投資力学ジュニア

[役に立つ書籍] カテゴリの記事

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• 消費の県民性を探る

  今年初めて２日連続で更新をさぼりました。完全にGWモードで、頭の回転もやや鈍り気味な感じがします。更新しないと途端にアクセス数が落ちますね。完全にフロー型のブログです。数日経つと記事の鮮度も落ち、古いものは全く見向きもされないという感じです。それではきついので、なんとか後から見てもらえるブログにしたいのですが・・・それではブログの構造上厳しいかもしれません。wikiのようなものが適しているのでしょうか。閑話休題、今、この本を読んでいますが、むちゃくちゃ面白いです。統計なので読んでいるという感覚ではないのですが。日本は諸外国と比較してかなり均質、全国どこに行っても「一律」な国だと思っていましたが、データで見るとかなりの地域性があり、驚かされます。この本はいろんな物の消費量を都道府県別にランキング付けしている本なのですが、トップの県と最下位の件では基本的に３～４倍ほどの差がついています。圧倒的な生産量を誇る県がある品目の場合の差はさらに広がります。例えば緑茶の世帯当たり平均消費支出額はトップの静岡で1117円/月、最下位の沖縄で197円/月でした。正直、これらのデータが投資に直接役立つとは思えませんが、小売業を展開する上で地域性というものが無視できない、というよりかなり重要な意味合いを持つということがデータで確認できたという点でためになりました。 

  2008.05.06

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  書評「決算書の謎」

  決算書の謎素晴らしい本です。これは買ったほうがいいと思います。決算書から企業の強み、ビジネスモデルの違いを読み取る方法が学べます。実例で解説してますので実践的でいいです。しかし、出版業界の比較で　ベネッセ（教育事業寄り）　幻冬社（ユニークな企画が売り）　ゼンリン（地図コンテンツが主力）　スターツ出版（携帯小説で成長中）の４つは、決算書を見るまでもなくビジネスモデルの違いは分かるはず。この４つを同じ「出版業」として比較するのは無理があると感じました。投資するときこの４社の間で迷うことはまずないと思います（強いて言うなら幻冬社とスターツ出版ではありえるかも）。ビール会社だったらアサヒに投資するかキリンに投資するかで投資家は迷うのであり、そういった本当の意味での同業他社比較をやってほしかったです。まあ、本の目的が分析の仕方を習得するところにあり、ビジネスモデルの違いは決算書に表れるよ、ということを分かりやすく説明するためにはいい例だったのだと思います。それにしてもこんな超良書が840円とは。新書は侮れません。勝間和代さんによると「本の内容と値段は比例する」とのことですが、最近は安くていい本も多いと思います。高くてダメダメな投資本も山のようにありますからね。気をつけたいものです。さすがに数多く読んできたので、あまり外れはつかまなくなってきました。840円だとAmazonでは送料がかかりますが、セブンアンドワイとかだったら送料無料で近くのセブンイレブンで受け取ることもできます。この本には計８社の決算書について分析されていますが、どの企業を分析しているかについてはこちらのリンク先を確認してください。 

  2008.04.07

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  書評「会計士が教える銘柄選び」

  会計士が教える銘柄選び三部構成で、第III部の「業種別分析のポイント」に興味をそそられて購入。第I部、第II部は基本的な決算書の読み方の解説とPER、PBR、ROEなどの指標の解説で、特に目新しいところはなし。重要度は成長性＝A、収益性＝A、安全性＝B、営業CFがプラス＝C、効率性＝Dとのことで、私とずいぶん重要度の認識が違うと感じました。私は成長性はそれほど重視しませんし、効率性は重視します。肝心の第III部、業種別分析については、定性的には基本的なところはカバーしていますが、正直もう少し掘り下げてほしかったところです。ファンダ分析初心者を対象にしている本で、決算書の説明から入っている本なので仕方なかったのでしょう。業種別の特性については、この本に短いコメントですが的確にまとめられており、実用度が高いと思います。本書は決算書の読み方を覚える、業種による違いの基本を押さえるための本です。その意味ではかなり良書と言えると思います。  

  2008.04.01

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  書評「外資系企業がほしがる脳みそ」

  外資系企業がほしがる脳ミソを読みました。別に外資系企業に転職したいわけではなく（笑）、単にブックオフの半額セールで安く売っていたという理由です。「採用試験の定番！問題解決力を試す」と銘打ってはいますが、そんな大げさなものではなくてどちらかというと「頭の体操シリーズ」のような、解いて楽しいパズル・クイズ感覚の問題が並んでいます。こんなのが採用試験に出るの？と思いましたが、解答編のコメントを読むと実際に出ているみたいですね。少々驚きました。このような問題ができたからと言って何の証明になるのだろうか？と率直に思いました。確かにこれらの問題が解けることと頭の回転が速いことは相関関係はあると思いますが、実際の仕事の現場においては問われるのは人間としてのトータルの力だと思うんですけど、外資系では違うんでしょうか。それとも、こういった問題は解けて当たり前で、頭の切れる人間のなかからさらに人間としても優れていそうな人を選抜すると言った、「センター試験」的な使い方をするのでしょうか。まあ、どちらでもいいです。楽しめましたので。最近は「地頭力を鍛える」などが良く売れているようで、「問題解決力」ってのがキーワードになっているみたいですね。「外資系企業が～」もそんなトレンドの一環で出されたんでしょうか。「フェルミ推定」とかの言葉に弱いですね、日本人は。手法をフレームワーク化することの意義は認めつつも、問題解決力が必要なのは今に始まったことではないし、本で勉強するのもいいけど現場の「できる人」を観察して盗む方が手っ取り早くてしかも役に立つと思います。って、たまには頭でっかちな発言から脱却してみようとしてこんなことを言ってみました。たぶんこのような発言の方が受けがいいんでしょうね（あ、書いた内容は本当に思っていることですよ）。最近ひとりよがりなことばかり書いているせいか、アクセスが落ちて悲しいです。ということでいろいろ試行錯誤中。決して相場が弱いからアクセスが少ないんじゃないと思っています。書いてあることがつまらないんでしょうね。２月､３月と年度末やら組織改編やら仕事で死にそうな中、新しい分析や調査もなく更新を続けている弊害が出ている用です。一度、じっくり時間を取って自分のスタンスを練り直してみたいものです（また関係ない話になっちゃった）。外資系企業がほしがる脳ミソ地頭力を鍛える

