石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

2015/12/20(日)12:12

野田シヌゼ!

新録かきおろし(1525)

 野田昌宏:著『宇宙からのメッセージ』角川文庫  ジョージ・ルーカス:著/野田昌宏:訳『スター・ウォーズ ルーク・スカイウォーカーの冒険より』角川文庫  ドナルド・F・グラット:著/野田昌宏:訳『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』徳間文庫  ジェームズ・カーン:著/野田昌宏:訳『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』角川文庫 角川文庫の順番でいうと、 『宇宙からのメッセージ』刊行が1978年4月。 『スター・ウォーズ』刊行が1978年5月。 パチもんのほうを先に出版していたんですね。 しかも「著書」として。 (たしかに、本家より先に出して先に稼いじゃうんでなければ、  パチもんとしての意味はない。) * 【追記】 『スター・ウォーズ』はノベライズが文庫化されるより以前に、 単行本で1978年1月に出ていた。  ジョージ・ルーカス:著/野田昌宏:訳『スター・ウォーズ』角川書店:海外ベストセラーシリーズ * もっとも、当時のオレが いちばん喜んで読んでいたのは、 さらにパチもんのパチもんである、 野田さんとも全っ然関係のない、 『バター・ウォーズ』(1978年5月!)だったんですけどね。  伊東杏里:著『バター・ウォーズ ジョニィ・スカイランナーの冒険より』新書館 * 【追記の追記】 角川文庫『スター・ウォーズ』の「あとがき」で野田さんが、   「およそ第1作の水準には程遠い」   「いずれどこかから邦訳は出るのかもしれないが、    とにかくこの角川文庫には入らぬとだけ申しあげておこう。」 …と言っている、 小説版『スター・ウォーズ』の第2作『Splinter of the Mind's Eye』というのも、 当時は邦訳が出ていたんですね。 (1978年7月。)  アラン・ディーン・フォスター:著/小倉多加志:訳『侵略の惑星』サンリオ 映画『スター・ウォーズ』第1作のノベライズを担当した作家 アラン・ディーン・フォスターが、 映画の続篇とは無関係に、勝手に小説として書いちゃった続篇。 もちろん『帝国の逆襲』とは、まったく違う話である。 (『帝国の逆襲』のノベライズが徳間から出た、  つまり「とにかく角川文庫には入らなかった」ことから、  そこを混同して、  「『帝国の逆襲』のノベライズって、ものすごい水準以下の駄作だから、   それで角川は出さなかったんだ!」という誤解をしている方が、  今でも目立ちます。)  ドナルド・F・グラット:著/野田昌宏:訳『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』徳間書店 * アラン・ディーン・フォスターは、 その24年後にも、 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の「前日譚」を 勝手に小説にして書いちゃっているようです。 (邦訳は2002年3月。)  アラン・ディーン・フォスター:著/酒井昭伸:訳『スター・ウォーズ 崩壊の序曲』ソニー・マガジンズ

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