吉田チーフの毎月コツコツ投資 2022 Oct 01
〜今週の取引〜ファンド名商品戦略区分取引種別約定日約定単価受渡金額Iシェアーズ 米国株式(S&P500 インデックスファンド)海外株式米国株パッシブ購入9/2735,000円10,000円ニッセイ JREITインデックスファンド国内REITパッシブ購入9/2620,162円10,000円ニッセイ JREITインデックスファンド国内REITパッシブ購入9/2819,555円10,000円ニッセイ TOPIXインデックスファンド国内REITパッシブ購入9/2913,469円10,000円今週は買いましたよ。米国株新規買い。まだ下がりそうなので慎重に。日本は強めに買い。REITとTOPIXを日を分けて買いました。まだ現金余っているので来週も買います。相場が崩れているところがチャンスだと思います。理由は下に書きます。〜資産状況〜2022年9月30日時点(投資開始2020年7月、投資金額27万円)ファンド名商品戦略区分残高口数基準価格評価損益ニッセイ TOPIX インデックスファンド国内株式パッシブ73,488円55,530口13,234円▲727円香港ハンセン指数ファンド海外株式香港株パッシブ71,082円55,707口12,760円▲10,757円Iシェアーズ 米国株式(S&P500 インデックスファンド)海外株式米国株パッシブ9,980円2,850口35,019円▲20円SMT アジア新興国株式インデックス・オープン海外株式アジア新興国株パッシブ17,740円6,585口26,885円▲2,298円ニッセイ JREIT インデックスファンド国内 REITパッシブ47,705円23,999口19,878円660円現金49,575円総額269,534円毎月1万円貯金した場合270,000円【金利は大荒れの展開、上がって下がって忙しい】利上げラッシュの話は先週しましたが、米国を中心に金利の上昇が一気に進み、債券価格は大幅に下落しました。これは1つには景気が多少弱くなっても物価高、インフレを抑制しないといけないという強い中央銀行の意志の表れで、まだまだ金利を上げないとインフレなんて止まらないだろうと予想する投資家が債券売りを続けていることが1つあります。もう1つはイギリスで少し変な現象が起きました。イギリスの首相が交代になりトラス新政権が誕生したわけですが、まず最初の政策として減税政策を発表しました。イギリスも米国同様高いインフレ率に悩んでいて特に電力価格が住民を苦しめるほど上がっています。こんな中イギリスの中央銀行であるBOEは予想よりも強めの金融引き締めを行い利上げを進めました。さらに今まで金融政策の一環として進めてきた債券購入を売却に転じると発表していましたので市場ではまさに誰も買わない状態の債券市場を不安視する声がありました。そんな中で、この減税政策を出したためにイギリスの財政不安を煽り、国債価値がさらに暴落するという悪循環に入りました。焦った年金投資家は持っていた債券買ポジションを一気に減らしましたのでさらに暴落し、悪いスパイラルに入ってしまったのです。まさに売りが売りを呼ぶ展開になりました。焦ったBOEは早速債券売却をやめると発表し、逆に買い増しをすると言いました。これによって今度は金利が急低下し、その流れはグローバルにも広がり、米国金利も上昇の後大きく低下する乱高下の展開となりました。【焦点が定まらない株価、やっぱり下落】金利市場が不安定になってしまっているので株価も落ち着いていられませんでした。先週は米国株を中心に世界中で株価が下落し久しぶりの安値を更新しています。市場ではリセッション、景気後退に陥るのではとの憶測が広まっていて投資家は不安でいっぱいの状態です。私は今週米国株と日本株、日本REITを買いましたが、まだ心配するほどの局面ではないと考えています。米国の失業率は3.6%と市場最低水準で、つまり雇用市場は非常に強いです。仕事を探す人よりも求人件数の方が多く、いい人材は高い給料で雇われていきます。賃金の伸びは前年比で5%以上とのことですので非常に高いですね。通常こういう時は消費も強いですので景気後退には陥りにくいでしょう。そして何よりも利上げはいっぱいやっていますが、米国の中央銀行はまだたくさんの金融資産を保有したままです。つまり量的緩和状態は大きく変わっておらず市場にはお金がまだジャブついています。これから少しずずその量を減らしていくと思われますがこういう環境ではすぐに金融が不安定にはならないと思います。日本は特に安定しているでしょう。なぜなら黒田さんがまだ利上げすらしていないから。いざとなれば日銀は日本株もREITも買う政策を続けています。この状況ではやはり押し目買いだと思います。