  2008.03.30

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  書評「見える化」

  投資の本ではありませんが、「見える化」を読みました。見える化ベストセラーであり、「見える化」はビジネスの現場では広く浸透した概念であるので今さら内容についてあまり述べることはありませんが、とにかくこの本は分かりやすい！著者の遠藤さんはビジネスコンサルタントであり、さすがという感じです。平易な文章で構成されていることはもちろん、見出しの付け方が的確で、見出しを読むだけで2/3くらい内容が理解できてしまいます。あとは内容を斜めに読むだけで90％くらいは理解できるという感じです。また、図がこれまた分かりやすく、秀逸です。相当、思考を練り上げないとここまで分かりやすい図は書けないはずです。また、冗長な部分が一切ないです。最近は翻訳本の冗長さにうんざりしていたので、これは読んでいて楽でした。前半部分で「見える化」の概念を説明し、後半はひたすら事例が続きます。1冊で概念と具体例の両方を身につけることができます。そんなこんなで、事例はかなり飛ばし読みをしたものの、30分ほどで斜め読みが完了しました。このクラスの本になると例によって「見える化が分かる本」の類が出ていますけど（たとえばこれとかこれとか）、この本に関しては不要ではないでしょうか。また、「見える化」のコンセプトが普遍的で応用範囲が広いので、これとかこれのような類書もたくさん出ています。投資への応用としては、日ごろ行うべきルーチンワークの見える化が必要だと思いました。使えるデータというのは自作しないと入手できないことがほとんどですし、うっかり忘れてしまうと意味がありませんから、そうならない仕組みとして見える化が有効だと思いました。このブログは投資ブログランキングに参加しています。励みになりますので応援よろしくお願いします。

  2008.03.29

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  書評「MBA通勤大学13　統計学」

  今日もなんだかんだでこんな時間になってしまいました。昨日、一昨日に買った５冊の本のうち「MBA通勤大学13　統計学」のレビューでお茶を濁します。統計の知識は投資をする上で必須だと思うのですが、手薄になっている人が多いのではないでしょうか。私もそんな一人で、一応大学では勉強したものの、平均、中央値、正規分布、標準偏差、相関係数くらいしか使っていませんでした。実際には統計は奥深い学問であり、また実務に適用するにあたって注意すべき事項がたくさんあると感じていました。ちょうど、「通勤大学シリーズ」にコンパクトにまとまっていたので（しかも安いので）買って、自分の知識をチェックしてみました。統計は大きく記述統計学と推計統計学に分かれますが、普段われわれが良く使うのは記述統計学の方です。すなわち母集団全体のデータから何かを読み取るというやり方で、「○○業の平均PERが○○倍」というような使い方が代表的なものです。記述統計学の基礎については、特に抜けや理解不足はなかったようで安心しました。といってもこの本に書かれていることは本当に基礎なのですが。一方推計統計学についてはまだまだ理解が足りないと感じました。推計統計学とは母集団すべてを調べることが難しい場合などに、母集団から抽出した標本を調べることによって母集団の性質を推測する統計的方法のことを指します。 個人投資家のレベルでは実際の投資に推計統計学を使うことはあまりありません。経済学の論文では推計統計学を使うことが当たり前になっていますので、このギャップは何だろうかと考えてみたところ、まず準備できるデータに差があるということに気が付きました。過去のデータについてもそうですし、統計ツールにしてもそうです。しかし限界はあるものの地道にデータを集め、ツールもEXCELなどを駆使すれば個人投資家でもそれなりのことはできるのではないかと思います。（ただし、手間がかかります）次に、やはり知識の面でややハードルがあると思いました。統計はややとっつきにくい学問ですし、実際、学生時代にもあんまり好きではありませんでした。そういうわけでごく基本的な平均とかのレベルでしかデータを扱ってこなかったわけですが、今回この本を読んで、「意外と難しくないかも」という印象を持ちました。もちろん本が分かりやすく書かれているといことも大きいのですが、これはおそらく目的意識の違いだと思います。学生のときは特に何に使うというわけでなく勉強していたので全く頭に入ってこなかったのでしょう。今は「投資に生かしたい」という強い動機付けがありますから、頭に入ってきます。また社会にでてそれなりのエンジニアリングに対する実践経験を積んだこともあって、燗どころというものが昔より分かっている自分に気付きました。900円くらいで大きな収穫の得られたお得な本でした。この通勤大学シリーズはコンパクトで分かりやすいと思います。反面、深い知識は得られませんが、体系付けて知識を得ることができます。どちらかと言うと、「多少は知っているけど，きちんと勉強したことがない」分野について学ぶ用途に向いていると思います。まったくゼロから勉強する場合は、別にメインの教科書を用意して対比しながら別居うする方法が向いていると思います。なんとなく「チャン・キムとモボルニュのブルー・オーシャン戦略がわかる本」と同じ匂いがする本だと思ったら、両方ともグローバル・タスクフォースの出版した本でした。「～が分かる本」シリーズも安くてコンパクトにまとまっていて、手軽に何かを学ぶにはいいシリーズですね。通勤大学シリーズでは「通勤大学MBA基礎講座（全8巻）」あたりを読めば、一通りビジネスの知識は見につくのかな、と思ってちょっと興味を持っています。読んだことがある人は感想を聞かせてください。通勤大学MBA基礎講座（全8巻）チャン・キムとモボルニュのブルー・オーシャン戦略がわかる本

  2008.03.26

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  書評「経常利益率35％超を37年続ける町工場強さの理由」

