師匠の娘をドライブに誘った
上野毛あさみ:原作/黒岩よしひろ:作画『Stage Girls ステージガールズ(1) おかしな二人』DIGIMA:ガンボコミックス芸能プロダクションの経営者として優秀でありさえすればいいので、べつに「ジャニーズ事務所のお嬢サマ」が芸人並みに口が達者である必要はないんですね。だから、レイナの「子供の頃から芸能界の人間と身近に接していて、 大御所を相手にしても物怖じしないでペラペラ喋れる、 爆笑トークの達人」というキャラクターは、それは「社長の娘」であるべきものじゃないんですよ。そこには「芸人の娘」の要素が多分に入っている。さしずめ、今だったら「しょこたん」を思い出していただいても、「関根麻里」を思い出していただいても、一向に構わないんですが、オレ自身の記憶の根底にある「さすが芸人さんの娘だ、口が達者だなあ」と思わされた人というのは、もっと以前からいた。つい昨日の「爆笑離婚会見」でもその真価を発揮していた、↓この人なんですね。 泰葉『泰葉 GOLDEN☆BEST』「フライディ・チャイナタウン」「モーニング・デート」「ブルーナイト・ブルー」「突然ハプニング」「水色のワンピース」「Thinking of you」「ポール・ポーリー・ポーラ」「涙のブロークンハート」「COOL TOWN」「HOT TOWN」「夏の恋・ジェラシー」「夏のエピソード」「下町スウィング」「ショート・ストーリー(短編小説)」「夏のRELIEF」「YES, IT'S MY HEART」「Sincerely Yours」「仲の悪い姉貴」ではないよ。そっちの長女の人は、オレは、もちろん喋りが下手ではないとは思うけど、べつに面白くはない。あくまで次女。次女の喋りは面白い。天性のもの。というか、やっぱり、血。そう思うのはオレが昔、TBSラジオの『パノラマワイド・よ~いドン』を聴いていたからなんですね。1981年10月から1年間ぐらいやっていたんだっけ、土曜深夜3時の番組。(中にハコ番で、野田秀樹の『3時のあなたに会いましょう』も含む。)これは面白かった。ただ最初にレコードを出して、歌手でデビューした、というだけの時期で、表に立って芸能活動をやっていた経験なんてほとんどなかった頃で、つまり次女は、ほぼ「素人」と言っても良かった状態なのに、2時間のワイド枠のメインパーソナリティを見事に務めていた。さすが、血だ。まったく同時期に、長男がLFでやっていた『くるくるダイヤル/ザ・ゴリラ』の金曜日が全然ダメだっただけに、オレは余計に、次女の才能に唸らされましたね。(仮にも長男は、何年間かのプロの修行を経ていたはずなのにね。)皆さんも、昨日の記者会見で思ったでしょ?この次女の人の喋りの上手さは、とても家の中に「おかみさん」として閉じ込めておけるようなタマではない、ということを。プロデューサー業で活躍していただくのも、結構なことなんですが、もっと自分が表に立って、その抜群の話芸をも披露してほしいですよ。元ダンナの師匠も、そう思っていたんじゃないでしょうか、実は。春風亭小朝:著『こわさ知らず』中公文庫*で、レイナが天才的だというのは、そういうタイプの「喋りの上手さ」なんですね。だから人によっては、ひどくカンに障る場合もある、ということだ。