--経済的に豊かである事が全てに勝る訳ではないけれど4--
3月は年度末でもあり覚悟していたのですが、まさか2月にこんな思いをするとは・・・予想もしてませんでした。ハッキリ言ってい・そ・が・し・い!==============================今回は、このテーマの4回目、ちょっと間が空いてしまいましたが、今回で最終回です。前回はBさんが2棟購入後、一棟目を売却した後、1.5億円レベルの物件を取得したところで終わりましたので、その続きです。-参考URL-http://plaza.rakuten.co.jp/ishiwatari28083/diary/201601230000/ Bさんのその後ですが、この方、非常に勉強熱心な方で物件の選定から出口戦略、そして大家さんとしての知識もしっかりと身に付け所有する物件で起きた幾つかのトラブルも全て恙なく解決するなど、もう立派なプロ大家さんになっていました。充実した大家業を続けるBさんはその後も、更に2物件購入と売却を繰り返したのですが、定年2年前の58歳の時点で所有する収益不動産を全て売却し、金融資産約9,000万円と神奈川県内に自宅:併用住宅を手にしていたのです。自宅:併用住宅ですが、賃貸部分が1LDK×2戸、当初は通常の賃貸形式で単身者に貸していたのですが、1部屋が空いた時点で「民泊で活用出来ないか」と思い立ったのですが、直後に入居が決まってしまい実行は叶わなかったのですが、奥さんと二人で定年後の実行を目論み今回は宿題としました。そしてBさん、もう一つ、大きなプランを立てていたのです。持っている金融資産9,000万円の内、7,000万円程度を自己資金として使い新築一棟ものを建てるつもりの様です。丁度、自宅から、そう遠くない立地に70坪強の土地が見付かり、そこを予定地とし、(建築)プランを入れる事にしました。価格は4,000万円ほど、もしもの場合はキャッシュ買いも覚悟して手付契約、その後、知人からの紹介の工務店に直ぐにプランを頼み銀行に相談。概ね良い感触でしたが、正式なプランが無いと、それ以上の検討は出来ないので、その後の10日間ほど掛けて工務店とプランを煮詰める事に。RCや重鉄造の計画も検討はしたのですが、地盤改良費や、その後の運営コスト等々を踏まえ木造に決定(総建築費:7,200万円)、その(建築)プランと資金計画、運営プランを携え、早速、正式な融資申込みに銀行へ。総予算約11,200万円の内、自己資金として7,000万円程度用意している事を担当者に伝えたところ、「直ぐに上に話を上げますが多分、何の問題もなく通ると思います」との事。2週間後に概ねのOKが出たので早速、土地の決済の日程を決め、工務店とも最終の打ち合わせ、翌月の月末に土地の決済を行い、確認申請と進んで2か月後には着工、約7か月後に竣工、引き渡しと全てが概ね計画通りに進み、いよいよリーシング活動へ。 そしていよいよ定年退職・・・。今、Bさんは奥さんと共に海外旅行に出掛けたり、ボランティア活動や趣味にも時間を掛けられ楽しく暮らしています。そんな悠々自適な生活を支える経済的基盤ですが、大家さんとしての賃料からのCFが550~600万円ほど、好きな事をして暮らすには少し心許ないのですが数年後には夫婦二人の年金も加わり併せて年間850万以上になりますので、それまでは足りない分だけ貯金を崩して補填しながら暮らす事とした様です。そして、なんとBさんご夫婦、以前、主題とした「民泊」の勉強も進めており、英語の勉強までしているのです。 その頃、同じ時期にリタイアしたAさんはどうしているでしょう?どうやら、年金受給まで、アルバイトをしても続けられずに結局は虎の子の預貯金を切り崩して暮らしていたそうですが、それも貯金は、もう700万円弱になってしまいました。年金が入り始めても年間300万円程度ですので切り詰めた生活を送るつもりですが足りずに毎年100万円前後は貯金を減らす事になるでしょう。 さて、皆さんはAさんBさん、どちらの生き方を選びますか?勿論、経済的に満たされれば、それで必ずしも幸せだとは言えない事くらい私にも判ります。判りますが、やはり私はBさんの方を選びたいと思います。