レメディー医者のひとりごと

2014/03/14(金)23:58

中枢神経系の本来的機能に関してー食品添加物などによる機能障害の考察。

未来の医療(40)

先日、末の娘が風邪をひいた後に「なぜ熱が出ると恐い夢を見るの?」という質問をしてくれた。その問いに答えていて、長年の疑問が一つ解けたので記録しておく。 熱が出るとどうして恐い夢を見るのか? 回答は、肉体レベル、心魂レベル、精神レベル、霊的レベルの4つのレベルにおいて、 物質科学的考察、感情の体の変化からの説明、精神科学的説明、霊的視野からの説明が可能であり、 どの階層の説明も、それなりに論理的一貫性と説得性をもつものになる事を事前に申し添えておく。 つまり、私がここに記載する説明は、可能であり妥当する回答の1形式に過ぎないという事は、理解しておいて欲しい。 前置きはさておいて、私が8歳の最後の週を過ごしていた娘に知らせた答えは以下のようなものである。 熱が出るという物理的変化は、体温の上昇→ 脂溶性の添加物などの体内毒素の血流中への再環流→ 脂溶性添加物などの低分子化合物のブラッドブレインバリアーを超えての中枢神経系への侵入と刺激→悪夢が生じる。というプロセスとして理解出来る。 一方、発熱というのは、シュタイナーが言うところの「自我」あるいは「精神」が個我を通じて現れようとしている時に生じる付随現象であり、霊的に見ると体の温度が上がっている状態では、個我の光が強く輝くことで、心魂の陰の部分に隠されていた「コンプレックス」「人間に巣くっている闇や虫」が、光に照らされて隠れた姿をさらすと同時に、それらの隠れていた苦しみが、その光によって浄化され、昇華してゆくプロセスでもあると理解出来る。 上記、2つの視点での理解のいずれにおいても、発熱時の悪夢は、一時的なプロセス、それも人間性の回復、個我の強化のためのイニシエーションと理解出来る事であり、恐い夢は一度見れば終わるので、その事自体や夢の内容を恐れる必要はありません。 以上が、悪夢についての私が娘にした簡単な説明でした。ただ、これに先んじて、実は家内が私に「ADHD」や「自閉症」とは何か?という質問をしていたため、この話はそれでは終わらず、「精神」=「ガイスト」がその姿をこの世界に表すこと、あるいはハイアーセルフが人間を導く状態の発現とは何か、それを可能にする人間的条件とは何かに繋がりました。(ちなみにADHD≒微少脳損傷と私は理解しています) 私はこの10数年来、玄米食と風土食(地産地消)が健康を守る、あるいは人間を健康にするという直感に従って探求を続け、並行して患者さんへの食事指導、運動指導、睡眠指導、排泄指導、生活指導(習慣のリプログラミング)を行って、十分な成果を得てきました。 人間の真の健康とは、自分が与えられた環境や条件に自足して、導かれるままに生きることが出来る状況の実現にあると、今の私は感じ、考えています。人は、自分が居るところ、与えられた身体と環境の条件、先天的要因と後天的要因に、疑念や恐怖を抱かずにそれを受け入れることが出来るならほとんどの病気を予防し避けることが出来ます。人間の中枢神経系が、本来の機能を発揮することが出来れば、その情報処理能力の大きさも含めて、人の中枢神経系とは、私達がこの世界で、流れるように生きることを可能にするシステムです。ところが、多くの人が(私を含めて)幼児期から思考の汚染(主にダブルバインド)、食物の汚染(添加物、保存料など。これも食品におけるダブルバインド)、睡眠の不足、排泄不良による神経システムのオーバーロードなどにより、本来の中枢神経系の機能を経験出来ずに生きており、その状況においては、「流れるように生きる」「導かれる、ままに生きる」事が出来なくなっているのです。 甲田光雄先生の著作にしばしば引用されている東大における腸管結紮の実験(腸管を結紮するとそれに対応した中枢神経系の部位で脳出血が生じるという実験)に、十二分に示唆されており、なおかつ、私を含むアントロポゾフィー医学などを研鑽した医師が把握出来るようになる事柄でもある、首から下の臓器での機能不全が、ほぼそのまま、中枢神経機能の障害≒精神機能の低下に繋がるという事実に照らして考えたとき、自然物以外の加工食品は、本来の人間のあり方(いわば楽園に暮らしていたアダムとイブの純朴な幸せ)を破壊し、下降させ、複雑な恐怖にしばられた、現代人が嵌まっているダブルバインドの世界をこの世界で固定的にしていると理解出来ます。そして、体内の不純物を排泄させ、浄化する事が出来る、マクロビオティック的な食生活や、バランスされた食事、運動、睡眠、排泄は人間を神に導かれるままに生きる幸せな状態に引き戻す=中枢神経システムの機能を改善し、インスピレーションの受信機としての働きを回復すると理解出来ます。 以上、やや不十分な説明になりましたが、未来の医学のための資料としてここに記録しておきます。

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