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カテゴリ:自然保護
昨日は加賀市瀬越キャンプ場奥の
マツの試験作業のお手伝いに行ってきました。 こんな風景見たことない!?ような・・ マツの赤ちゃん木が一面にびっしりと生えていて 本当に『マツのじゅうたん』でした(^∇^;) マツノザイセンチュウという小さなムシを カミキリムシが媒体となって広げ マツ林を枯らしてしまったそうです。 外来のムシが産地では木を枯らさずに共生するけれど 日本においては抵抗力もなく、木を枯らしてしまうということは ナラ枯れとも同じような感じだなぁと思いました。 海岸の防災(風)林は奥山の生物とは直接関係はないのですが 自然の木と人間の関係を考えると、とても学ぶことは多いと思いました。 そして、今回参加させていただいて (といっても、仕事の関係で1時間しか作業できなかったのですが) 県の森林管理署や県の林業試験場の職員の方々や ボランティアの方々が休日を返上して10時~15時という長時間、 手弁当を持って作業している姿にとても感動しました。 幸い、前日までの雨もあがり爽やかな快晴のもと・・ 少し暑いと思えるくらい(^^; 楽しく作業が出来ました。 作業内容は、どのようにしたら マツを最良の状態で育てることが出来るか?という試験的作業で それぞれ区分けされた木にナンバリングし 樹高と樹径を計り記録するというものでした。 高密度区(地掻きあり、地掻きなし) 低密度区(地掻きあり、地掻きなし) 帯状伐採区(地掻きあり、地掻きなし) 対照(=そのまま)(地掻きあり、地掻きなし) 4班に分かれて各班3~4名での作業でした。 普通ならば、親の木がある場合、周りに育つマツの赤ちゃん木は このような一面にびっしり生えることは無いそうです。 なぜなら、マツは陽樹といって明るいところでしか育てないので 親の木が陰を作る場所には育たないのだそうです。 しかし、マツ枯れという今まで無かったことで 消えるはずだったマツの赤ちゃんも、親の木の消滅で 全てが育ってしまい、このような状況を作り出しているということでした。 このまま放置して、順調に育つことは難しいと考えられ 放置すれば、モヤシ?状態になり共倒れさせてしまう可能性があるそうです。 自然の森林は親や子の木だけではなく、 おじいちゃんやおばあちゃんの木もあり また、その次世代の木など他世代の樹木や多種類の木があり どれか1種目や、1世代の木を失っても健康な森の状態を保つ 素晴らしい仕組みができているけれど 今育っているマツの赤ちゃんたちは同世代で しかも、マツ枯れという想定外なことで失った木たちが 残してくれた、大切な・・ラストチャンスのような樹木たちであり このような事例が今までにも無く なんとか、良い育成方を見つけたいのだそうです。 また地掻きあり、なしの差をつけるのも マツは、肥沃な土地より痩せた土地を好むので 余計な落ち葉などを除いて育てるためだそうです。 肥沃な土地ではぶくぶく太って・・ワタシノコト?( ̄ー ̄;!ギクッ 弱くなってしまうのだそうです・・( ̄- ゚̄ ) 私が担当したのは帯状伐採区でした。 優しい森林管理署の職員さんと素敵なお姉さんと 優しいおじさんでした♪ 狭くて密集した場所に3人が ナンバリングの帯をホッチキスで止め 樹高を計り、ノギス?で樹径を計るので・・ 最初はちょっと大変でした(^^; 小さな30センチにも満たないような木も密集していて 見逃したり・・ でも、こんな地道な作業を黙々とされる皆さんの姿に頭が下がりました。 このような防風(災)林が無くなると地元の方は大変だろうし 一度失うと再び元に戻すのは大変なことなのは 何事も同じなんだろうなぁと思うと この試みが上手くいき、良い育成法が見つかって 大勢の方が作業ボランティアに参加してくださるとイイなぁと思いました。 一緒に作業したおじさんや県の職員さんから聞いた話を備忘録っておきます。 ・クロマツはアルカリ性の土地~中性、酸性の土壌でも生育できる。 ・クロマツは葉も堅いので海風にも強い(県・職) ・アカマツは酸性の土地に強い(というか好み?) ・アカマツは葉が柔らかく海風に弱い(県・職) ・瀬越あたりは海風も弱くなってきているので アカマツも生育できるようになってきている(県・職) 小さなお子さん連れのお父さんも参加しておられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年04月25日 10時40分51秒
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