー投資をメインに採用していますので、損切りは苦手です。
成功した場合の売却条件は、適正価格になった時ですので、簡単です。
失敗した場合の売却条件は、以下の3通りがあります。
・当初定めた悪環境になった時
・当初見込みと状況が変わったことにより、適正株価が下がり、
時価が割安では無くなった時
・その他、とにかく失敗したと思った時
比較的わかりやすい失敗の認識は、下方修正です。
下方修正の内容を吟味し、もはや割安ではないと判断した場合には、即座に撤退できます。
その他、状況が急に悪化した場合などは、比較的判断は容易です。
厄介なのは、理由がわからないまま、株価がずるずるとゆるやかに下落を続ける場合です。
理由がわからないので、適正株価は当初算出したままであり、株価の下落にしたがって割安度が増していきます。
その結果撤退できずに(むしろ買い増したい衝動に駆られます)、気がつくと株価は半値以下になっていることがあります。
まるで「ゆで蛙」ですね。
蛙は、沸騰したお湯にに入れると、すぐに飛び出して逃げられるそうです。
しかし最初は水に蛙を入れてから、徐々に熱していくと、逃げることなく茹で上がって死んでしまうそうです。
私の投資行動みたいです。
私はこれまで、株価動向を理由にした失敗の認識については、基準を作っていませんでしたが、
・理由も無くじりじり下落を続ける場合(保有期間が比較的長めの銘柄)
・安いと思った買値から、更に下落した場合(購入後まもなく)
について、撤退条件(市場全体の状況や銘柄の位置付けにより、何%下落したら持ち株の何割売却するか)を検討中です。