ロシアの「新たな傑作」として長らく噂されてきたVolga K50。発表前から「完全新設計」「世界に通用するSUV」「独自プラットフォーム」など、なかなか壮大なストーリーが語られていました。発表を待つあいだ、多くの人が「今回は本気らしい」と期待していたのも無理はありません。
しかし、いざそのベールが剥がれてみると、空気は一瞬で変わります。あれ…どこかで見たことがある。いや、かなり見たことがある。そう、これはほぼGeely Monjaroではないか、という疑問が頭をよぎるのです。
もちろん「似ている」というレベルの話ではありません。バッジを外して、フロントグリルを少し変えて、はい完成。まるで「2年間の開発とは何だったのか?」と静かに問いかけてくるような仕上がりです。
この“変身”のプロセスを想像すると、ある意味で芸術的です。エンジニアたちが図面と格闘し、風洞実験を繰り返し…というよりは、「このエンブレム、ここに貼ろうか?」という会話のほうが現実に近いのかもしれません。
とはいえ、元になっている車自体は決して悪くありません。むしろGeely Monjaroは完成度の高いSUVです。つまりVolga K50も「ベースが優秀」という意味では安心できる存在とも言えます。ただし、それを「自社開発の成果」として語るかどうかは、また別の話です。
詳細を見たい方はこちら:
https://ironhorse.ru/pla-volga/k50-pla/
結局のところ、この2年間の“開発ドラマ”は、技術革新というよりブランディングの妙だったのかもしれません。期待が大きかった分、現実とのギャップもまた鮮やかです。
それでも「新型」として市場に登場する以上、評価はこれから決まっていくのでしょう。少なくとも一つだけ確かなのは——今回の主役はエンジンでもプラットフォームでもなく、「エンブレム」だった、ということです。