  昨日、本日と出張で、いつもの駅ナカの本屋で投資本・ビジネス本を物色していました。２日間で5冊も買ってしまいました。。。昨日、目に留った本に「経常利益率35％超を37年続ける町工場強さの理由」がありました。経常利益率35％超を37年続ける町工場強さの理由エーワン精密の創業者で昨年社長を退いた梅原勝彦氏の本です。エーワン精密の株主としては「これは読まねば！」と思って一旦は手にしましたが、こういった類の本を読んでしまうとえてして、「エーワン精密はすごい会社だ！素晴らしい！買い増しだ！」と信者になってしまいがちなので、昨日は購入を見送っていました。すべての会社についてこういった本が出ていて、全部を読むんだったら偏りもなくなるんですけどね、そうもいきません。で、本日我慢できずに買ってしまいました。ただし、バイアスがかかってしまうのが怖いので、なるべく批判的な目で読む読み終わった後、どんなに感動したとしても２週間は買い増しを控える書いてあることをうのみにしない、できるだけ裏を取るという条件を自分に対してコミットして購入しました。（そして、こうしてブログに書くことでパブリックに対してもコミットしました。）また、エーワン精密のような小型株については情報が乏しいので、社長自らが会社のことを語っている本書は非常に貴重だと思いました。目次を読むと、「他社が短納期をマネできない理由（第3章　短納期の秘密）」など投資家として知っておきたい情報も書いてあるようで、ますます購入意欲がわきました。そして帰りの電車で一気に読んだ感想・・・  感動した！エーワン精密株主は必ず買え！株主でないヤツも買え！まあ、ちょっと大げさに書きましたが、批判的な目で見てもこの本は良書でした。というか、エーワン精密のことが良く分かりました。精神論的なことや、経営論についてはいいことは書いてあるものの、特に斬新だとかそういう感じではなく、非常にオーソドックスなものでした。読んでいて分かったことは、梅原氏は非常に行動力のある人物だということです。そのことは氏の生い立ちと大きく関係していて、両親が事業に失敗し、12歳のときから町工場で働き、自分の技術ひとつで道を切り開いていった経験から来ています。驚くのは先を読む力と決断力で、10年かけて身に付けた職人技術が最新の機械に取って代わられそうだと見るや、即座に自分の技術（ろくろの技術）を捨て、新しい技術（カム）に身を捧げました。その後、このカム事業が絶好調の時期を迎えているにも関わらず、いずれはNCマシンにとって代わられると読み、新しい事業（コレットチャック）を手掛けました。無駄をなくして経費を節減する半面、事業のために必要ならば会社の規模に見合わないほど大型の設備投資を行うなど、とにかくチャンスをつかむために思い切りよく決断していることが伺えます。その一方で、不況期に好況の用意をする、など長期的なものの考え方をしており、37年連続経常利益35％超えは伊達ではないと感じました。また、常に従業員のことを考えた経営姿勢は素晴らしく、職場としても魅力的なようです。驚いたのは、上場にあたって創業者利益を１円も享受しておらず、逆に上場に際して従業員はもちろんパートの人にまで自分の持ち株を分けているということです。いるんですね、こんな経営者が。じゃあなんのために上場したの？という疑問があるかと思いますが、それにすいては本書に書いてあるので購入して読んでください(これ以上書くと出版社の営業妨害になるかも・・・）こういう経営者だから逆に儲かるんですね。それからこの本は、エーワン精密の宣伝のための本ではなく、町工場の危機を救うために書かれた本でした。梅原氏は現在の町工場の状況を非常に憂いています。氏は日本のモノづくり技術は世界一だという確信を持っており、また68歳になった今、自分にお金を稼がせてくれたモノづくりに恩返しをしたいと考えているそうです。そういった日本のモノづくりの現状と未来について、最後の第5章をまるごと充てています。その中で梅原モノづくり財団（仮）の設立について触れられており、日本のモノづくり産業の振興のために実際に動いているようです。本書の中で氏は「志（こころざし）」という言葉を多く使っていますが、まさに梅原氏の「志」が感じられる１冊でした。まったく説教臭い感じはなく、違和感なく読むことができました。とまあ、「批判的な目」はどこへやら、すっかりエーワン精密のファンになってしまいました。この状況は危険なので（株と結婚したくないので）、予定通り、しばらく買い増しは控えて頭を冷やしたいと思います。あえてケチをつけるとしたら、エーワン精密が創業期から順調に業績を伸ばしてこれたのは、右肩上がりの経済状況だったことが大きく関係していると思います。会社の売上が５００万円なのに２０００万円のNCマシンを購入したり、将来事業が拡大したときのために山梨に大きな工業用地を取得したり、かなり積極的な投資をしていました。当時（７０年代）の環境だからできたことも結構あったように思います。それでも、バブル崩壊後もずっと継続して高い利益率を出し続けているわけですから、文句のつけようはありませんが。また、梅原氏も「自分は運が良かった」ということを十分認識しているようです。一番心配なのは、梅原氏（現在は相談役）が去った後の会社ですね。今のような良い経営体質をどうやって維持していくのか、いわゆる「ビジョナリー・カンパニー」として永続していくためにどのような仕組みがあるのか、ということです。興味があったら、ぜひこの本読んでみてください。損はしないと思います。経常利益率35％超を37年続ける町工場強さの理由

  2008.03.25

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• 役に立たない書籍（１）

  興味本位でブックオフでこの本を買って読んでみました。予想通り、「何にも言ってない」本でした。今の相場、こういう本は売れるのかもしれませんね。「カラウリは簡単」とのこと。一相場終わったチャートを載せて、「ほら、この天井で売るのは難しくないでしょ。」と。で、デイトレードなら1年で10倍にすることも可能、と。そりゃ可能、でしょうよ。運が良ければ。「吹き値で売る」とか、かなり解釈がゆるくできるような指南のオンパレード。儲かった例をいくつか載せているだけで、統計的に意味のあるデータはゼロ.そもそも最初の70ページくらいは「信用取引とは」のようなもので、ネットで十分拾える知識。最後は「お金を増やしたい人は勉強すること」と締められているが、こういう勉強はしてもあんまり意味はないと思います。評価が悪いのでタイトルは伏せておきました。リンク先をクリックすると分かります。

  2008.03.07

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  ファイブフォース分析を学べる書籍

  企業分析には定量分析と定性分析をバランスよく行う必要がある、というのはよく分かるのですが、どうも定性分析は苦手です。正解というものがない、あるいは分かりづらいというのが原因ではないでしょうか。極端な例は分かるのですが（例えばヤマダ電機の強みは規模の経済を最大限に生かしたバイイングパワー）、どうにも判断に困ったり、判断材料不足で良く分らなかったりする場合が多いです。定量分析の結果と結びつけた定性分析、というのが私の一応のスタイルになりつつありますが、ファイブフォース分析くらいはマスターしたいと思っています。ポーター教授『競争の戦略』入門この本がファイブフォース分析の本ではオススメです（といっても数冊しか読んでませんが）。ポーター教授の「競争の戦略」は分厚くて内容も決して平易とは言えませんが、この本は必要かつ十分な分量と、適度な難易度でいいと思います。何より内容のまとまりが非常によく、箇条書きを多用していてすらすら読めます。一方、この本はより平易に書かれており、薄いのでファイブフォースのさわりを短時間で吸収するにはいいと思います。ただし、それほど詳しく書かれていないので、結局は「ポーター教授『競争の戦略』入門」も読まざるを得ない状況になると思います。「ポーター教授『競争の戦略』入門」のいいところは章の最初に、その章の概要をツリー構造で図解してくれているところです。これにより、迷うことなく全体像を把握できるしくみになっています。チェックリストも随所に挿入されていて、読み手が実際にファイブオース分析＆競争戦略分析を使うことを想定した造りになっています。また、第4章の「業界環境別の戦略」では、多数乱戦業界、先端業界、成熟業界、衰退業界、グローバル業界の競争戦略が解説されていて、実践的です。惜しいのは実例が挙げられていないことです。本家「競争の戦略」には書いてあるのかもしれませんが、私は未チェックです。私が持っている本の中に、製紙業界を例にファイブフォース分析をしている本（たぶん文庫本）があったと思うのですが、ちょっと手元に見つかりませんでした。見つかったら紹介してみたいと思います。

