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カテゴリ:おかあさんのつぶやき
深夜にB型夫が花束を抱えて帰ってきた。
布団の中で半分寝ながら恩田陸の新刊を読んでいた私は返事もそこそこに寝てしまった。 朝、起きたら洗面所に花束がそのまま置いてあった。 そうか卒業式でもらったのね 花束を抱えて電車に乗るのは恥ずかしくて絶対に嫌という夫である。 だから、いつも人にあげてきてしまうらしい。 「奥さんに…」と言われて仕方なく持って帰ってきたみたい。 式でのエピソードを、朝、話してくれた。 司式を執り行ったB型夫、式も無事に進み、最後に「着席!」と言ったが、 生徒は誰ひとり座らない。 「しまった、間違った!」 年のせいか最近勘違いが多い自分に気付いていたので、慌てて式次第の進行表をひっくり返したという。 しかし、これで終わりのはず…。 その時、生徒たちが「呼びかけ」を始めたそうだ。 先生や親への感謝の言葉。 学級委員がこっそり示し合わせていたらしい。 言葉を言い終わって余韻が残る中、どうしていいかわからないでいる生徒たちに会場からの拍手が起こり一同無事着席。 思わぬハプニングに先生方は驚いただろうけど、きっと良い卒業式だったんだろうな。 いろいろあって、その夫が意に反して異動になる。 行く先は地元でも名の知れた生活指導で超大変な大規模校である。 私が思うに、要は飛ばされたんだと思う。 部活の生徒のために奔走した結果が裏目に出て、あるところからにらまれちゃったんだよね、たぶん… いきさつを知ってるから、今度ばかりは私も同情している。 長年部活コーチをつとめてきた講師の先生は2月になって急に「解雇」宣告を受けたと言うから、職を失わなかっただけ良かったのかも知れない。 部活の顧問とコーチが二人同時に居なくなるので活動は出来なくなる。 廃部状態…かわいそうなのは子どもたちである。 関東大会まで行ってるのに…4月になって知ったらきっと大騒ぎになる。 夫の口から出てくるのは毎日ため息ばかり。 さすがに慰める言葉が見つからない。私だって気が重い。 団塊世代ぎりぎりの夫にとってはおそらく最後の学校になるんだろうに… でもさぁ、そこに通っている子どもたちが居るんだよね。 希望に胸ふくらませて入学してくる子どもたちが居るんだよね。 嫌だ、嫌だと思って赴任するのはその子どもたちに失礼だよ。 と、喉まで出かかってる言葉を今日も飲み込んでいる私… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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