2011/09/19(月)18:44
MFCA(マテリアルフローコスト会計)
掲示板にMFCAに関する質問がありましたので
私の知っている範囲で書きます。
間違っている点等ありましたら、ご指摘下さい。
私の勉強になりますので宜しくお願いします。
MFCAは現在製造業で導入企業が増えているようですね。
製造業の製造工程がMFCAを導入後、対策の実施や効果の確認が
一番分かり易いからだと思います。
私はMFCAの考え方は企業や環境にとても重要なことだと思いますし、
どの様な業種でも導入可能な考え方だと思います。
ただ、実際には、特に中小企業の場合、この手法を使わなくても
経営者には「大体は分かっている(把握している)こと」でしょう。
勿論、データでロスをしっかりと見極めることや
見落としをなくす意味では大切なことだとは思いますが、
大企業や工程数の多い企業で把握し難いならともかくとして・・・です。
研究会はこのMFCAの考え方をISOの考え方として扱っています。
「環境を考慮し、その企業にとってコストメリットが高い改善箇所を
(独自の)方法を探して実施する」です。
MFCAの手法は改善箇所を見つけ、改善した結果を示すための
方法ですが、多くの場合は上記に書いた通りだと思っています。
ちなみに、MFCAを導入している企業の実施例を見ますと、
ISO14001の推奨事項として記載されている事が多く見られます。
例えば、プロセスアプローチ、数値で示す(データ解析)等です。
(その他QC的な考えもあります)
ですから、私はMFCAの手法は環境ISOを進める上での
選択肢の1つになると考えています。
或いはISO14001に記載されている「環境パフォーマンス」と
企業の「コストメリット」を表現する上で分かり易く数値化できる手法の
1つと言えるかもしれません。
byAK