|
カテゴリ:読書
USEN社長、宇野康秀氏。株式会社ゴールドクレスト、安川秀俊氏。データベース・コミュニケーションズ社長、島津英樹氏。IIHOE代表、川北秀人氏など、「リクルート」出身の起業家・社会事業家は数知れない。『人材輩出企業』と言われる「リクルート」。なぜこうした状況が生まれているのか気になっていたところに、創業者「江副浩正」氏が面白そうな本を出したので読んでみた。 「リクルート」は、「社員皆経営者主義」を掲げ、PC(プロフィットセンター ~ 会社内に小さな会社をたくさん作り、そこの経営者に大幅な権限を委譲すると同時に高い成果を求めていく)制を早くから導入している。 「商売の勉強ができる会社」という文化を持った「リクルート」に入ってくる社員は、もちろん優秀なんだろうけど、何よりも終身雇用にどっぷり浸かったサラリーマンとは全く違う目的意識で動くので、当然に結果も違ってくるというわけ。 会社もそうした風土を奨励し、高い給与水準の確保と合わせて、キャリア選択の自由度の向上を図り、30歳以上で辞めた際には、次のステップのための支援金が支給されるほか、フレックス選択定年制も38歳からとなっている。 優秀な社員を会社に繋ぎ止めるよりも、むしろ、そのキャリア形成とステップアップを奨励することで、常に新しく優秀な人材が集まる風土を形成し、それにより、活性化した企業活動を維持しているということなのだろうか。 「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」 これが、リクルートの社訓である。 本書には、この他にも経営理念やモットー、起業家に必要なポイントなど、経験に基づく多くのアドバイスが記されているが、私の心に響いた言葉は「為さざる罪を問う」というものだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|
|