湿邪対策
身体が湿邪に犯された症状や兆候は、すでに書きましたので、対処の仕方について少し書いてみます。1.飲食 飲食の乱れは、もはや年代を越えた問題です。 イメージとしてベトベトしたもの。 油もの・甘いもの・お餅・もち米製品などは、できるだけ控えるようにするのが賢明です。 また、牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品は、乾燥した地域の食べ物で、身体を潤す作用があり、高温多湿の日本ではあまり口にすべきではありません。 さらに健康的イメージの生野菜・果物もまた、身体を冷やし保湿の作用があり、日常的に摂るべきではありません。 米食を中心とした伝統的な和食を心がけたいものです。 またジュースやアルコール類もまた、身体に湿邪を生みやすいので飲み過ぎないように留意してください。 2.適度な運動・・・乾かすと言ったイメージ 適度に運動をした後に、気持ちの良い空腹感を感じたりご飯が美味しく感じられた経験をお持ちの方も数多くいらっしゃると思います。 東洋医学では、手足の状態と胃腸とは連動・密接な関係があります。手足を動かすと、胃腸がよく動き、新陳代謝も活発になります。 適度に運動をすると、汗をかいたり小便もよく出たりと、水分の代謝が良くなります。 夏場には、あまり冷たい飲食物を取り過ぎないように気を付けてください。 飲食の過不足や誤りによって胃腸機能が衰えると、手足が重だるく感じられるようになり、気分もすっきりしなくなります。3.服装と住居 日本の伝統的な着物や日本家屋は、冬の寒さよりも夏の湿気を意識して作られているため、風通しを良くしてうっとおしさが無いように工夫されています。 また、クーラーが普及しているため、夏場でもあまり汗をかかなくなっているため、体内に湿邪をためやすくなっていますのでご配慮ください。4.気滞・・・精神情緒的素因 気滞とは、感情の過不足や精神的素因によって生じる気の停滞を指す言葉です。 気滞が胃腸機能に影響した場合、ちゃんとした飲食物を摂っていたとしても湿邪は生じてきます。 日常生活においては、誰にでも葛藤や緊張などの状態になることがあります。問題になるのは、指摘しても自覚できないことが多いということです。これはなかなか由々しきことなんです。 病気との関係において、この気滞の問題は特に重要な重要な意味を持っています。これから改めて書いて参ります。