  2008.02.20

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  週刊ダイヤモンド「勝間和代特集」

  出張がてら、週刊ダイヤモンド最新号を買いました。「グーグル化」の勝間和代さんの知的生産術の特集で、「本にも書かれていない極意」に惹かれての購入です。が、「本にも書かれていない極意」は書いてありませんでした。残念です。良く読めばあったのかもしれませんが、基本的には「効率が10倍アップする新・知的生産術」や「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」などの勝間氏の著書に書いている内容と同じです。雑誌という性質上仕方ないのかもしれませんが、エンターテイメント的要素が強く、演出色を強く感じました。そのせいで、すでに氏の著書を読んでいる人には軽薄な印象を与えてしまうのではないかと思いました。まだ勝間さんの知的生産術というものを全く知らない人には、どういうものかサワリが分かっていいと思いますが、本当に興味があるなら2倍以上のお金（と言っても1500円程度ですが）を払ってでも単行本を買った方がいいと思います。ダイヤモンドの方は雑誌側が勝間さんとその仕事術を紹介する形なのに対し、著書の方は勝間さん本人の言葉で語られており、内容の濃さが全然違います。少なくとも両方買う必要はありません。「本にも書いてない極意」とは冒頭の、勝間本がなぜ売れるか、「売れる」のではなくて「売れるように緻密な計算をしている」といった部分だったのでしょうか。だとしたらあんまり応用範囲が狭い気がします。フォトリーディングについて詳しく書いてあることを期待したのですが、さらっと触れられただけだったのも残念でした。とりあえず手持ちの任天堂DS「DS速読術」を使って読書スピードアップを図ることにします。フォトリーディングは10万円くらいかかりますけど、こっちは高々2000円くらいですので。2、3日やってみましたが、早くも少し効果が出てきた感じです。やる気アップのため応援クリックよろしくお願いします↓↓↓

  2008.02.04

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  「バリュー投資　株の本当の価値を問う｣

  バリュー投資　株の本当の価値を問うを読みました。良書でした。バリュー投資について良くまとまっていますので、バリュー投資を始めようとするにはうってつけの本です。この本のあと、新賢明なる投資家（上）、（下）とかバリュー投資入門に移行するとスムーズだと思います。ただ、逆にすでにこれらの本などで一通りバリュー投資について学んだことのある人は、特に目新しい知識は得られないと思います。というわけでRetriever的評価は以下の通りとなります。新しい知識・情報が得られる　（無印）新しいものの見方が得られる　（無印）知識・情報が整理できる 　★★★総合評価　★★３つが最高評価、★１つでも高評価です。バリュー投資を初めて学ぶ人にとっては、上２つは★★か★★★くらいになるのではないでしょうか。後日もうちょっと詳しくレビューします。 バリュー投資　株の本当の価値を問う著者： クリストファー・H．ブラウン ／林康史 出版社： 日経BP社 ／日経BP出版センター サイズ： 単行本 ページ数： 214p 発行年月： 2007年12月

  2008.01.31

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  未読ですが・・・「バリュー投資　株の本当の価値を問う」

  いつの間にかひっそりと、バリュー投資に関する本が出版されていました。バリュー投資　株の本当の価値を問うリンク先を見てもらえば分かるのですが、先月出版されたばかりだというのにAmazonの「投資・金融・会社経営」カテゴリで2700位という低ランキングです…。いかにバリュー投資が流行ってないかといういい証拠でしょう。そもそも最近はバリュー投資本もほとんど出ていませんでしたからね。さて、内容については未読なのでなんとも言えませんが、目次を見る限り結構面白そうです。「特売品を狙え」「いくらの価値があるのか」「利益を安く買え」「六六セントで一ドルを買う」と言った、いかにもバリュー投資っぽい項目もあれば、「投資家のベルトとサスペンダー」「リビングストン博士についていく必要はない」「馬を水飲み場に連れていくことはできるがやり方を変えるな」というような、内容はよく分からないけど興味をそそる項目もあります。そして、「マーケットが崩れ落ちるとき」「見かけ倒しをふるい落とす」 「為替リスクとのつき合い方」「株の買い持ちは正しいか」といった、何やら投資行動に役立ちそうな項目もあります。 極めつけは「エピローグ 私の言葉を鵜呑みにするな 」これだけのメッセージ性の強い項目を挙げておきながら「鵜呑みにするな」とは何事＾＾という感じですが、このあたり、私のメンタリティに近いものがあって、読む前からすでに共感を覚えてしまっています。私は超理屈派（あえて「理論派」とは書かない）ですが、頭で分かるのと実感として分かっていることの違いは知っているつもりです。著者は実践を念頭においてこのようなことを書いているのではないでしょうか。「頭で理解するだけではダメだ、自分で考えて、そして体で覚えろ」、と。（完全に想像）何はともあれ、さっそく1-clickで注文して読んでみます。

  2008.01.19

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  書評：勝間和代「効率が10倍アップする新・知的生産術」

  勝間和代さんの「効率が10倍アップする新・知的生産術」を読みました。Amazonでベストセラーになっている本なので、もう読んだこともある方もたくさんいらっしゃると思います。12月13日に1刷で、今日買ったときはもう5刷になっていて驚きました。効率が10倍アップする新・知的生産術【個人的評価】新しい知識・情報が得られるか　★新しいものの見方・見識が得られるか　★★知識・情報の整理・体系付けに役立つか　★★★総合評価　★★★（★★★が最高評価、★が１つでもつけば高評価）勝間さんの本は「決算書の暗号を解け！」「お金は銀行に預けるな」を既に読んでいますが、どちらも素晴らしい出来です。内容の良さもさることながら、読者が理解できるように配慮が行き届いている印象を受けます。お薦めです。さて、この本は昨今流行りの仕事術、ハック系の本に位置づけられるかと思いますが、テクニック的なものを集めただけでなく、原理原則にまで踏み込んであると同時に体系づけられている点が秀逸だと思います。それだけでなく、紹介されているテクニック、Webサイト、書籍、ガジェット類はメーカー、型番、URL、著者書名など含めて書かれており、具体性のあることこの上ないです。とても実践的な本だと思います。私は勝間氏とは生活パターンが違うので（例えば自転車通勤をしても時間の節約にならないなど）、多少modifyする必要があると感じましたが、大変参考になりました。一番気になったのはフォトリーディングです。受講費が高いのでずっと二の足を踏んでいましたが、効果があるのならインプット量の増大と時間の節約で十分元が取れると思いました。今年、受講してみたいと思います。また、アウトプットの技術としてブログ→出版という流れについて書いています。私は出版することは全く考えていませんでしたが、出版を年頭におかないとしても「アウトプットの武者修行」の場としてのブログの効用をよく理解することができました。ブログを通じて自分の伝える力や、体系的に理解する力が向上できるよう努力したいと思い増した。

