広がる人の輪
恒例のNPO「田舎の親戚」主催の芋煮会に永井みえ子さんと参加。午前10時頃到着すると、すでにおおぜいの人たちが、りんご畑の一角にエプロンがけで陣取り、里芋の皮をむいたり、ねぎを刻んだり、にぎやかに芋煮会の準備。私も用意していったエプロンをかけて、いかにもお仕事をしているかのようないでたちになり、昨年同様、芋煮のお釜の火の番をしたり、里芋から出るあくをすくうために大きなふたをはずして持っている役(あくをすくう役ではない)をつとめて、ワイワイがやがや。大きなお釜の中には、里芋、ごぼう、人参、こんにゃく、豚肉、ねぎが入った芋煮が出来上がり、見る見るうちに、手作りのお漬物や煮豆、りんご、ジュース、お茶、ビールなどとともにテーブルに並べられ、やはりお釜に沸かしたお湯でゆでた手打ちうどんと新潟県産コシヒカリのご飯も登場して、芋煮会オープン! 実は、コシヒカリ提供者は新潟県の出身で、実家は大きなお米農家。長年の熱心な自民党支持者で、彼女は実家に帰ると、共産党支持者であることで肩身の狭い思いをすることも多かったとか。ところが、自民党農政のもとで、もう、お米だけではやっていかれなくなり、農業切り捨ての自民党政治に怒りをぶつけていると言う。「共産党を応援してくれることになったのよ。私、もう、7票よんだわよ。みんな新潟だけどね。」と言う彼女に、「山口さん、北陸信越ブロックから出るんだから、うれしい、ありがとう。またお願いね。」と、私。休職中にもかかわらず、2万円も募金をいただき、他の人からも募金をいただいて、感謝。 人から人への支持を広げていただくことは、本当にありがたい。 主催者「田舎の親戚」の村松操子さんには、8月に地元の日本共産党朝陽後援会が開いた「食の安全と農業再生を考える懇談会」にも、パネラーとして協力していただいた。あの頃は中国産冷凍餃子事件が問題になっていたが、その後も「事故米」が長野市の給食の厚焼き卵に使われていたことがわかったり、最近頻繁に相つぐ食の安全を脅かす事件の数々・・・地元で農業の良さや伝統の食文化を伝えていきたいと言う彼女の思いを、できる限り応援したいと思う。 農業委員さんに続いて来賓としてあいさつを、と指名されたので、そんな思いをお話させてもらった。 アツアツで芯までやわらかく、大きな里芋がたっぷりの芋煮は、本当に美味しい。お椀と言っても、これがどんぶりに近いお椀で、みんなでりんご畑の中で食べるとこれがまた美味しくて、ついついおかわりしてしまうのだから、今年も、完全に食べすぎ。 さっきまでエプロンがけだった人がかわいらしい衣装を着て準備が始まり、これから楽しい出し物が・・・という頃になって、残念ながら私と永井さんは早退して、お葬式へ。昨日亡くなった先輩のIさんは、この朝陽地区の党員の草分けとも言うべき大切な先輩のひとり。まだ67歳。病気には勝てなかったとは言え、本当に残念だ。 午後3時から、駒沢新町団地で県政報告会。先日団地内の改修の要望を受けて区長さんとお知り合いになり、9月県議会で改正された県営住宅条例の内容を説明してほしいと言うことから実現することになった今日の県政報告会。川をはさんで北側の駒沢第二団地では、すでに30回を越える毎月開いているお茶のみ懇談会で県政報告もやらせてもらっているが、第一団地では初めての開催。 県営住宅入居者には重要なことである条例改正の内容は、まだ県当局から説明されておらず、同じ収入のままでも、基準が変わって階層が変更される人が出ることや、事実上の家賃値上げを固定化する条例改正だったことは、誰も知らなかった。もちろん、この条例改正に多数の県議が賛成してすんなり可決されてしまったことも、全然知られていない。 原田長野市議も参加したこの報告会では、県政、市政、国政への様々な要望が出されたが、最近も残念ながら団地内で孤独死が出たことから、助け合いのネットワークを広げていこうということが語られた。お茶のみ懇談会を重ねている第二団地の日常的な住民の協力活動は、長野市の社会福祉協議会がモデル的な活動として推薦もしていると言うことを原田市議から聞いて、広がる人の輪の温かさは、本当に必要なこと、と一同で確認しあった。