2008/07/28(月)07:49
珍説
タクシーに乗るたびに、
頭の隅で一瞬、かんべむさしの『意地張月』を思い出しませんか。
運ちゃんがイイ人でも、イヤな人でも。
*
『言語破壊官』は、今でも文庫になっていない。
かんべむさし:著『言語破壊官』朝日新聞社
「スリム大佐の回想」
「意地張月」
「言語破壊官」
「頼母子島」
「サテライトDJ」
「表通り」
「漫才死」
「スペオペかえるとび」
「試験の多い学校」
そういえば『集中講義』も文庫にならなかった。
かんべむさし:著『集中講義』文藝春秋
「集中講義」(【参照】)
「なんにも専務」
「電話監房」
「どこかで誰かが」
「ほら、涙なんか」
「帝国ダイボー組合」
「クーリェ交替」
「哀しきトマホーク」
「カセット飛んだ」
「人は彼に似せて」
「おもいつき作戦会議」
「最終バス」
「市民戦争の予感」
実験的な言語SFとして、
『言語破壊官』と『集中講義』、
それぞれの表題作だけは、評価が高くなっている。
(短篇『集中講義』は『実験小説名作選』に収録されて、文庫でも読めるわけだし。)
↓こういうベスト作品集も出ているぐらいだ。
かんべむさし:著『トロッコ』出版芸術社:ふしぎ文学館
「帝国ダイボー組合」
「背で泣いてる」
「ループ式」
「原魚ヨネチ」
「事件関連死者控」
「集中講義」
「アプト式」
「言語破壊官」
「道程」
「ベルゴンゾリ旋盤」
「スイッチバック式」
「サイコロ特攻隊」(【参照】)
「鏡人忌避」
でも、それ以外の収録作は?
『意地張月』のスケールは?
『頼母子島』の閉塞感は?
『なんにも専務』の虚無は?
『おもいつき作戦会議』の思いつきは?
(橋本治と糸井重里の『悔いあらためて』の中で、
ウワサ話としてだけ語られている
「かんべむさしさんの新作」というのは『おもいつき作戦会議』のことである。)
なるべく、いろいろ拾いあげてほしい。