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2005年05月17日
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カテゴリ:私的日記
普通の日記でも書いてしまいます。
開発絡みの記事ばかりでしたので、一休みと言う事で・・

最近読んだオススメ本でも紹介しちゃいます。
村上 龍の「半島を出よ」という作品です。

hantou

上下巻構成しかも新書版というお財布泣かせの作品ですが、金額分(3900円。う~ん高!)の価値はあります。

あらすじは
時は2011年の近未来。北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。

というものです。

2011年という近過ぎもせず、また遠過ぎもしない未来。6年後の日本の姿を見事に描写しています。これがあまりに突拍子も無い未来予想図であれば小説の世界とタカをくくる事が出来るのでしょうが、緻密な現状認識による冷徹なまでの「日本の未来」像に戦慄を禁じえません。

昔から村上龍は好きだったのですが、「5分後の世界」「愛と幻想のファシズム」といった戦争が色濃く出ている作品が特に好きでした。この路線になると村上龍の持ち味たる「描写の鋭さ」「贅肉の無い文章」が特に発揮されると思います。今回の作品はその中でも文章のキレは抜群でした。

上下巻合わせて900ページの大作ながら息つくヒマも無く読ませてくれます。「ダヴィンチコード」以来、久しぶりの徹夜本でした。





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最終更新日  2005年05月17日 20時07分25秒
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