週刊こどもニュース
NHKで毎週土曜日の18時10分から放送されている「週刊こどもニュース」。時事問題や世界情勢などを小学生向けにわかりやすく解説する番組です。今の小学生は新聞も読まないし、ニュースも見ません。社会がどうなっているか、世の中がどう動いているのか、な~んにも知りません。「新聞を読め」「ウチは新聞をとってませ~ん」「ニュースを見ろ」「だって、録っておいたドラマを見る時間が…」こんな不条理な会話が繰り返されます。それでいて、授業時間に「六カ国協議」「市町村合併」「イラク派兵」だとかの話題を説明してやると興味深そうに、授業なんかよりも真剣に話を聞きます。そんな君たちは「週刊こどもニュース」を見なさい!と私は言いたい。一時期、この週刊こどもニュースを録画して、毎週教室で見せてやろうかと考えたことがありました。結果は不可能でした。今の小学校では毎週30分の余裕すら捻出できません。「放課後の余裕時間」がないんです。授業が終わった後に「グループごとに調理実習の打ち合わせ」やら「リーダーが集まって学年集会を計画しよう」すらできないんです。不審者が頻出するためにバラバラに下校させることを避け、授業終了後は一斉に下校させているからです。「すべての活動は授業時間内で終わらなければならない。」当たり前のようで、不可能な命題です。