  2008.01.14

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• 役に立つ本とは

  2007年は結構本を読みました。今年は、必要に応じて読むという感じにしたいです。投資の本に関しては、一通り読んできた気がしますし、いまさらテクニカルの勉強をするつもりもないし、よほど画期的な方法が書いてない限りはそれほど興味をそそられるとは思えません。それでもついつい買ってしまうのでしょうが。今まで読んできた本の書評をまとめて乗せようと思うのですが、いつも躊躇していしまいます。というのも、私が役に立つと思った本でも、ブログを読んでくださる方々に役立つとは限らないからです。同様に私が素晴らしいと思い、評価が高い本でも、読んでみてがっかりする人もいるでしょう。誤解を恐れずに言えば、私にとってはすでに知っているような内容で、得るものがない本でも、読む人によっては目から鱗がおちるようなことが書いてあるということにもなるかもしれません。過去に私が素晴らしいと思った本でも、今読み返してみたら評価に値しないと思える本もたくさんあるし、本というものは本当に読む人によって感じ方が異なるものだと思います。それだけに評価は慎重にしたいと思うと同時に、それなりに需要もあるようなので今後は書評なども書いてみたいと思います。そこで書評を書く際には、以下の点をしっかり区別して書こうと思います。 自分がその本を読んで、（１）新しい知識を得た（２）新しい視点を得た（３）知識の整理や体系化に役立った これらのいずれか、または複数の観点から有意義だったと思えた場合、いい評価をつけたいと思います。また、どういう人が読んだら役に立ちそうか、についてもなるべく言及します。ご期待ください。

  2008.01.02

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• 今年読んだ本（５）

  いまさら人に聞けない有価証券報告書の読み解き方★黄金サイクルと農耕型民族投資★★人生後半戦のポートフォリオ★★★TIME HACKS★★一冊の手帳で夢は必ずかなう★★日経文庫　業界研究シリーズ　小売り★★★オニールの成長株発掘法★ジム・クレイマーの株式投資大作戦★ひとめでわかるキャッシュフロー計算書★トップファンドマネージャーの明快投資戦略★いま、この企業に投資しなさい★お払い箱のビジネスモデル★★★トップファンドマネージャーの負けない株の黄金則★とっておき中小型株投資のすすめ★★マンガ金正日入門そうなのか！ランチェスター戦略がマンガで３時間でマスターできる本★トップファンドマネージャーが教える負けない株式投資★★企業価値会計論CFOのためのバリュエーションと企業価値創造★★実践力を鍛える戦略ノート　企業価値評価編★★本がいままでの10倍早く読める法★【DVD】ベストセラー「新しい株の本」著者山口揚平氏が語る株式投資セミナーステップアップ編★★ACCESSマクロ＆VBA開発工房★★★ 

  2007.06.17

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• 今年読んだ本（４）

  人を動かす★★★道は開ける★★カーネギー名言集★★天才少年投資家マット・セト108の法則★伊藤元重のマーケティング・エコノミクス★★麗しのバフェット銘柄★マネーの公理★７つの習慣★★★数に強くなる★なぜ株式投資は儲からないのか★★スリッパの法則★★金融広告を読め★★★サラリーマンしながら株で月収4000万円稼ぐ会社四季報で儲ける売買法★★ゼミナール現代会計入門第6版★★投資の科学★★★

  2007.06.17

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  今年読んだ本（３）

  　年初に、「今年は50冊以上本を読む」と書きました。ケチなので、なるべく図書館やAmazonマーケットプレイス、ブックオフなどを利用したいのですが、わずかな金額のために本を探す時間を費やすのは本末転倒だと考え、少しでも読みたい本はなるべく迷わず買うようにしています。　というか、なんだかんだで結局買うかどうか迷ってしまうのですが・・・。　今年すでに読んだ本は結構な冊数になってきたような気がするので、ちょっとリストアップしてみます。【参考記事】今年読んだ本（１）今年読んだ本（２）　一応、個人的な評価を星１つから３つ（★～★★★）で書いてありますが、読み手の欲するものは人によってかなり異なりますので、星１つでも人によってはものすごく有益な場合も多々あると思います。　例えば、すごくいいことが書いてあるんだけど、自分にとって新しくなかったりした場合でも★になっていることがあります。　また逆に、データの裏づけがなく、主観的すぎるために評価が低くなっている本でも、投資方針や投資法の大きなヒントになる場合もあるため、評価が高くなっていることもあります。　個人的なメモ書きの趣旨が強いので、できれば複数の方の書評を比較してください。　★がない場合は上のような考え方とは関係なく、基本的にはオススメできない本であると考えていただいていいです。１．右脳でわかる！ 会計力トレーニング★　BS、PL、CFをグラフ化して視覚的に捕らえようとする試みは大変よいと思うが、いかんせん問題のレベルが簡単すぎる。また、問題数も少ない（40問）。　また、見せられたグラフから正解を導くためには情報が少なすぎる。例えばキッコーマン、キューピー、ヱスビー食品を比較した問題では、正解するためにはキッコーマンとキューピーの売上高のどっちが大きいかをあらかじめ知っておかないといけない。　正解すること自体が目的ではないとは言え、考える上でストレスがたまる。　財務諸表を読むのが苦手な人が、イメージを頭に入れるためには良い本だと思う。安いし短時間で読める。　値段の安さを考えれば「買って損した」と思うような本ではない。　BSをグラフ化する際、純資産を資本金と利益剰余金に分けて表示させていた。これは良いと思ったので取り入れたい。２．レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則★★★　レバレッジ・リーディングの本田直之さんの新しい著作。この人はよく分かっている上に、本質を簡潔に分かりやすく伝えることができる人だと思う。　個人的にも時間こそが最重要なリソースという思いは強まるばかりで、時間術系の本にはついつい食指が動いてしまう。　「触手」は動きません。人間ですから。皆さん間違えないようにしましょう。３．財務3表一体理解法―決算書がスラスラわかる★★★　PL、BS、CF間の「つながり」と、実際の事業活動がこれらにどのような影響を及ぼすかについて書かれた本。新書なので安く、抜群のコストパフォーマンス。　この本の内容は私が最近取り組んでいたものそのもので、理解の大きな手助けとなりました。４．ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する★★　ブルー･オーシャン戦略そのものについては630円のポケット図解 チャン・キムとモボルニュの「ブルー・オーシャン戦略」がわかる本を読めば十分。大体のことはわかります。しかし、原本はさすがに例が豊富で読み応えがあります。ブルー･オーシャンで勝負する企業を発掘したい方はこっちも読んでおいた方がいいでしょう。　つかれたので、今日はこのくらいにしてこのシリーズはしばらく続けます。

