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カテゴリ:札幌市
幻のタマネギ「札幌黄」にこだわるカレー専門店!! 札幌市東区の「温故知新ブルックスカレー食堂」さん ![]() ![]() 今回の取材は、札幌で栽培が始まって全国に供給され、 一時期は輸出の花形野菜にもなった、幻のタマネギ「札幌黄」を使った カレーをご紹介しましょう。 取材先は、札幌市東区伏古にある「温故知新ブルックスカレー食堂本店」 さんです。 社長の土居さんは、「札幌黄」復活の旗手として、 よくマスコミに登場される方なので、ご存知の方も多いことでしょう。 お話を伺ってみると、カレーのルーのように味わい深いお話でした。 「札幌黄」復活の使命に燃える、孤高の料理人!! ![]() 土居社長は、自らを料理人といいます。 フランス料理やイタリア料理を学んだとき、 地域ごとに受け継がれる食文化の奥深さに感銘を受けて、 伝統的な料理や食材の歴史、さらには栽培方法などにも 関心を持つようになったそうです。 その後、オーガニック野菜の栽培農家を訪ね歩いているとき、 幻のタマネギ「札幌黄」が、札幌(日本)で初めて栽培された耕地に たどり着き、料理人として・・・、 ”札幌黄を絶対残さなければならない”と直感したそうです。 それ以来、「札幌黄」を復活させるという使命感に燃えた人生が 始まったのです。 もっと札幌黄を知って食べていただきたい、 という一心でカレー専門店を始める!! ![]() 札幌黄がまるごと入った 1日限定10皿の温故知新ビーフカレー 890円 普通の料理人なら、美味しいカレーを作るために「札幌黄」を使いますが、 土居さんは、「札幌黄」を復活させるためにカレー専門店を作ったのです。 通好みのこだわりカレーではなく、家庭で作れるカレーが狙いなのです。 札幌黄を使えば、我が家のカレーがもっと美味くなることを知って欲しい のです。 そういえば、ライスカレーの名付け親は、クラーク博士だったという説が あるらしいですね。 当時の札幌農学校(現・北海道大学)の学生寮ではパン食が進められていて、 カレーのときだけ米食が許されたようです。 博士は米国流に「タイスカレー」と呼んでいたそうです。 料理職人の知恵と技で「札幌黄」を蘇らせて未来につなげたい!! ![]() ![]() 札幌黄(米国名:イエロー・グローブ・ダンバース)を札幌に持込んだのは、 これまたクラーク博士の後任のウィリアム・P・ブルックス先生です。 明治11年から札幌近郊(今の札幌市東区)で本格的に栽培が始まり、 昭和50年代半ばまで全国に供給された、札幌発のタマネギです。 この「札幌黄」に惚れ込んだ料理職人が作るカレーですから、 「札幌黄」を3回に分けて2日間煮込み、さらに1日寝かせることで、 コクと旨味が詰まった、味わい深いカレーができるのです。 これ程までに、札幌にゆかりの深いカレーとタマネギですから、 ご家庭でも、札幌黄を使った美味しいカレーを作って、 子供たちに札幌黄のカレーの歴史物語を話してあげて欲しいですね。 契約農家さんと2人3客で、札幌黄の生産拡大と普及促進!! ![]() ![]() (写真提供::株式会社ブルックスカレー) カレーに使っている札幌黄のほとんどはヴェール農場で生産しています。 札幌黄を安定確保するために、農場にセントラルキッチンと冷凍倉庫を 設けて、秋に収穫した札幌黄を、1か月以上寝かせてしつかり熟成させ、 甘みを出してから一次加工し、それを冷凍保存して年間の需要を賄って いるのです。 また、カレーに使う野菜や米の安全性と品質管理についても、 第三者機関が定める農場管理基準に基づいて、 食材の安全管理をしているのです。 料理だけではなく、使用する食材の全てにこだわりがあるのです。 ここまで徹底しているとは、驚きましたね~!! 「札幌黄」を札幌発の誇りある食文化として残すために!! 土居さんが1人で始めた、「札幌黄」の復活運動は新しい事業を生み、 その趣旨に賛同する「ヴェール農場」や「札幌黄ふぁんくらぶ」などの 応援を受けて、いまや大きなウェーブになって広がろうとしています。 土居さんは、”いつも頭の中は「札幌黄」のことだけしか考えていない” という、半ば狂信的なまでの熱い思い入れがなければ、 誇れる食文化として「札幌黄」を残すことはできないのではないでしょうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 取材店名 温故知新ブルックスカレー食堂本店 会社名 株式会社ブルックスカレー 住所 〒007-0868 札幌市東区伏古8条3丁目1-25 マサミツビル1階 電話 TEL/FAX 011-785-5766 取扱商品 カレーライス、ヌードル、定食、デザート、ドリンクほか 取材メニュー 温故知新ビーフカレー 890円 営業時間 平日 午前11時00分~午後3時00分 午後 5時00分~午後9時00分 土・日・祝日 午前11時00分~午後9時00分 定休日 不定休(同社ホームページの「お知らせ」欄をご覧ください) 店舗 温故知新ブルックスカレー食堂本店/手稲店/狸小路店 オリジナル商品のインターネット販売 催事販売 (同社ホームページの「お知らせ」欄をご覧ください) ホームページ http://www.oncochishin.com/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最終更新日
2013年09月05日 14時48分50秒
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