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2012年09月21日
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今日のまとめ

  1. ジム・ロジャーズがロシアの農業に強気になったという報道があった
  2. 世界に残された開墾可能な土地の多くがロシアにある
  3. ロシアは水資源も豊富
  4. ロシアは国土の大きさに比べて人口が少ない
  5. 中国の政府系ファンドもロシアの農業に投資
  6. 穀物の中ではとりわけ小麦がロシアにとり重要

ジム・ロジャーズがロシアの農業に強気に

著名な投資家、ジム・ロジャーズがロシアのある投資銀行のプライベート・エクイティ・ファンドのアドバイザーに就任するというニュースが最近、新興国の投資家の間で話題になりました。

ジム・ロジャーズはこれまでロシアに対して一貫して弱気でした。その彼が意見を変えた背景には、今後、新興国から穀物に対する需要が増えるに従って、余剰供給力を持つロシアならびにCIS諸国(独立国家共同体=ソ連邦を構成していた諸国)の農地が重要になるという考えがあるからだそうです。

そこで今日はロシアならびにCIS諸国の農業について少し考えてみることにします。

ロシアには土地と水がある

世界で新たに開墾可能な土地はどんどん少なくなっています。そのうち7%はロシアにあると言われています。これは一つの国の中での開墾可能な土地の供給としては、世界最大です。しかもロシアは水資源が豊富にあります。

これと対照的に中国は広大な土地を持っていますが、慢性的に水不足に見舞われており、それが長期に渡って安定的に食料を供給することのリスク要因となっています。

またそもそもロシアの人口は1.4億人で、お隣の中国の13億人より遥かに面積当たりの人口密度が低いです。さらにロシアの農村人口は過去20年にわたって減少しました。

これらのことから中国をはじめとした外部の投資家がロシアの耕地を購入、またはリースし、そこへ労働者を送り込んで開墾するということがビジネスとして成立する要件が整ったと言えます。

いまのところロシアの農業の生産性は低いです。平均的イールド(=単位収穫高)は1ヘクタール当り1.85トンに過ぎず、これは米国の6.36トンに大きく見劣りします。

しかし土地が安く、しかも水が豊富なのは投資家にとって魅力的です。一例として中国の政府系ファンドであるCIC(チャイナ・インベストメント・コーポレーション)はロシアと組んで、今年10億ドルの農業ならびに林業ファンドをロシア、ウクライナ、カザフスタンで展開すると発表しました。

小麦の重要性

とうもろこし、大豆、小麦という取引高が大きく、しかもグローバル・トレードの対象になる三つの主要穀物の中で、ロシアとCISにとってとりわけ重要な商品は小麦です。

世界の主な小麦生産国の生産高(千トン、予想、USDA)

世界で最も小麦の生産高の多い国は中国とインドです。しかしこれらの国は、生産した小麦のほぼ全てを国内で消費しています。

一方、世界的な需要を見ると、人口の増加が著しい中東とアフリカで小麦に対する需要が急激に増えています。このため中東は900万トン程度、アフリカ大陸は1,700万トン程度を輸入に頼っています。

主要生産国のうち、国内消費より生産高が多い国はカナダ、ロシア、ウクライナ、米国の4カ国で、カナダは1,800万トン、ロシアは1,900万トン、ウクライナは800万トン、米国は2,600万トン程度の輸出能力があります。

これらの国々のうちで、将来、最も小麦の増産余力がある国はロシアとウクライナだと言われています。






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最終更新日  2012年10月02日 11時16分26秒


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