割安スクリーニングの危険性
会社四季報CD-ROMなどを使ってたまにスクリーニングをしますが、PERやPBRなどの単純なスクリーニングをすると、「こんなクソ会社の株買えるわけない」っていうような会社が頻繁にヒットします。明らかなクソ会社については除外すればいいのですが、表面的な業績からは分からないようなクソ会社も結構あります。そのような会社は、調べていくうちにクソっぷりが明らかになっていくわけですが、そのようなときは「調査した時間を返せ!」といいたくなります。(いや、自分で勝手に調査しただけなんですけどね・・・)それでも詳細な調査をしない限り投資しないという方針のおかげで地雷をつかむ確率は下げられているわけで、スクリーニングのみで投資をしているような人は、わざわざ地雷を自ら選んで金をつぎ込んでいるということに気づくべきだと思います。「安いものにはそれなりの理由がある」という原理原則さえ忘れなければそんなことにはなりません。「十分な分散投資をしておけば、1つや2つクソ銘柄をつかんでも大丈夫」という考えがあることも確かです。そういう方針を取っている人は、・例外を作らず・予定通りに・機械的に売買を積み重ねていってください。銘柄選択よりも、こちらの方が重要性が高いですし、やってみると意外とハードルも高いことが分かります。グリーンブラットの「魔法の公式」が機能する(アメリカ市場でしか検証されていませんが)理由の一端もそこにあります。ではどういったスクリーニングが効果的か。・ダメ銘柄は安い・優良銘柄は高いわけですから、「優良っぷりの割に安い」銘柄を探すようなスクリーニングをすればいいのです。例えばROAとPERの組み合わせなどです。単純ですね。別に目新しい概念ではありません。あるいは経営効率などにのみ注目してスクリーニングをして、「高くなければ良い」とする手もあります。地雷をつかむ確率は確実に低くなります。