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石井力重の活動報告

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Oct 31, 2005
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IDEOは、世界中の企業から製品デザインを依頼される企業だ。


トム・ケリー『発想する会社!世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』2002年7月、早川書房

IDEOがいかにして商品を生み出しているかが書かれているのだが、
社内の様子や、彼らがデザインした独創的で美しいショッピングカートなど、
読んでいるだけで、ぞくぞく、わくわくしてくる。
創造性で、体中の細胞が沸騰していく。そんな気分。

アイデアプラントのモデルをデザインしているときに、
経営コンサルのK先生に相談し、この本を薦められて読んでいるのだが、
まったく持って、いい本。

さて、冒頭で彼らが、デザイン会社としての自社のデザインのプロセスごとに
述べている記述があり、以下に、抜粋加工した。
この5つのステップを通して生まれてくるものは、
顧客に「創造」が「価値」になることを衝撃的なまでに理解させるもの。

本質的に、アイデアプラントのモデルをデザインしていく中で、
非常に示唆に富む話であった。(まだ読んでいる途中だが)




1「理解」
現状認識されている事項をよく理解することが重要。
市場、クライアント、テクノロジー、問題点について
認識されている制約事項を理解すること。

 ▼

2「観察」
現実の状況の中で現実のの人々を観察し、なぜ人がそうするのかを見つけ出す。
人は何ゆえに混乱し、何を好み、何を嫌うのか、現在の製品とサービスで
扱われていない隠れたニーズがどこにあるのを観察する。
(→第3章)

 ▼

3「可視化」
まったく新しいコンセプトと、それを使う顧客の姿を目に見える形で描き出す。
もっともブレーンストーミングのいるところ。
PCによる作図、模型・プロトタイプを作る。
新しい種類の製品の場合は、さまざまな人物がそれを使う場面や状況を
ストーリーボードで示し、顧客の体験を目に見えるように表現することも。
まだ実際に存在していない製品を使った生活を描いたビデオをつくることさえある。

 ▼

4「評価とブラッシュアップ」
短時間にいくつもプロトタイプをつくり、それを繰り返し評価し練り上げていく。
プロトタイプにあまり固執しない。
「社内のチーム・クライアントのチーム・プロジェクトに直接関係しない知識を
もつ人々・ターゲットとする市場を形成する人々」から意見を聞く。
何がうまくいき、何がうまくいかないか、
人々は何ゆえに混乱し、何を好むかに注意を払い、製品を漸次改良。

 ▼

5「実現」
新しいコンセプトを市場に出すために、実現のものにする。
開発の過程でもっとも長く、技術的に難しい。






一週間で、冒頭のショッピングカートを作る話。
まさに「熱狂」を社内に同居させているすばらしい組織。
トム・ピーターズが、ここを見学して自分のオフィスに戻るなり
「自分が働いていることを想像できる会社がはじめて見つかったよ」と
言うせりふがあるが、まさに同感。

この会社で生涯終える人は、たぶん相当に幸せ。
こういう会社が日本にないなら、自分が作ろう。
それが高等教育を国から受けさせてもらっている人間の務め。






Last updated  Oct 31, 2005 11:18:41 PM


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