詩歌 23
心の声決して泣きたいわけじゃない強がっているからではない決して泣きたいわけじゃない寂しいからではない決して泣きたいわけじゃない哀しい思い出があるからではない決して泣きたいわけじゃないこんなはずじゃなかったと思うからではない決して泣きたいわけじゃない茜色が凍みるからではない決して泣きたいわけじゃない言葉が虚しいからではない決して泣きたいわけじゃない満月が眩しいからではない決して泣きたいわけじゃない君の唇が柔らかいからではない決して泣きたいわけじゃない時が止まらないからではない決して泣きたいわけじゃない夜桜が美しいからではない決して泣きたいわけじゃない雪が白いからではない決して泣きたいわけじゃない北風が遮るからではない決して泣きたいわけじゃない思いが届かないからではない決して泣きたいわけじゃない宇宙が果てしないからではない決して泣きたいわけじゃないすべては無だからではない決して泣きたいわけじゃない君に会いたいからではない