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2010/06/12(土)23:13

グロース投資とバリュー投資

投資手法(28)

ひと頃、バリュー投資のブログがブームになったことがありました。 私自身はあまり分類にはこだわりが無かったので、積極的に議論に参加しませんでしたが、グロース投資とバリュー投資の優劣を競ったり、投資と投機の議論が盛り上がったりしていました。 グロース投資というと、成長性に主眼を置いた投資というイメージがあります。 一方バリュー投資は、主に資産価値と比べて割安な株に投資するというイメージがあります。 私の場合は複数の戦略を使ってはいますが、収益バリューを評価基準として割安感のある株に投資するのが中心であり、成長性のある株の方が夢を見られるので好きです。 資産価値は高いが、それを有効活用できずに業績が低迷している株は、好みではありません。(投資対象としてだめだと言っているわけではなく、単なる好みの問題です。) これって、グロース投資とバリュー投資、どっちなんでしょうね? 自分としては成長株志向のバリュー投資家というように思っているのですが。 それ以前に、ゲーム感覚でやっているという時点で、バリュー投資家として認められないという意見もあるでしょう。投機家と言われれば、その通りです。 まあ分類なんてどうでもいいのですが、自分がどういう理由で投資しているのかを明確にし、投資手法がそれにあっているのかを考えることは、重要だと思います。 グロース投資とバリュー投資の特徴について、よくまとめられている記事 がありました。広瀬隆雄さんが書かれた5回シリーズです。 それによると、投資するにあたって、4つのチェック項目があるそうです。 1.業績 2.マーケットは強気相場か弱気相場か 3.株価モーメンタム 4.バリュエーション グロース投資家は、1.業績の成長率と 3.株価モーメンタムに特に注目し、2.マーケット動向にも注意を払います。 4.バリュエーションはあまり気にしないそうです。 順張り型の投資になることが多く、またベータ値が高い為ハイリスク・ハイリターンです。 これに対してバリュー投資家は、4.バリュエーションに最も注目します。価値判定基準は、資産バリューだけではなく収益バリューも重視します。 1.業績については、一時的に低迷して株価が急落した時に、将来業績が回復するかを検討します。 回復すると判断した場合に買い向かうので、逆張り型の投資になります。 2.マーケット動向や 3.株価モーメンタムは、気にしません。 グロース投資とバリュー投資を比較すると、グロース投資の方が回転率が高く(売買頻度が高い)、銘柄の集中度も高いことが多いようです。 グロース投資では、将来性に賭けることになります。将来を見通すことは難しいため、現在うまくいっている会社に投資し、しばらくの間好調が持続することに賭け、陰りが見えたらすぐに降りる(これが重要)という投資行動になります。 そのため、投資タイミングとしては順張りになり、旬な銘柄に集中する傾向が強くなるのだと推察します。 一方バリュー投資の場合はこれとは対照的に、現在誰にも見向きもされないような割安銘柄をひっそりと買い付け、いずれ正当に評価される時が来ることを信じて、何年も待つことになります。 そのため、いつ報われるかわからないものを、逆張りで幅広く仕入れておき、じっと待つ(=回転率が低い)という投資パターンになるのだと思います。 自分の投資スタイルをこれに照らし合わせてみると、次のようになります。 投資対象の選別には、4.バリュエーション(主に収益バリュー)を用い、その評価をするために1.業績動向に注目します。 このようにして選定した投資対象に対して、2.マーケット動向により、投資タイミングとポジションサイズを決定します。 同じ銘柄を何度も売買することも多いのですが、3.株価モーメンタムはあまり気にしておらず、むしろ逆張り的な投資の方が、心理的な抵抗感は少ないです。 銘柄は分散させており、ここ数年は売買頻度は高くなっています。 うーん、やはりグロース投資とバリュー投資の特徴が混在していますね。 特にグロース投資なら、成長性と株価モーメンタムの勢いに乗って、順張り投資で一気に資産を増やすというのが合理的なようです。 私の場合は、バリュエーション評価において成長性を加味していますが、買い出動は割安であることが条件であり、タイミング的には逆張りのことが多いです。追っかけ買いには抵抗感があります。 ただし一度保有した銘柄は、成長が続くうちは(割高にならない限り)とことん保有し続けることはできます。(一部の回転売買により、株数は変わります。)  大きく伸ばすことはできるのですが、大きく伸びると愛着を感じて、売れなくなってしまう事が欠点です。 株価モーメンタムを意識して、順張り投資の方が良いのだろうか? 成長性を加味してバリュエーションを評価することに、無理があるのだろうか? バリュエーション評価に確実性はないけど、評価が変わったらポジションも変えれば良いと、柔軟に考えているのですが。 なんか、もやもやするなあ。 どこかに矛盾があるのでしょうか?

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