  2007.06.15

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• 自分購入用リンク：四季報CD-ROM定期購読

  定期購読の継続を忘れたため、再度購入すべく自分用リンク貼ります。これがないと始まりません。 四季報CD-ROM定期購読

  2007.03.16

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• 「へえ、儲かる会社はこういうことをやっているんだ！」の感想

  　船井総研 小山社長の「へえ、儲かる会社はこういうことをやっているんだ！」を、本屋でパラって見て良さそうだったので買って読みました。　文庫本で553円と安かったのですが、もとは単行本だったようですね。　やや話題が分散気味な嫌いはありましたが、大変良い内容でした。基本的には例を挙げながらセールス、マーケティング、経営方法などの解説をする本ですが、ちゃんと一般化するところまで論じています。さすが小山さんといったところです。　単行本のときのタイトルに「図解」と入っていたように、節目節目に挿入される解説図も秀逸です。　　『「みんながやりたがらない」「みんなができないと思っている」「みんなが流行らないという」ところに大儲けの種が隠されており、常識からは大儲けはできない』という主張はそのまま投資に当てはまると思います。　ピーター・リンチの「砂漠の中の一輪の花」に通ずる考え方ですね。　これで553円は安いです。オススメ。

  2007.02.22

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• ショートコメント　：今年読んだ本でまだ書評書いてないもの

  サラリーマンが株で一億円を稼ぐ!!　私の好きな検証系の本ではないが、投資（投機）に対する考え方として成功した投資（投機）家の考えを垣間見ることができる。初心者時代に氏が失敗してきたことは、誰しも同じ経験をしたことがあるはず。その後、どうやって失敗を活かすかでこれほど差がつくとは。「ストーリーを読む」ことの重要性が認識できる良書。サザエさんと株価の関係　読み物としては面白かったが、投資に役立つと思えない。仮説にやや首を傾げたくなる点あり（話を面白くするためか）。データについてもそれほど強い相関があると思えない部分もあり。世界の日本人ジョーク集　今日の昼休みに一気に読んだ。息抜きのつもりだったがジョークを通じて（主に過去の）日本に関係する国際情勢についての簡単な知識をおさらいできる。意外にためになる本。仕事がどんどん面白くなる「やる気」の法則　やる気にならなかった。

  2007.02.20

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• 最近読んだ本

  簡単なメモ程度。・レバレッジ･リーディング　著者の主張は良く分かるし、実践したいが、やはりそこまで本にお金かけれない。　1,500円の書籍に15万円のリターンが（平均的に）あると主張する著者。　年間400冊読む著者は毎年60万円かけて、6,000万円のリターンを得ていることになる。　その域に達するには相応の努力と実力が必要で、誰でもできるものではないと思う。　ある臨界点を超えると、投資としての読書の効果が書籍代を無視できるほど大きくなるのだと想像。自分はまだその域に達してないと思った。　ただ、普通の人よりはかなり本にお金はかけているほうだと思う。・スピード・ハックス　まともなことは書いてあるが、いまいち薄い印象。GMailを使えとかPowerPointファイルは重いのでPDF化してメール送信とか、当たり前のようなことから書いてある。目からうろこは落ちなかった。　それでも一部は参考になった。・アイデアハック！　スピード・ハックスよりはなるほどと思えることが書いてある。個人的に使えるものと使えそうに無いハックスとがあった。・バリュー株で勝つための＜図解＞「決算書＆企業価値」分析ドリル　間違いなく良書だが、自分にとっては特に得るものが無かった。もう少し突っ込んで書いた欲しいところがあった。　この本に限らず「EVAがマイナスの企業は、企業価値を破壊している」という記述があるが、不親切。何を基準に企業価値を破壊しているかが書いていない。　私の理解では、（設備などに）投下した資本の額＞投下資本から得られる将来FCFの現在価値の和となってしまうとき、企業価値を破壊すると理解しているが正しいのかいまだに確かめられずにいる。その他、数冊は読んでいるが今は思い出せないのでまた書こう・・・。

  2007.02.19

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  図解「儲け」のカラクリ

  　図解「儲け」のカラクリが、ブックオフで105円で売られていたので買って読んでみました。　2002年発行なので少々古い本ですが、モノやサービスの価格の内訳を解き明かすことで、最終的にビジネスモデルまで理解できるつくりとなっています。　「100円ハンバーガーの利益は5円で、ポテトやドリンクで儲けている」といった割と知られていると思われるものから、靴みがきが意外と堅実でいい商売だということなど、バラエティに富んでいてなかなか良かったです。　同じ外食でもファミレス、寿司、カレー、ラーメンと業態が異なれば原価率や経費の内訳などにも違いが生じていたりして、結構参考になりました。　105円だったら即買いでしょう。バリューです。　私が買ったのはムック本でしたが、今は文庫本として売られているみたいです。続編も出ているみたいなので、またブックオフ漁りをして見つけたいと思います＾＾。 図解「儲け」のカラクリ posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.15インタービジョン２１編三笠書房 (2001.6)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る      図解新「儲け」のカラクリ posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.15インタービジョン２１編三笠書房 (2004.8)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  2007.02.15

