病の効用
いよいよ3月です。 子供をお持ちのお母さんが、受診の際にお子さんの予防接種について、受けた方が良いのかどうか質問されました。 予防接種の功罪は、色々と論議されていますが、現状では集団感染を防ぐという目的で、特定の予防接種を受けていないと、預かることが難しい園が大多数なのではないでしょうか。 それ以外の予防接種に関しては、感染-発病-治癒というプロセスを経て自分で免疫を獲得するのが良いのではと個人的には考えています。 その最たるものがインフルエンザです。 高熱を伴う非常につらい症状が出ますが、免疫を獲得するということ以上に、病気を乗り切るという強さと、つらい時に傍にいて看病してくれる肉親との絆が強くなります。 何事においてもそうなのですが、大変な時を一緒に乗り切った仲間との関係には、強い絆が生まれます。そこには、普段意識しなくっても、連帯感と安心感があると思います。孤独感なんて無いです。 また、感染症は体の総力を挙げて戦うので、台風一過の空のように、体の毒素が一掃されるという面もあります。 2歳10カ月になる、うちの子供も水疱瘡になりましたが、発病後も抗ウイルス剤を使わなかったので、全身いたる所に水泡ができてしまいました。 4日間くらい、夜も「痒い痒い」と言って、親としてはいたたまれない気持ちで、夫婦交代で子供をさすっていました。そうするとちゃんと寝付くんです。 今、真っ黒になったかさぶたも徐々に減り、通園していますが、今までより以上にしっかりとしたウンチが出るようになっています。 排毒作用で発熱と水疱が出たおかげで、正気がよりしっかりしたのだと思います。 跡が残らないようにと、落ち着いてから漢方の駆悪血剤は、服用させてます。 登園した時の保育士さん。 「ここまでたくさん出てるのは、初めてです…」 とのこと。 できるだけ自然に任せていると、良いことがたくさんありますよ。