INVICIBLE　NIGHT

続・フラチン事件

…あのフラチン事件から二日後。
僕らは学校で数学をしていた。
正直、因数分解なんてわかりません。
一時間かけてやっと理解できました。
なんとかプリントの大体は終わりました。

その後、疲れきった僕らはダラダラと学校の中心部にたまる。
しかし、フラチン事件のオユウとマンは休み。
あいつらは無視、そのままサ○クスへ。


そして、サ○クスへの道で、Ｆさん(男)とフラチンの話で盛り上がる。

そしてオレは疲れのせいか、冗談まじりで変なことを言ってみたのだ。


「店員さんに『フラチンください』って言ったらおごってあげる」
と、そこらへんにいる四人に言った。

ボウシ君は(仮名？)「やだ」。
パパさんは「いらない」。
スケパンは「やだし」。
そしてＦさんは「いいよ。やる」

と、つまらない反応。
…やっぱなー。さすがにやんないよなー。
やるなんてアホだもんなー…………………って、えぇぇぇええ！？Ｆさん今なんて言いました！？

おいおい、いいのか！？だって「フラチンください」ですよ！？言ったらただのバカじゃん！

そんなことを考えてる間にサ○クスに到着。
さすがに言わないだろー、とＦさんを観察。

普通にレジに歩いていって、いきなり


「フラチンください」

……イッターーーー！！

つーかある意味逝った！

聞いた女性店員はというと
一瞬、
「え…？」

って言って、固まってしまった。

冗談と思われるかもしれませんが、ホントに顔が固まったんですよ！てか女の人に言うなよ！

しかし偉い店員さんは
「…あ、ああフライドチキンですね」

と、フラチンを作りはじめてくれた。


オレはというと、店内に転がり、腹を抱えて笑う。

数人の客がこっちを変な目で見たが、そんなの関係ない。

一緒にいた先生に
「恥ずかしいからやめなさい！」

と言われ、腹を抱えながらなんとか立ち上がる。
会計の間も笑いは止まらず、結局店内を出るまで腹を抱えていた。

この偉業(異業)を成し遂げたＦさんを

「あんた、神」

と、褒めたたえながら一緒にフラチンを食した。

結局、彼の行動に感動したオレはフラチンとジュースをおごってしまった。だけど面白かったから許します。
さあ、次の挑戦者は誰だ？ш(゜ω゜)ш？

と、なんと！次の挑戦者もまたＦさんだったのだ！

それは、Ｆさんが『フラチンください』と言ってから一週間後ぐらい。
彼はこりずにまた

「フラチンくださいって言うよ」


と、今度は堂々と言ったのだ。
彼のことを男だと思うと同時に、真のバカであると実感した。

そして彼はレジへ。
言うのか！
と、構えた瞬間、



恥ずかしそうに、


「…ふ、フラチンください…」


……よえー。


さっきまでの貫禄はどこへやら、肩を縮めてフラチンを頼むＦさん。
かなり顔赤いです。途中で『恥ずかしい』という波にでも襲われたのでしょうか？
しかし、彼への追撃はまだおわっていませんでした…！


レジにいた店員さんが、



「え？なんですか？もう一度言ってください」


…うわー。

急いでワタシとたっちゃん(初登場)は店の奥へと逃げます。

その後も耳をすまして聞いていたのですが…


またＦさんが


「…フラチンください」

と、復唱します。

しかし、まだまだ彼へはの核爆弾級の爆撃は終わりませんでした…！

店員さん、


「ちゃんと言ってください」


…かわいそー。

いやいやいや！『ちゃんと』とか無理ですから！そんなの言ったらセクハラですから！

その後、彼は仕方なく、ちゃんと「フライドチキンください」と言ったのでした。
…やらなくてよかった…。

そしてその後メールで「フラチンおごります」というのを、「フラチンおどります」に間違えたのは内緒だ。


小話。
このあと、Ｆさんに「今度は『フラチンありますか』って聞いてよ」なんて言っていた。
でもさすがにそれを女性店員には言えなかった。
…いや、レジの前までは行ったんだけどね。
コワいから、二人で。

２００５年　８月２６日　日記より抜粋