2004/12/04(土)14:55
さくら SAKURA 桜 妖しい美しさ
桜が咲き始めて一週間がたつ。そろそろ葉桜。
桜が咲くと、人々は木ノ下に集い、酒に酔い花に酔う。
どうも私は、桜から”パワー”はもらえない。確実に散ってしまう花だし、それから1年くらい語られる事のない花だから。はかなさ、さみしさが先にたつ。どの花もそうだけど、これだけ人々の気を集めるのに、散った後は見事に存在すら忘れられてしまう花もないんじゃないかしら?この後は、毛虫の季節だし、その間人々はこの木ノ下には集わない。1年間十日くらいちやほやされ、忘れ去られていく。
さみしいな。
でも、桜の色は美しい。天女が舞い降りて来そうなくらい美しい。人々を幸せな気分にしてくれる。平和な気持にする魔法を持っている。美しさとはかなさは紙一重なのかな。
月の光を浴びて、浮かび上がる桜は美しい。昼間の喧噪を打ち消してくれる。私はこの妖しい光をはなつ夜桜が好き。妖艶な光を放っている。女性で言うと、20代は問題外、30代でもまだまだ、40をとうに過ぎて、女の終の、赤い長襦袢を背にかけた美しさをかもしだしている。白はだに赤い襦袢、丁度中間の桜色。
一瞬で燃え尽きてしまう少し前の女性の美しさに似ている。。。。。
と、思いながら、おいちにぃ!おいちに!と
脇腹についたぜい肉と戦う私である。