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  「ビジョナリー・カンパニー」

  ようやく「ビジョナリー・カンパニー」を読みました。　最初はとっつきにくく、能書きが長いという印象を持ったのですが、途中からは本の構成や一本筋の通った主張を明確に理解することができたので、かえって方向付けをうまくされてよかったです。　この本は「企業理念」についての本です。「ビジョナリー・カンパニー」と呼ばれる金メダル企業を、エクセレントではあるが金メダルには及ばない銀メダル・銅メダル企業と比較し、その差は何から生じるか？を膨大な調査に基づいて論じています。　その「差」こそが企業理念にほかならない、というわけです。　読む前は財務業績の数値がもっと出てくるかと思ったのですが、ほとんど出てきませんでした。その代わり、ビジョナリーカンパニーとそのライバル企業の歴史を、100年レベルの昔から調査しています。　ビジョナリーカンパニーとそうでない企業の差は、カリスマ経営者や優れた製品の有無ではなく、企業理念である。また、企業理念の内容そのものよりも、組織に理念が浸透しているか、長きにわたってブレないか、などの方が重要であると主張しています。　そしてその企業理念を浸透させ、長きにわたって継承していくためにはBHAG（とてつもない大きな目標）、カルト的な文化などが必要であるということで、以下それに関する文章が続きます。　長期的視点に立って投資をするなら、このように企業理念の観点から見る必要があるなと考えました。Retrieverは最近、ますます長期投資志向になってきています。割安だと思える銘柄でも、長期間繁栄できなそうな企業には食指が動きません。　関係ないですが食指を触手、とする方が多いようですが、人間ではないのでしょうか。「うる覚え」と並んで間違いの多い言葉だと思います。かなり教養レベルの高いと思われる方でもこの間違いをする人がいるので驚きです。　そのうち、一所懸命が一生懸命に変わったように、「触手が動く」がスタンダードになったりして・・・。　話を戻しますと、正確には長期投資銘柄と割安度の是正にかける銘柄と、投機的な銘柄にはっきり投資対象が分かれてきています。そのうち長期投資銘柄のウエイトがますます高まっています。　知識が増えてくると、なんか臆病になってくるのです。　がんばってビジョナリーカンパニーを探したいと思います。ビジョナリー・カンパニーは２の方が評判がいいみたいなので、続けて読んでみたいと思います。ビジョナリーカンパニー posted with 簡単リンクくん at 2007. 2. 7ジェームズ・Ｃ・コリンズ著 / ジェリー・Ｉ・ポラス著 / 山岡 洋一訳日経ＢＰ出版センター (1995.9)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  2007.02.06

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• 有価証券報告書の見方・読み方　会社情報の宝庫（第6版）

  有価証券報告書の見方・読み方（第6版）を読みました。　「読んだ」というよりは「眺めた」と言った方が正しいかも。辞書のように使う本です。　精読するのはコストパフォーマンス的に全く割りに合わないので、30分ほどで一気にナナメ読みしました。　内容については堅実だし実例も多いのですが、正直そんなに目新しい情報は得られませんでした。　断片的な情報が一つにまとまって記載されているという点では価値があると思いますが。　それでもざっと見た感じ、数箇所は個人的に参考になる点がありました。　そのうち一つは「設備投資の状況」についてです。　有報では「今期は○○億円の設備投資を行いました」の○○と、キャッシュフロー計算書の「有形固定資産の取得××億円」の××が数字が合わなくていつも謎だったのですが、前者は固定資産の増額ベース、後者は資金ベースだそうです。つまり未払い金の増減の分だけ、数字が合わないってことですね。　「設備投資の状況」の金額：A　CF計算書の金額：Bとすると、（前期未払金のうち当期支払額）＋（A－（Aのうち当期支払額）＝Bとなる（原文どおりの式）。わかりにくいので、未払金の増減＝ΔU　（Unpaidの略ね）とすると、B＝A－ΔUってことですね。ΔUの分だけ、数字がずれると。常識だったのかもしれませんが、これで悶々が一つなくなった。3,570円は安くないけど、まあ少しは役に立ちました。リース取引のところも多少参考になったし（オペレーティング・リースのことが書いてなかったのが不満だけど。）

  2007.02.05

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• 30代から始める「頭」のいい勉強術

  和田秀樹さんの「30代から始める「頭」のいい勉強術」を読みました。勉強のやり方についての本ですが、投資に役立つと思われることが結構書いてあります。投資にも勉強は必要ですし、最終的に自分の「頭」で判断を下すのですから当然と言えば当然ですね。一番笑ったのが、２章の「頭のいい思考術」の「知識、経験があってもこんなときは絶対に失敗する！」という項目で、「自分を客観的に見る」ためのメタ認知能力の重要性を説いているのですが（以下引用）、　現実に、知的に多少すぐれていたり、知識が豊富で経験を積んでいたとしても、メタ認知能力が欠けていると、感情、立場や状況に左右されて、誤った判断を下すことになりがちだ。　その失敗パターンはじつにさまざまで、たとえば、（１）感情にふりまわされ、正しく考えられなくなる（２）保身のため、間違った結論を導く（３）自分の願望に沿う情報ばかりを収集し、そうでない情報を直視しない（４）知識が多すぎる結果、経験則に縛られて、柔軟な推論ができないとあります。これってまさに、「投資の心得」ですよね！？　各方面に知識の深い和田氏のことですから、そもそも行動ファイナンスを念頭においての記述である可能性もありますが、この本は2002年の刊行ですから一般的には行動ファイナンスが流行り始めるかどうかといった時期の話です（確か2002年にプロスペクト理論がノーベル賞受賞のはず）。　この時期に行動ファイナンスを「勉強」していたとしても、独自の観察/推論の結果だとしても、いずれにしても大した物です。　上の４つのうち特に（４）は気付かないうちに陥りやすい落とし穴だと思いますので、慢心せずに自分でも気をつけたいと思います。　この本、Amazonでもbk1でも新品は取り扱ってないみたいですが、Amazonのマーケットプレイスで1円で売られているようです（送料340円がかかります）。 

