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Infoseek マネーのFINANCIAL TIPS

2007年05月24日
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カテゴリ:投資信託
 過日、ある雑誌の特集で、海外ETFの取材を行なった。あまり話題に上らないので、まだそれほど知られてはいないが、実は日本の証券会社は、海外の証券取引所に上場されているETFを結構扱っていたりする。

 個人的には、もし海外の株式市場に投資するのであれば、個別銘柄の一本釣りを行うよりも、海外ETFで運用した方が、無難ではないかと思っている。確かに、株価インデックスに連動するETFを購入するよりも、個別銘柄を買った方が、見通しが当たった時のリターンは大きい。しかし、問題は個別銘柄を一本釣りできるだけの情報が取れるかどうかということだ。もちろん、かつてに比べれば、米国株や欧州株、中国株に関連する投資情報は、非常に増えている。会社四季報の中国株版も登場しているくらいだ。

 ただ、銘柄を選ぶ際の判断材料は、何も業績や財務諸表といったデータだけではない。その国に住んでいる人の生活様式、ビジネス慣習などから得られる情報も多いはずだ。ちょっと古い話題で恐縮だが、たとえば日本の駐車場ビジネスが伸びるかも知れないといった発想は、日本の道路交通法が改正されるという、極めてローカルな情報を把握していない限り、生まれてこない。これは恐らく、外国株投資にも当てはまることだろう。少なくとも日本でしか生活したことのない人にとって、たとえば中国人の生活様式、ビジネス慣習といった点も含めて、これから伸びるであろう企業の株式に投資することは、非常に難しい行為になる。

 そうであれば、最初から株価インデックスに連動するETFを買った方が、当たりはずれが少ないということになる。その意味で、海外市場に投資するのであれば、ETFをはじめとするインデックス型のファンドを買っておくのが無難だと考える。

 しかも海外ETFであれば、個別銘柄と同じように、ザラ場で取引することが可能だ。日本の証券取引所に上場されているETFに比べて、やや機動力には劣るが、それでも、自由に売買できるという安心感はある。

 その意味でも、海外市場に投資するのであれば、海外ETFをお勧めしたいところなのだが、残念なことに、それを扱っている証券会社が、あまり積極的にこの手の商品をアピールしようとしない。ETFは他の投資信託に比べてコストが割安であり、投資家にとっては有利なのだが、それは販売する側の立場から見ると、「売ってもあまり儲からない」ということになる。

 雑誌の取材に際して、海外ETFを扱っている証券会社の多くに、電話で確認取材を行った。自分の証券会社で、何の海外ETFを扱っているのか知らないところもあった。ましてや、管理報酬などのコストを聞こうにも、なかなか正確な数字が出てこない。これでは、海外ETFが優れた商品でありながら、なかなか日本の個人投資家に浸透しない理由もよくわかる。

 最近は雑誌などを通じて、徐々に海外ETFが注目を集めているのも事実だ。こうした記事を読んで、自分も海外ETFに投資してみようと考えている人もいるだろう。ただ、その際は、きちっと商品説明ができる証券会社を選ぶこと。ロクに商品説明もできない販売担当者が出てくるような証券会社では、取引するべきではないだろう。

(金融ジャーナリスト:鈴木雅光)






最終更新日  2007年05月24日 10時40分49秒
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