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2007/12/04
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ロンドンからのクリスマス・カードが届いた。

僕たちが、アイルランドでいちばん大好きだった、
農夫の音楽家、ジェルディー・コマーンのお嬢さんからだった。
彼女は、アイルランドを離れて、看護婦として、ロンドンに住んでいる。

ジェルディーさんは、アイルランドの西の果ての、
キルナモーナという、ど田舎の村に住んでいた。
コンサーティーナという、六角形の小型アコーディオンを弾いていた。
関節炎に悩まされ、体の節々に痛みが走り、演奏どころか、
生きているのも辛そうだった。
2005年12月20日(火)、88才で亡くなった。
数時間後に、すぐ、家族からの知らせが届いた。

ジェルディーさんの存在は、僕たちにとって、
「アイルランドそのもの」だった。

彼が亡くなってから、僕たちは、一度もアイルランドに行っていない。

その代わり、アイルランドで会いたい演奏家、歌手、ダンサーたちのことは、
1年に3回の、アイルランド人たちとの日本国内でのツアーの時に、
日本にお招きし、1年に延べ2ヶ月、朝から晩まで一緒に過ごし、
毎日、日本のいろんな所で一緒に演奏している。


ジェルディーさんの死は、確実に、僕たちの人生を変えた。

今でも、毎日、必ず、ジェルディーさんのことを考える。
もしかしたら、僕たちがアイルランドに導かれていったのは、
ジェルディーさんに会うためだったのかもしれない、
とさえ考えることが、よくある。

12月のことが、こんなにも大好きで、いとおしくて、そして、
独特な気持ちになるのは、自分の誕生日と、結婚記念日と、
クリスマスと、大晦日のこと以外に、ジェルディーさんが、
今回の人生を終えた時だったということが、
とても関係していると思う。


クリスマス・カードには、こんなことが書かれていた。


<ロンドンからクリスマスのお祝いの気持ちを届けたいと思います。
2人とも元気ですか!?
このカードの絵の、ちっちゃくてステキな教会って、何だか、
キルナモーナの村の教会に似てると思わない?
あれから2年たつけど、大好きだった両親のことを考えない日はありません。

次に会える時のこと、とてもとても楽しみにしています・・・・

愛をこめて  

マリアン >





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Last updated  2007/12/05 09:48:06 AM



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