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2012年11月16日
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今日のまとめ

  1. インドのGDP成長率には若干、陰りが見える
  2. インフラ整備に関連するセクターは高成長が続いている
  3. 物価は高止まりしている
  4. それが金利政策の選択肢を限定的なものにしている
  5. 株式市場のパフォーマンスはBRICsの中では良い

GDP

世界経済の鈍化が一層顕著になる中でインドの経済にも陰りが見えています。インドのGDP成長率は2010~2011会計年度の第4四半期に+9.2%の成長を見た後、2011~2012会計年度の第4四半期には+5.3%にまで下がりました。2012~2013会計年度の第1四半期は若干持ち直して+5.5%となっています。

なお、GDP成長率が鈍化しているのは先行投資の低迷、消費の低迷、輸出の低調などが原因です。

インドのGDP成長率(%、2012~13年度は予想、インド準備銀行)

業種別動向

インドの主要セクターの成長率を見ると全般に去年に比べて減速していることがわかります。それでも電力、石炭、セメントなどはインフラ整備の遅れという構造的な好環境が続いており、高い成長を維持しています。

インドの主要セクターの成長率(%、インド準備銀行)

物価

一方、インフレは経済の鈍化にもかかわらず高止まりの様相を呈しています。夏場に野菜、シリアル、卵などの値段が少し下落したのですが、9月以降、砂糖、食用油、穀類の値段が再び上昇に転じています。ディーゼル・オイルの価格上昇で電力料金も上昇気味です。ルピー安から輸入品の価格が高止まりしていることもインフレが高止まりしている一因だと言われています。

インドの卸売物価指数(%、2012年12月以降は予想、インド準備銀行)

金利政策と市中金利

インド準備銀行は4月に政策金利(レポ・レート=8.0%)を利下げし、9月にキャッシュ・リザーブ・レシオ(CRR=現在4.25%)を引き下げました。これらの緩和を受けて一部の市中銀行は預金金利ならびに貸付金利を引き下げ始めています。上に述べたようにインフレが未だ高止まりしているので、インド準備銀行は余り大きく動く余地は無いと思われます。

株式市場

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国)の株式市場がどうも冴えない中で、インドの株式市場は比較的好パフォーマンスを維持しています。これはインドにとって中国は比較的重要な貿易パートナーでない事から、中国経済の鈍化の悪影響を受けにくいという印象を投資家が持っているからだと考えられます。

インド・センセックス指数(ヤフー・ファイナンス)






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最終更新日  2012年11月22日 11時08分04秒


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