2006/04/27(木)22:25
ホテルルワンダ
仕事を早く終わらせて、映画館にむかう。もうすぐ切れてしまうタダチケットを持って。本当は楽しい映画を見たかったけど時間にあう映画はない。
ホテルルワンダは以前から見たかった映画だけど、疲れているときはテンション下がるから見たくない。けどみたい・・・だって署名活動で日本公開が決まった映画だよ~ええいっ見ちゃえ~でみてきました。
この映画は、実話でルワンダの虐殺から住民1000人以上の命を救った人の話。別名アフリカのシンドラー。でも「シンドラーのリスト」とはかなり違う。
映画の中でキリの中を車で走るシーンがあるんだけど、急に車が揺れ出す。
てっきり道を外れてしまったかと思いきや、よく目をこらすとそこには死体の山(T_T)
ニュースでは湖から何万という死体が浮かんだと知らせる。
まさに生き地獄。ホテルの外をでれば死体の山。
理由は部族の違い。ただそれだけ。
部族が違うだけで殺される。
主人公とその妻は部族が違う。
部族関係なく、ホテルのお客様として皆を大切に扱う彼は裏切り者のレッテルを貼られる。ホテルの中にも裏切り者が・・・
アメリカなどの大国は、ルワンダを見捨てた。国連軍も来ない。
残っているのは国連平和維持軍だけ。全土に300人あまり。
主人公は無事助かるのか?
すごい内容の映画なのに、シンドラーのリストみたいな感じ方はない。
なぜなら、すさまじい状況の中で、ちいさなちいさな笑顔がちりばめられている。
エンディング曲はなんとレゲエだった。
曲の中で歌う。
どうしてアメリカがアメリカ合衆国ならアフリカ合衆国がないのか?
イギリス連合王国があるのならどうしてアフリカ連合王国がないのか?
歌詞の内容は重いのに、レゲエで歌ってしまう。
それはアフリカのすごさなんだと思う。
これがアフリカの力なのかもしれない。
すさまじい状況の中でも、登場人物たちが笑う。
明日は生きているのかわからないのに。
愛する人と一緒に笑ってその一瞬を生きていこうとする。
生きているだけで幸せなのに私は何を見ているのだろうか?
何を求めているのだろうか?
大事なものを見失っていないか?