カテゴリ:冒険者たち
どちらも1987年の「浅田飴パッション」CMソングだったのに、
途中の契約が、ずいぶんややこしいことになっていたようですな。 ![]() EVE『恋はパッション』(EP) 「恋はパッション」 「TRA-LA-LA」 ↑このジャケでは、 CM出演タレントである仙道敦子の顔写真を 表に出すことができなかったんですね。 CMの中のカットそのままに、 ピンクのコートを着た女性がアジア某所の裏道を走っている写真なのに、 背中しか写っていない。 それが仙道敦子であることを、分からせられない。 ややこしい。 でも、もっとややこしいのは、↓こっちだ。 ![]() 仙道敦子『PASSION』(EP)(【参照】) 「PASSION」 「アメリカが見える街」 ↑こっちのジャケでは、 仙道敦子本人の顔写真は大丈夫でも、 「浅田飴パッション」の商品カットが表に出せませんでした。 そのため、せっかくCM用の決めポーズ写真を使っているのに、 こういう無惨な結果のジャケになってしまった。 いくら何でも、こんな無理矢理な、 引きちぎったような(本当に引きちぎられている!)強引な処理はないよ。 きっと直前でダメが出て、 デザイナーさんもヤケを起こしたんじゃないだろうか。 * 【追記】 その10年前にも、 CM出演タレントの側と広告代理店とレコード会社が対立した、 似たような事例が起きています。 ![]() 「スーパー・ジェシー」 「夢見るジェシー」 ナショナル「トランザム」(携帯テレビ)のCMに出演して、 人気が出た高見山が、晴れてレコードを出すことになったのに、 そのCMで使われている音楽が、使用できなかった。 なので、 CMタレントである高見山が実際に歌っている(声を出している)レコードなのに、 「オナジミのCM」とは、まったく関係のない曲にするしかなかった。 (音楽としてのイメージは、限りなくCM曲に似せてはいるけれど。) 一方、実際に高見山をCMの中で踊らせていた、 正真正銘の「トランザム」CM音楽も、 ようやくレコード化できたのに、そこに高見山の名前は使えなかった。 ![]() 「Super Jesse Part I」 「Super Jesse Part II」 高見山の写真は使えた。 それはCMカットの流用として。 でも、ジャケットの中でも、広告でも、 一切「高見山」の名前を使うことができなかった。 それもそのはず、もともとCM曲は、 高見山本人が歌っていたものではなかったから。 匿名のスタジオミュージシャンが、似せた声を出していただけだったから。 つまり、東芝EMIの『スーパー・ジェシー』は、 高見山の曲だけどCMの曲ではなく、 ワーナーパイオニアの『Super Jesse』は CMの曲だけど高見山の曲ではなく、 どちらも大同団結して「高見山のCMの曲」として 効果的にプロモートすることができなかったんですよ。 おかげで、どっちもヒットしたわけではなかった。 「ジェシーの曲の本物は、どっちなのか」と問われれば、 あえて言うなら、どっちもニセモノ。 本物の『ジェシー』の曲は、↓コレ。 ![]() 「JESSY」(【参照】) 「赤道を越えたサマセットモーム」
Last updated
2009.04.18 06:23:54
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