虹の鉱物

2016/08/18(木)07:15

縄跳びをするアリスに魅せられて

本・CD・DVD(40)

ダリの図録がほしくなった理由は ダリ展で見たダリの描いた「不思議の国のアリス」の絵が 妙に心に残ったから。 アリスは縄跳びをする女の子として描かれている。 「不思議の国のアリス」がさらに不思議になった、ダリの不思議世界のアリス。 ダリの解釈だとアリスはこうなるんだと、不思議な感覚に包まれていく。 ダリ展の図録と柔らかい時計のキーホルダー 「縄跳びをするアリス」の絵はネットの中に一杯溢れているよ。 縄跳び少女のアリスを見たい人はネットで検索してください。 つまり、著作権のあるものは写真に撮ってはいけないのが社会的ルール。 図録の中にはあるんだけれど、残念ながら、ブログには載せられないわ。 それは秩序であり、ルールだから 購入したキーホルダーのデザインで、 「柔らかい時計」を初めて見たのはダリのジュエリー作品だった。 ニューヨークの宝石店「カーロス・アレマニー」に委託して、ダリが作らせた。 バルセロナから電車で2時間ほど北上したフィゲラスという町はダリの生誕の地。 ここにダリ美術館があり、この美術館は異なった二つのパートに分かれている。 一つは私たちがダリ展で見る絵画作品等を収蔵しているダリ劇場美術館で、 もう一つはダリ宝石美術館である。 ここではダリのデザインしたジュエリーを展示している。 奇抜なダリらしいデザインが魅力的なジュエリーとして、見られる。 ジュエラーたる者は、1度はフィゲラスのダリ宝石美術館を訪れるべし。 そして、ガラス作品でも「柔らかい時計」をいくつか見たことがあった。 フランスのガラス会社のドームの依頼を受けて、 ダリがデザインした作品群も素晴らしかった。 「柔らかい時計」はダリの思想を代表するモチーフなんだと、思った。 「柔らかい時計」はダリの妻のガラが台所で食べていた 溶けているカマンベールチーズからインスピレーションを得たという。 ダリの作品で3つの「柔らかい時計」が描かれている、 「記憶の固執」は作品名以外に「柔らかい時計」「溶けている時計」と呼ばれている。 「柔らかい時計」「溶けている時計」はダリの様々な作品に現れるが、 「記憶の固執」で、ダリ自身が主張するように ダリの哲学には硬いものと柔らかいものとの両極への執着があると言う。 「柔らかい時計」「溶けている時計」では 「固定化した宇宙秩序の解体に基づいたシュルレアリスト」の思想を表現している。 「柔らかい時計」で様々に停止した時間は、「過去の時間」「未来の時間」 「過去と未来が入り交じった時間」を同時に描いているとも言われている。 作品「柔らかい時計」は、ダリの苦しみだったり、喜びだったりする、 深層心理の現れかもしれないと思う。

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