イスラム投資家向け指数「シャリア指数」とは?
政府系ファンドやオイルマネーについて調べていたら、「シャリア指数」なるものを知りました。シャリアとはイスラム法のことで、シャリア指数はS&P/TOPIX150指数からシャリアに反する企業を除外して構成した指数のようです。シャリアに反する企業とは、豚肉関連、アルコール、たばこ、ギャンブル、金融、広告・メディアなどです。面白いのは独自の財務基準で企業を選別していることです。・D/Eレシオ33%未満・売掛金/自己資本が33%未満・現預金/自己資本が33%未満といった企業が適合しているようです。D/Eレシオはいいとして、売掛金を基準にしているところはユニークですし、現預金が多くてもダメということで、キャッシュフローや経営効率をかなり意識しているようです。なかなかやりますね。構成銘柄はこちらで見ることができます。正確には「シャリア銘柄」というものがS&P/TOPIX500のうち273銘柄選定されており、そのうちS&P/TOPIX150(大型株)に含まれる79銘柄が現在のところ公表されている状況のようです。つまり残りの中小型株194銘柄はまだ公表されていないようです。それにしてもシャリア指数なんて初めて知りましたが、Googleで検索するとかなりヒット数が多かったのでびっくりしました。シャリア銘柄には潤沢なオイルマネーが流入してくることが期待されているそうですが、果たしてどうでしょうか。これだけの材料でシャリア銘柄に投資することは「思惑くん」っぽいので、もう少し情報収集したいと思いますが、なかなか興味をそそられますね。選定基準がバリュー投資家っぽいので、案外シャリア銘柄(中小型株)を保有しているってことになってそうです。まだ公表されてないシャリア銘柄194銘柄を予想して、発表されたときにどう動くかを調べるのも興味深いですね(注:先回り買いに意味あるかどうかは私には分かりません。慎重な対応をお願いします。)。シャリア指数は下げ相場でもTOPIXより堅調だったというニュースもありますし、ウォッチしてみたいと思います。