2015.03.07

快・感

カテゴリ:冒険者たち
西村寿行:著『蘭菊の狐』光文社
 #西村寿行:著『蘭菊の狐』光文社:カッパノベルス
 #rangik-2.jpg 西村寿行:著『蘭菊の狐』光文社文庫
 #rangik-3.jpg 西村寿行:著『蘭菊の狐』角川文庫
 #西村寿行:著『蘭菊の狐』徳間書店:西村寿行選集(103)【参照】
 # 西村寿行:著『蘭菊の狐』日本文芸社:日文文庫

閉ざされた山奥の田舎の村に住む、
汚れなき美少女。

オカルト的な超能力を持ちながら、
村を襲う危機に為す術もない聖少女。

3人の屈強なコワモテ男を子分に従えて、
自らも兇悪な武器(カマ)を振りかざして復讐のために闘う超少女。

西村寿行先生は、なぜ昭和56年になって、
そんな小説を書いたのだろう。

昭和56年といえば、
『化石の荒野』が角川映画化されるよりも1年も前である。
すでに映画『君よ憤怒の河を渉れ』や『犬笛』の大ヒットを経て、
角川文庫でもベストセラーを連発していたが、
まだ角川では映画化はされていなかった。

なので、いつかはオレの作品も角川で映画になるかも…と
期待していたはずである。

角川映画になるんだったら、どうせなら、
あの『野性の証明』のヒロインに主演してもらいたいなー、と
そう思っていたのではないか。

それで「薬師丸ひろ子が主演するのに相応しいような」、
そういう原作小説を、わざわざ書いたのではないか?
そういうのを書いてもらえませんか、とハルキに依頼されたのかも知れない。

だから美少女が活躍。
オカルトがかった聖処女が武器を持って戦闘。

そう思って読めば、この『蘭菊の狐』のキツネ憑き少女は、
なんとなく薬師丸っぽくも思えてくるし、
脇を固める男たちも、なんとなく渡瀬恒彦っぽかったり、
松田優作っぽかったり、柄本明っぽかったり…にも思えてくる。

だけど、やっぱり「先生、レイプは困りますよ」ということになって
西村寿行原作・薬師丸ひろ子主演『蘭菊の狐』というプランは崩れたのではないか。

「先生、どうせなら、ここはグッと先生らしく『化石の荒野』で行きましょう」

そして薬師丸には別の原作が当てられて、
「コワモテ男たちを子分に従えて、自らも武器を持って闘う少女」の映画、
つまり『セーラー服と機関銃』が作られることになったのではないか、と…、
まあ完全にオレの妄想100%なんですけどね。

一度はアイドル映画の原作者というイイ目に遭ってみたい、
若い可愛い女の子にチヤホヤされてみたい、という願望が潰えて、
もう実在の女優に気を遣う必要がなくなってしまったので、
それで昭和60年に書かれた続篇の『襤褸の詩』では、
美少女で聖処女であったはずのヒロインはズコズコに犯されて、
レイプされまくることになるわけですね!

昭和60年、ちょうど薬師丸が角川春樹事務所から独立した年だよなあ。

ranru.jpg 西村寿行:著『襤褸の詩』光文社
 #ranru-2.pl.jpeg 西村寿行:著『襤褸の詩』光文社:カッパノベルス
 #ranru-1.jpg 西村寿行:著『襤褸の詩』光文社文庫
 # 西村寿行:著『襤褸の詩』徳間文庫





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Last updated  2015.12.11 11:49:40
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