  2007.02.02

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  今年読んだ本（２）

  「『超』手帳法」を読みました。 最近は他にも数冊読んだのですが、相変わらず短時間に読める本ばかりで、Nintendo DSで訓練した速読の効果を体感するまでもないくらいです。 「超」手帳法 posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.21野口 悠紀雄著講談社 (2006.10)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る     「『超』整理手帳」の宣伝本かと思いましたが、違いました。従来の手帳が持っていた問題点とスケジューリングにまつわる様々な課題を明らかにし、手帳が持つべき必要十分な機能は何か、という視点で明快な主張が続きます。その深い思考（＆試行）の結果が「超」整理手帳ということです。スケジュール帳＋ToDo＋メモ帳というシンプルな構成に「え？」と思う方はたくさんいると思いますが、実際使ってみると使い勝手は良いです。「超」整理手帳の最大の利点はA4サイズ対応と言う点で、PCとの親和性が高いですし、基本はカスタマイズして使う手帳だと思います。著者本人も予想していますが、究極的には「超」整理手帳はカバーだけの存在で、中身は完全カスタマイズすることが可能です。私はこの手帳を投資に利用すべく、検討中です。具体的には注目銘柄の業績シート、投資カレンダー、重要な統計指標などをプリントアウトして挟み込むつもりです。もちろん「超」整理手帳の使い方についても１章を割いて詳しく説明されていますし、実際の活用事例などを知りたいかたは、こちらにも載っていますので購入してみるのもよいでしょう。ただし、ずっと品薄状態が続いているようで、Amazonをはじめ軒並みネットでは売り切れ状態のようです。Amazonでは先日、入荷があったようでしたが今見たらまた売り切れていました。マーケットプレイスのでレミアム価格がついたものしかありません。私は運よく店頭で発見しましたし、ヨドバシアキバ８Fの有燐堂には1/10に10冊、1/15に3冊ありました。このペースだと今はもうないかもしれませんね。カンブリア宮殿で紹介されたのがきっかけかもしれません（私もこれで買ってみたくなりました）。また、野口先生が「超」整理手帳を作ることになったいきさつというか、原点はこちらの書籍に書いてあります。いずれもタイムマネジメントという観点から一見の価値がある本だと思います。

  2007.01.21

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  今年読んだ本（１）

  今年50冊読むことを目標にしましたので、早速3冊読み終わりました。この目標はたーちゃんさんとかぶっていますが、パクったわけではありません＾＾。（冊数はパクりました）。すでに３冊といっても、いずれもすぐに読める本で、完全に冊数稼ぎです＾＾1冊目ユダヤ人大富豪の教え ２ posted with 簡単リンクくん at 2007. 1. 5本田 健著大和書房 (2006.6)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る     「スイス人銀行家の教え」が文庫本になったものです。お金というものがどういうものか、学べると思います。株で上がった下がったで一喜一憂していることが小さく思えてきます。自分のお金に対する価値観を見直すにはよいきっかけとなる本だと思います。誰もが自分が育った環境（＝家族）の影響をお金の価値観に対して強く受けており、そのルーツを理解することが重要だと述べています。単に親の価値観を引き継ぐ場合だけでなく、例えばケチな父親の反動で子供が浪費家になることがあるなど、「家族の中でバランスを取っている」という点は自分の家族にも、知人の家族にもぴったりあてはまっていて興味深く読むことができました。文庫本で安く、「ユダヤ人大富豪の教え」と並んで買って損はない本だと思います。2冊目 チャン・キムとモボルニュの「ブルー・オーシャン戦略」がわかる本 posted with 簡単リンクくん at 2007. 1. 5中野 明著秀和システム (2006.8)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る     ブルーオーシャン戦略とは、簡単に言えば新たな市場を創造し、競争のない世界を支配することです。目新しい言葉のように思えますが、古くはフォードのT型フォードなどもブルーオーシャンを開拓した製品です。この本ではブルーオーシャン戦略の概略が分かります。簡潔にまとまっており、短時間で読むことが出来ます。反面、詳細な実例は買いてありませんし、深く理解するためには原書を読む必要があるでしょう。ただ、この本を読んでおくと原書の理解が早まると思います。この本も630円と安く、おすすめです。3冊目 今日から即使えるマーケティング戦略５０ posted with 簡単リンクくん at 2007. 1. 5中野 明著朝日新聞社 (2006.4)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る     これも軽めの本です。最近のトレンドを含め、マーケティング理論を手っ取り早く学べます。投資する上でマーケティング戦略に関する知識を持っておくことは有用だと思われますが、マーケティングの専門家や研究家である必要はないので、まずはこのような書籍から広く浅く入っていくのが良いと思います。この本は出典を明記している（リストもあり）ので、より深く知ってみたい理論についてはそれらの本を購入して読んでみるのがよいと思います。例えば、コトラーのマーケティング理論については、私はこの本しか読んだことがありませんが、分かりやすくて良かったです。  

  2007.01.04

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  自分購入用リンク

  bk1は自分買いでもアフィリエイトのポイントがつくので重宝してます。リンクの作成もAmazonより簡単だし。誕生月でbk1よりギフト500円届いていたのですが、3000円以上使わないと適用できないので、とりあえずこの2冊を購入予定。できる人の決算書の読み方 posted with 簡単リンクくん at 2006.12.20池田 正明著中央経済社 (2004.7)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る    黄金サイクルと農耕民族型投資戦略 posted with 簡単リンクくん at 2006.12.20浜口 準之助著パンローリング (2007.1)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るそれからWebから業績データを取ってきて楽をしたいので、この本もそのうち買いたい。現状、EXCELマクロでMSNマネーやらYahooファイナンスやらから取ってくるファイルを作ったんですが、Yahooやinfoseekだと3期分しかないし、MSNはなにやら数字が微妙に四季報や会社発表データと違っていたりするので、不満です。MSNは財務諸表5年分とか指標10年分とかあるので、いいんですけどね。数字が違うのはたぶん項目の分類の仕方とかが独自なんでしょうね。でも気持ち悪いんで使ってません。Ｓｐｉｄｅｒｉｎｇ　ｈａｃｋｓ posted with 簡単リンクくん at 2006.12.20Ｋｅｖｉｎ　Ｈｅｍｅｎｗａｙ著 / Ｔａｒａ　Ｃａｌｉｓｈａｉｎ著 / 村上 雅章訳オライリー・ジャパン (2004.5)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  2006.12.20

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  KAPPA　「東大卒医師が教える科学的「株」投資術」

  東大卒医師が教える科学的「株」投資術 posted with 簡単リンクくん at 2006.11.29ＫＡＰＰＡ著秀和システム (2006.8)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る     EBIのすすめで有名なKAPPAさんの本。バリュー投資をする人なら低PER効果などのアノマリーはお馴染みだろうが、その根拠が学べます。どうしても職人芸になりがちな株必勝本とは一線を画す内容で、裁量を最小限に抑えた上で指標の良い銘柄に機械的に分散投資することでインデックスを上回ることができるということが証明されています。高ROA低PER銘柄のパフォーマンスがいいのは、「いい銘柄（高ROA）を安く（低PER）買う」というバリュー投資のコンセプトと合致していて、信頼感のあるものです。いい銘柄を安く買うことについては、以下の書籍も参考になります。 

  2006.11.29

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