コロナから完全に元の世界に戻っているのは欧米が中心ですがようやく日本やアジア、中国などもこれから正常化です。街には求人をよく見かけるようになりました。外国人も少しずつ戻ってきています。では元のように店をやろうとしてバイトを集めたいところですが実はバイトが不足している現状です。人手が足りないのでこれから日本も求人が増え、給料は上がっていくでしょう。そしてようやく遅れてインフレが高まってくると思います。そうなって初めて利上げという話になるんでしょうね。ということで日本株が崩れるのは当面先と考えると日本の資産を中心に買っていきたいです。さて10月になりました。中国は連休に入り、連休明けにはいよいよ中国共産党大会です。この大会が非常に重要な節目になることはよく認識しておいてください。今や中国を外してグローバル経済は語れなくなっています。中国がくしゃみをするとグローバル経済が風邪をひく世の中です。しっかり動向を見守りましょう。【今年後半の注目】秋頃米国:中間選挙 トランプ復活か、復活しないとしてもバイデンの人気がガタ落ちなので次誰がやるかというのが大きな焦点になります。政策は株価や債券の動向に影響します。中国:習近平が3期目を決定する重要な会議があります。株はここに向けて安定して推移するでしょう。3期目を決めたあとは台湾問題がいよいよ本格化することでしょう。来年は少し中国市場は難しくなるかもしれません。【今おすすめの投資資産】日本株、日本のREIT、米国株、欧州株日本はいまだに金融緩和をしていますので日本の資産を買いましょう。中国は経済が悪化していることを示す指標が相次いで出てきており、不動産ディベロッパーが潰れるという話も増えてきていて人民の不満が溜まっています。おそらく中央執行部は景気対策を打ち出すはずでありそうすると株式にプラス材料となりそうです。【今おすすめしない投資資産】新興国株、新興国債券、新興国通貨、米国債、欧州国債、日本国債【今年はコツコツ投資相場】今年は順調に上がっていく資産はないと思います。どこかで変調をきたし、また戻るということが繰り返されるのではないでしょうか。ただ長期的にはまだまだ成長が続くと考えられますので、今年の大事なテーマは落ちたら拾う。コツコツ投資相場日和とお考えください。今年の禁じ手は高値づかみと債券と株の安易な分散投資です。~2022年シナリオ~ ○吉田チーフのメインシナリオ シナリオ内容有望資産、地域等長期メインシナリオ5年から10年中国リスクが増大。中国 対 資本主義国の決着が迫られる危機がやってくる可能性。日本は先進国の中心として、その他アジア諸国をとりまとめられれば経済を牽引するリーダーとして評価される。情報テクノロジーの覇権が終わり、取って代わる新しいビジネスが出てくる。地球環境問題が危機迫る。株式(個別株式)、国債(先進国)、コモディティ日本、中国、アジア諸国中期メインシナリオ3年から5年景気の伸びが少しずつ原則。景気は横ばい圏になるものの、株価の上昇は続く。バブルがはじけるリスクが高まる。負債リスクが高まる。日経平均はバブル最高値を更新。株式(アジア、バイオテック)、コモディティ日本、中国はこのころから退出を検討開始短期メインシナリオ1年から3年新型コロナの克服によって景気回復が進む。金融政策は正常化に向かい、やや早いペースでのインフレを伴いながら資産価格が上昇。バブル拡大期に入ると思われ資産価格は所々で異常な上昇をみせる。情報テクノロジーは新たなリスクに直面。バイオ、クリーンエナジーは引き続き産業発展の中心。徐々に地政学リスク、戦争リスクが高まる。米中間選挙、米中の覇権争い激化がリスク要因。中東、ロシアの動向にも注意。株式(内需株)、REIT、コモディティ米国、欧州、日本、中国、新興国バイオ関連、クリーンエネルギーなどシナリオ内容有望資産、地域リスクシナリオアジア新興国の人口急増、経済活動の活発化が地球温暖化を加速させ、環境異変によってグローバル経済がある時点から一気に冷え込む。コモディティ、実物資産、地産地消の世界、資本が集中していない地域の資産、温暖化の影響で住環境がむしろ良くなる地域サブシナリオ人類の英知、新しいテクノロジーにより、人間が抱える様々な問題を次々と乗り越えていく。国別格差が大きく出る、テクノロジー覇権争いに勝てる国の資産○取引ルール 1. 新規投資は毎月1回。タイミングは月末頃。 2. 1回の拠出額は1万円。1年で運用資産が12万円になる計算。 3. 長期投資が基本。10年後に資産がしっかり増えていればOK。 4. あまり多く売買をしない。 5. 取り扱う商品は投資信託のみ。個別株や個別債券、その他信用取引やデリバティブ、FXはやらない。あくまでも古典的な運用商品のみ。 6. 毎週運用状況を公開。シナリオと今後の予想を説明。