ブラックオパールの現状

「ブラックオパールが10年後には枯渇するという噂を聞きました。本当でしょうか。」
というPAPAGOさんのご質問に対して、オーストラリアでブラックオパールを販売してみえる、八巻 利一様にご回答をいただきました。
誠に、ありがとうございます。

以下、原文をコピーしました。


お問合せの件ですが、正直申し上げますと“わからない”というのが本当のところです。

私がオパールにかかわるようになった20年ほど前でも、ブラックオパールはあと5年あるいは10年で取れなくなるなんてことをよく耳にしたものです。
ひょっとしたら10年もたたないうちに枯渇してしまうかもしれませんし、採掘され続けるかもしれません。

参考のために現状をお伝えしておきます。

これまでのエリアからの産出は本当に激減しております。産出の激減が、マイナーたちの採掘意欲を低減させ、またここのところの原油価格の値上がりの影響でブラックオパール採掘自体が割に合わないものになってきています。お金をかけて掘っても、それに見合うだけの採掘(収入)がないということで、ますます採掘にかかわる人数が減ってきています。15年前にはライトニングリッジだけで約1,500人ほどのマイナーがいましたが、今は100人もいないのではないでしょうか。良い原石を仕入れることはますます困難になってきています。

当然、新しい鉱区を探して、ライトニングリッジ周辺でも試掘がされていますがあまり良い話は聞きません。ただ1ヵ所、有望そうな鉱区が昨年に見つかり、これから本格的な採掘作業に入るところです。この結果がわかるのはおそらく今年の10月くらいだと思います。

宝石や鉱物は全て同じだと思いますが、ひょっとしたらまだどこかに人間の手がついていないエリアがあるかもしれません。それが今後見つかるかもしれないし、ずっと発見されることなく終わってしまうかもしれません。
ブラックオパールの価格が今後ますます上昇してしまうことは間違いないことだと思います。

以上、お答えになっているかたいへん不安ですが、お返事とさせていただきます。
何かございましたら再度ご連絡をいただけましたら、私の知識の範囲内でお答えさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


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